2021・06・21
2021年はインド工科大生採用のチャンス!IITマドラス校就職責任者が語る日本企業への関心
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2021年5月19日、ASIAtoJAPANはオンラインセミナー「GAFAの開発を支えるインド工科大学エンジニアの採用ノウハウを大公開!」 を株式会社ギブリーとの共催で行いました。そこで語られた内容を抜粋してお届けします。

Webセミナー_GAFAの開発を支えるインド工科大学エンジニアの採用ノウハウを大公開!

2021年5月19日に開催。多数のご参加ありがとうございました。

インド工科大学(以下、IIT)はグーグルCEOを始め、GAFAなど世界中の優良企業にIT人材を輩出する、インド最高峰の大学です。
セミナーには、IITマドラス校の就職責任者であり、工学部教授でもあるShankar Ramさんが登壇。日本企業のインド工科大学学生の採用促進を目的に、IIT特有の就職の仕組み「プレースメント」やインド人学生の就職観、日本企業への関心について説明がありました。

>>IIT特有の就職の仕組み「プレースメント」の解説はこちら

本記事では、インド人学生の就職観と日本企業への関心についてレポートします。

IIT学生がオファーを受諾する際に重視する4つのポイント

Shankar Ramさんは、IIT学生がオファーを受諾する前に検討するポイントとして、次の4つをあげました。

1. 仕事の性質と労働環境

2. 企業と配属先の成長の余地

3. 企業のブランド価値

4. 保険や補助、その他の福利厚生

 

1. 仕事の性質と労働環境 / 2. 企業と配属先の成長の余地

「IIT出身者は自分の市場価値をいかに上げるかを重視している」とShankar Ramさん。その分、自分がいる会社や仕事の価値を常に意識しています。
IITにはアルムナイネットワーク(卒業生のネットワーク)があり、世界中の企業に就職したIIT卒業生は、アルムナイネットワークを通じて自分たちの近況や仕事内容について情報交換をしています。IIT卒業生は自分の仕事を世界と比較しやすい状況にあるのです。

つまりIITの優秀な学生の採用を考えるのであれば、IIT出身者に見合う仕事を与える仕組みが必要です。日本企業では新卒社員を横並びにして教育するやり方が一般的ですが、その仕組みをIIT出身者に適応することは早期退職のリスクにつながります。
ポイントは、新しい課題を与え、負荷をかけること。本人の実力以上の仕事を与える意識を持つことが有効です。Shankar Ramさんは「IITの学生や卒業生は、これまでインドの競争を生き抜いてきた人。コミットメントは非常に強い」と太鼓判を押します。
なお、アルムナイネットワークには「自社で困り事があった時に世界中のIIT卒業生の知見を借りられる」というメリットも。IIT出身者を通じてアルムナイネットワークに質問を投げかけらるのは、企業にとってIIT学生を採用する一つの魅力です。

 

3. 企業のブランド価値 / 4. 保険や補助、その他の福利厚生

「有名企業」と「福利厚生」もIIT学生が会社を選ぶ際のポイントの一つ。有名な日本企業は基本的に日本人学生が抱くイメージと大差はありません。
福利厚生に関しては、海外で働くことになるため、「安心して仕事をスタートできる環境があるか」を重視しています。日本人の場合、福利厚生として用意されている項目を見ておおよその内容を想像する人が大半ですが、IIT学生は非常に細かく確認をします。
「こういう時にこれは使えるのか」「この場合はどうなるのか」と細かいところまで質問をする人が多いため、IIT学生を採用する際は準備の段階で福利厚生の内容を整理をする必要があります。

 

IIT学生の日本企業への就職意欲は上昇傾向にある

日本は「挑戦的で、競争力のあるエンジニアリングの仕事がある環境だとIIT学生から認識されている」とShankar Ramさん。「先見性を持つ、頭の良い学生が興味を持つ」と言います。
IIT学生はもちろん、インド人の学生の多くは若いうちから海外で働きたい意欲を持っています。ただ現在は新型コロナウイルスの影響で、海外企業に就職することは難しくなりました。外国人学生を積極採用している国はほとんどありません。
そのような中で注目が集まっているのが、外国人学生の採用を継続している日本です。英語でのコミュニケーションが問題なければ、今は優秀なIIT学生を採用する大きなチャンス。
特にIITマドラス校では、ASIAtoJAPANが提供する「Study Go Work JAPAN 日本語授業」を通じて日本語教育の機会を提供し、文化的交流を支援しています。「日本に触れる機会ができたことで、日本企業への就職を意識し始める学生も増えてきている」のだとか。
「優秀で賢い学生ほどきちんとしていることを好む傾向があるため、それが真面目な日本企業とフィットしている面もある」と、これまでIIT学生の日本企業への就職を支援してきたASIAtoJAPAN代表の三瓶も語ります。

実際に2020年はIIT特有の就職の仕組み「プレースメント」に日本企業が複数参加し、エンジニアやITコンサルタントとして複数の学生にオファーが出ました。オファー事例が学内で共有されたことで、日本で就職することの認知度も高まっています。

「日本への就職は、語学や文化の違いがある中でもポジティブに捉えられている」とShankar Ramさんは講演を締めくくりました。

2021年はIIT学生採用を行う絶好の機会

過去にIITに関するセミナーはあっても、IITの就職責任者自らが参加することはほとんどありませんでした。貴重な機会とあって、本セミナーには日本企業約60社[a]が参加。IITへの関心の高さが伺えました。
これまでIIT学生を採用するには、インド現地に赴き、数日間に渡って行われるプレースメントに参加する必要がありました。
プレースメントでは面接をした当日中に学生を採用するか決めなければならないため、決定権のある責任者が現地に足を運ばざるを得ないケースも。IITの各キャンパスで一斉にプレースメントが開始するため、長距離移動が発生することもあり、移動距離や時差、環境の違いなど、体力的にハードなものでした。

ところが新型コロナウイルスの影響で2020年のプレースメントはオンラインに切り替わり、上記のハードルが一気に解消されました。日本からプレースメントに参加できるようになったことで距離の問題がなくなり、また複数人で選考をしやすくなったことは大きな利点です。
前述の通り、IIT学生の海外就職の選択肢が減っている今は、競合が少ないタイミング。さらにオンライン化によってプレースメント参加のハードルが下がったことで、IIT学生の採用に関心があった企業の参加も用意になりました。2021年は試験的に採用をする絶好の機会といえそうです。

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