2021・06・15
『THEアジア大学ランキング2021』 1位は北京大学を抜いて、清華大学。東大は6位
PRESS RELEASE シンガポール マレーシア 中国 台湾 韓国

THE Asia University Rankings アジア大学ランキング2021

イギリスの高等教育専門誌「Times Higher Education(THE)」が、2021年6月2日、「The Times Higher Education Asia University Rankings2021(THEアジア大学ランキング2021、以下THEアジア)」を発表しました。
THEアジアは「THE World University Rankings(以下THE)」のアジア版で、世界的にも注目される指標です。
そこでASIA to JAPANは、2013年、2017年から今回2021年の推移を比較・分析し、考察をまとめました。

 

【1】圧倒的に強い中国。トップ100位に31校がランクイン

まず、2013年, 2017年, 2021年を比較した全体感としては、中国が圧倒的に強く、日本と台湾は半減、韓国、香港、シンガポールはあまり変化がなく、中国の独り勝ちとなっています。また、ランキングに掲載される国、大学も年を追うごとに増えており、今後もさらに分散化が進むと思われます。

THE Asia 2021 国/地域別ランキング数
THE Asia 2021 上位20校推移

10位以内の推移を見ると、3年(2013, 2017, 2021年)全て10位以内の大学は7大学もあり、以下の通りです。

Tsinghua University 清華大学 (China)
Peking University 北京大学 (China)
National University of Singapore シンガポール国立大学 (Singapore)
University of Hong Kong 香港大学 (Hong Kong)
The Hong Kong University of Science and Technology 香港科技大学(Hong Kong)
The University of Tokyo 東京大学 (Japan)
Seoul National University ソウル大学 (South Korea)

やはりトップ10の牙城は堅く、一朝一夕では崩せないのが現状のようです。

 

【2】分野別では、各国の特色が鮮明に

では、どういった分野が評価されてランキングしているのでしょう。
各評価項目「論文被引用数(研究の影響力)」「産業界からの収入(知識移転)」「国際性」「研究力」「教育力(教育環境)」で、各大学が獲得したポイント数の平均値を、国/地域別に比較してみた結果、以下の表のようになりました。

THE Asia 2021 詳細項目比較

国/地域ごとに、上段が1~20位にランキングされた大学の獲得ポイントの平均、下段が21~100位にランキングされた大学の獲得ポイントの平均。

まず、差が大きい項目は、「産業界からの収入(知識移転)」や「国際性」です。
「産業界からの収入(知識移転)」は、中国、韓国が他を圧倒しており、中国の清華大学、浙江大学、上海交通大学、北京理工大学、韓国の韓国先端科学技術研究所(KAIST)、延世大学(ソウルキャンパス)が100ポイントを獲得し、牽引しています。
「国際性」では、香港、シンガポールが圧倒的で、香港、韓国ともに、100位までにランキングされた大学すべてが90ポイント以上獲得しています(香港大学、香港中文大学、香港科技大学、香港城市大学、香港理工大学、香港バプテスト大学、シンガポール国立大学、南洋理工大学)
一方、同じ「国際性」で、日本と韓国は20位までにランキングしている大学の平均が40ポイント未満と非常に低く、香港やシンガポールの大学との差が鮮明に出ています。
また、「論文引用数(研究の影響力)」では、香港、シンガポールの大学が強い傾向がありました。

日本はというと、「研究力」や「教育環境」で東京大学、京都大学、「論文引用数」で産業医科大学、「産業界からの収入」で東北大学が高く評価される一方、全体的に論文引用数や国際性のポイントは低く、今後各校がますます注力していくものと思われます。

THEは、各国の学生が留学を決める際に重視するランキングであるため、大学側としても捨て置けず、ランキングUPをするための対策を講じるなど、大学経営層の重要なテーマとなっています。
ASIA to JAPANにも、付き合いのある大学から「ランキングが上がりました」「大学を評価してください」「生徒の採用を手伝ってください」等の連絡が定期的に届き、各大学の熱量を実感しています。
近年、日本でも遅まきながら国、大学を挙げてランキングUPの対策を始めるところが増えました。

教育、研究、知識の移転、国際的な展望 等 バランスの取れた比較で優れた指標ですが、発表している企業がイギリスにあるため、英語をベースとした調査となっており、英語圏でない国の大学のランキングはどうしても低くなる傾向にあります。
ちなみに、アジア1位の清華大学は、世界ランキングでは20位。とはいえ、アジアから初のトップ20入りを果たしたほか、アジア圏の大学のランキング数・順位ともに上がっており、年々アジア圏の大学への評価が高まっていると言えます。
また、THEアジア2021にランキングされた551大学のうち115大学が日本で、昨年の110大学から増加したほか、京都大学は10位以内に復活しており、THEの総評でも、「ここ6年で一番良い成果」と称賛するコメントが掲載されています。

(関連リンク)
THE Asia University Rankings 2021

 

京都大学北京大学東京大学清華大学
PRESS RELEASEシンガポールマレーシア中国台湾韓国
Back to index