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チュラロンコーン大学などタイのトップ大学を訪問。無料の日本語学習プログラムを開始します。

目次

ASIAtoJAPANは、2022年8月7日から8月11日タイを訪問し、トップ大学学生向けに「FAST OFFER 日本語学習プログラム」の説明会を現地で行いました。タイへの訪問は、世界規模のパンデミックの影響もあり2020年2月の訪問以来、約2年半ぶりとなりました。

日本語学習プログラムの説明会に加え、現地大学の先生方へのあいさつや意見交換、コロナ禍での現地の状況視察を行ってきました。

 

約2年半ぶりにタイの名門校を訪問

今回、訪問したのは以下の4校です。

    • チュラロンコーン大学( Chulalongkorn University/CU)
    • コンケン大学( Khon Kaen University/KKU)
    • キングモンクット工科大学ラートクラバン校(King Mongkut’s Institute of Technology Ladkrabang/KMITL)
    • チェンマイ大学( Chiang Mai University/CMU)

上記4校は「The World University Rankings 2022」でタイ国内トップ10に入る大学です。

 

チュラロンコーン大学( Chulalongkorn University/CU)


チュラロンコーン大学は首都バンコクにあるタイ最古の国立大学、タイ人の間でも国内トップの大学と認識されています。卒業生には王族関係者や著名人も多数、両親がビジネスを営むなど富裕層の学生が多く在籍していると言われています。

恵まれた家庭環境に加え、学生同士の競争も激しくテスト期間は大学周辺の24時間オープンの図書館やカフェが学生でいっぱいとなり、徹夜で勉強をすることも珍しくないようです。英語を堪能に話す学生も多く見られ、アジアでも指折りの世界トップ水準の学生がそろいます。

 

コンケン大学( Khon Kaen University/KKU)


コンケン大学はタイ東北部に位置する国立の総合大学、地域の中心的な高等教育機関です。医療や農業、工学といった理系分野が人気の学部、特に農学部は東北部地方の主要産業である農業の発展に貢献しています。

コンケン大学からは毎年多数の学生から日本語学習プログラムへの応募があり、2022年も50人以上もの学生が説明会に参加しました。学習意欲そして日本での就業意欲の高さが伺えます。

 

チェンマイ大学( Chiang Mai University/CMU)

チェンマイ大学はタイ北部、第二の都市チェンマイにある国立大学です。チュラロンコーン大に次ぐ有数のトップ大学として、認知されています。
美しい古都として名高いチェンマイには歴史ある寺院が多くあり、大学キャンパスは自然豊かな環境です。チェンマイ大学は日本の大学とも多数協定を結び、国際交流にも積極的な姿勢をとっています。

 

タイ名門大学の学生向け日本語学習プログラム

 

タイにおける日本学習プログラムは、2022年で通算3回目の開催です。2021年に引き続きオンラインで授業を行います。

 

これから始まる日本語学習プログラムは2022年9月から2023年12月に開催します。長期の日本語授業を通して、ひらがなが読める程度の日本語レベルから日本企業と面接が行えるレベルを目指し学習を進めていきます。

 

タイで開催している日本語学習プログラムは、合計300時間に及びます。この日本語クラスでは日本語能力試験(JLPT)合格ではなく、日本の就職面接に対応するための独自カリキュラムを提供しています。

今回の訪問では各校の学生に、はじめの100時間Elementaryクラスの説明会を行いました。

説明会では

  • 日本での就職するメリット
  • 日本企業への就職に何が必要なのか
  • 日本語クラスの無償提供

について説明。
定員25〜30人に対し100人以上の応募が集まっています。

 

応募要項として以下の条件を設定しています。

【応募要項】

  • 2023年〜2024年5月までに卒業予定の学生
  • エンジニアリングまたはITを専攻していること
  • ひらがな、カタカナが読めること
  • 日本での就業意欲があること
  • 自分の専攻にあった職業への就業を希望していること

 

ASIAtoJAPANで応募学生の選抜を行い、日本への就業を希望し学習意欲のある学生に特化して授業を提供します。

 

タイの学生を取り巻く状況を視察。給与水準が上昇するタイの学生にとって日本で働く魅力とは?

 

近年、バンコクを中心にタイは著しい経済成長を遂げています。部長クラスになると日本の給与水準を超えるとも言われ、優秀な学生からすると日本での就職の魅力度は下がりつつあるとも考えられます。加えて、現在の円安の状況下では日本企業の提示する給料は引きが弱い状況です。

このような背景をふまえ、タイの学生にとって「日本で働くことの価値はどこに見出させるのか?」今回、訪問したタイのトップ校の先生方と意見交換を行いました。

その結果、タイの学生が日本で働くことの魅力は以下の2点考えられます。

  • 日本の技術力
  • 若いうちにコンフォートゾーンを飛び出し、海外経験を積むこと

 

トップ大学に通える裕福な家庭環境で育ち、国際色豊かな大学で優秀な同級生と切磋琢磨してきたタイトップ大学の学生たちのポテンシャルは非常に高いです。

そんな学生たちに、日本での就職を選択肢の一つとしていかに積極的に検討してもらうか。ASIAtoJAPANは、2022年からチュラロンコーン大学の学生2名をインターンとして招き入れ、日本での就業を目指すFAST OFFERについてタイ語で情報拡散を開始しました。

今後もASIAtoJAPANでは現地と密なコミュニケーションをとりながら、実践的な日本語学習プログラムの提供を続けていきます。

 


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(関連リンク)
The World University Rankings 2022

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