EN

台湾(Taiwan)

台湾

目次

 

1.基本事情と特徴

 

主要都市 台北、台中、高雄
人口 約2,360万人(2020年2月)
言語 言語は中国語、台湾語、客家語だが、トップ大学の学生のほとんどが英語も話せる。
宗教 仏教、道教、キリスト教

日本人と感覚や性格が近く、就業時のギャップをほとんど感じない。日本との物理的な距離が近く、文化の齟齬が少ないため、初めて外国人材を採用する企業でも受け入れやすい。

2.教育事情

教育システムは日本と似ており、小学校に6年、中学校と高校に3年、大学に4年通うのが一般的。ただし義務教育期間は高校までの12年間となる。
進学の仕方も日本と同じような仕組みで、小学校から中学校に進む際のテストはなく、中学から高校に進学する際はテストと面接、課外活動の成果を見て、総合的に合否の判断がなされる。課外活動は例えばボランティアやスポーツが対象となり、日本でいう内申点に近い。

高校から大学に進学する際は、2つの道筋が用意されている。一つは希望の専攻ごとに用意された全国共通のテストを受け、その結果によって大学が決まるというもの。もう一つは高校の成績とテスト結果で総合的に判断をするもので、前者と比べて難易度は低く、イメージとしては日本の推薦入試に近い。

台湾では大学進学率が9割を超えると言われている。人口約2300万人に対しておよそ200もの大学があり、少子化が急速に進む中で大学数が過剰になってしまっている。学歴で差別化がしづらく、さらに経済状況もやや冷え込んでおり、若年層が就職先を探しにくい状況だ。

3.日本への関心と日本語環境

親日国であり、街では日本語の歌が流れ、日本語を話せる人も多い。日本語への親しみがあることから台湾人の日本語レベルは総じて高く、習得のスピードも非常に速い。

4.就職事情と仕事観

台湾の大学は前期が9月中旬〜1月中旬、後期が2月末〜6月末で、卒業は6月。3月に学内でのジョブフェアが実施されることが多く、卒業後に仕事探しを始めるのも一般的。9〜10月に就職活動のピークを迎える中国に比べ、就職活動を始めるタイミングは遅い。 仕事はインターネットで探すのが主流だ。
初任給は学部によって大きく異なり、文系職種は10万円程度だが、半導体やITなどの職種では日本よりも高い給与が得られることも。 理系・文系問わず能力給であるため、人によって差がある。そのため学生は「自分にどのくらいの金額でオファーが出るのか」を重視しており、複数オファーが出た場合に給与が決め手となることも多い。
母国語である中国語はもちろん、トップ大学の学生は英語も堪能であるため、海外就職の選択肢は複数ある。日本への興味はあるものの、理系の場合は日本との年収差がそれほどないことも多い中で、あえて日本で働くというモチベーションは湧きにくい。台湾人学生が日本で働きたいと思う動機付けを、日本企業がいかにできるかがポイントとなる。 また、最近では台北の有名大学のジョブフェアに参加する日本企業が増えており、台湾人学生を採用する競争率は上がっている。
台湾学生を採用する際の注意点として、兵役の時期が挙げられる。台湾の大学ではジョブフェアが3月ごろに行われるが、卒業後に兵役へ行くケースもある。兵役のタイミングは人によって異なるため、選考の段階で忘れずに確認したい。なお、兵役は以前まで1年間がおおかったが、現在は4カ月がおおくなった。

5.主な大学

国立清華大学(National Tsing Hua University)

国立成功大学(National Cheng Kung University/NCKU)

台湾大学(National Taiwan University/NTU)

国立交通大学(National Chiao Tung University)

中国文化大学(Chinese Culture University)

 

>>大学一覧ページへ

 

この記事をシェアする!