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IIT(インド工科大学)のAI人材採用に成功!北海道大学発のベンチャー・調和技研担当者インタビュー

IIT採用の記事

目次

ASIAtoJAPANが提供する「IIT採用ワンストップサービス」で、調和技研がAI人材の採用に成功されました。

調和技研は、北海道大学のAI研究室から生まれた大学発ベンチャー。IITの学生を採用しようと思った理由や、採用を行ってみて思うことについて、管理部部長の梁瀬英司さんに伺いました。

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【1】未知の技術に取り組める、探究心の強い人を採用したかった

「IITの学生を採用しようと思った理由について教えてください」

IITは世界的に優秀だと認められている、評価の高い大学です。学術的な人材が集まっていますので、そこへの突破口を開きたい思いがありましたね。
また、札幌はインド人が少ない地域です。当社には現在バングラディッシュ、韓国、中国、イングランドなど、7カ国10名の外国人材が働いていますが、これまでインドとの接点はありませんでした。そこを切り開きたいと思ったのも理由の一つです。

 

「採用を始めるにあたって、準備したことがあれば教えてください」

特別な準備はしていません。これまでも海外の人材と国内の人材の垣根を作らず、「英語がビジネスレベルであれば日本語は不問」という姿勢で採用をしてきました。過去にはバングラディッシュのダッカ大学とMOU(了解覚書)を締結し、7名ほど採用をし、現地法人も立ち上げています。そういう意味では、受け入れ体制はもともとありました。

 

「IITの特殊な採用システムについてはご存知でしたか?」

知りませんでした。調べてみたところ、自力で行うのは難しそうな印象を受けましたね。「IIT採用ワンストップサービス」がなければ採用自体できなかったかもしれません。

 

「どういうエンジニアを採用しようとお考えでしたか?」

機械学習や深層学習について学んでいる、もしくは探求している方ですね。例えばコーディングコンテストに参加をして技術を競っているような、向上心や探究心がある人を採用したいと思っていました。

当社の場合は汎用的なAI技術ではなく、各企業に合わせて開発をするような、難易度と精度の高い案件に特化して事業を行っています。既存の技術を組み合わせただけでは対応が難しく、未知の技術に取り組むことも多いです。そういった難易度の高い案件に対して「チャレンジしたい!」と意欲を持てる方を求めています。

 

「IIT学生の傾向として、難易度の高い課題にチャレンジすることが好きな人は多いです。そういう意味では、研究開発ベンチャーとの相性はとても良いと思います。」

インド工科大学採用ガイド

 

【2】8名と面接し、1名を採用。 IIT学生の印象とは?

「今回、選考した人数について教えてください。」

30人ほど書類選考をして、8名と面接をしました。思った以上に応募が集まりましたね。面接前にコーディングテストを行ったので、書類と合わせてテスト結果を開発の面接担当官に渡し、事前にチェックをしました。

面接では現場のエンジニアが一次面接を行い、技術的なレベルをパスした人に2次面接に進んでもらいました。2次面接ではご準備いただいた通訳を交え、社長と事業責任者と私で面接を実施。二次面接に進んだのは3名で、最終的にオファーを出したのが1名です。IITの採用ではその場で結論を出すルールになっていて、その意思決定のスピード感には大変緊張しました。

 

「面接した印象はいかがでしたか?」

インターンなどを通じて、方面で多様な経験を積んでいる方が多いことに驚きましたね。当社はこれまで新卒採用自体をあまり多くはやっていなかったので、実務経験の少ない人を採用する不安もありました。

特に当社が重視している技術的な探求心や向上心は、持って生まれた素質もあるのだろうと思います。そこを上手く確認しながら採用できれば、実務経験はあまり関係がないのかもしれないと感じました。

人物面で特徴的だと感じたのは、アグレッシブさです。「私はこれをやってきました」「これができます」というアピールはとても積極的でした。熱意を感じましたし、技術へのプライドがある方たちが応募してくださったことをありがたく思っています。
一方、コミュニケーションには差がある印象でした。問いかけた内容に的確に答える方と、脱線してしまう方が二分化されていましたね。

 

「今回オファーを出したのはどんな方ですか?」

アグレッシブにご自身のことを話してくれたと同時に、こちらからの質問もよく聞いて、的確に回答していたのが印象的でした。

あとは当社に対する興味ですね。ベンチャーですので、「いろいろと大変なこともありますが、それでも興味はありますか?」と聞いたところ、前向きな返答だったことも大きかったです。

 

「入社はいつの予定でしょう?」

2022年6月卒業なので、その後来日していただき、9月か10月の入社を予定しています。入社までに期間が空いてしまうので、その間にコミュニケーションを取っていこうと思っています。
社内では交流会や勉強会など、日頃からいろいろなオンラインイベントをやっていますので、そこに参加してもらうことも考えています。あとは課題を与えることも検討しているところです。

 

「日本語についてはいかがですか?」

日常会話ができるに越したことはありませんが、仕事上必須ではありませんので、特別対応はしていません。

 

【3】目指すは「世界からAIエンジニアが集まる札幌」の実現

「初めてIIT学生を採用してみて、総じていかがでしたか?」

世界中のアカデミアとつながりをつくろうとしていますので、まずは今回の1名に入社していただき、彼の人脈から縦横に広がりがあるといいですね。

IITは学生同士のつながりが強く、チームで動く雰囲気もあると聞いていますので、「調和技研は楽しいし、AIエンジニアとして成長できる!」と言っていただけるような環境がつくれれば、自然とその先にもつながっていくように思います。

 

「今後もIIT学生の採用は続けていくお考えでしょうか?」

そうですね。当社はアジアNo.1のAIカンパニーを目指し、IITを含めた外国人材を積極的に採用しています。国内では人材不足が続いていて、特にAI人材は取り合いになっているのが現状ですから。

優秀なAI人材はアメリカや中国を目指すことが多いと思いますが、その中で当社の魅力を打ち出し、実際に入社してくださる方を増やすことで、札幌にAI人材を呼ぶ窓口になれるといいなと思っています。
実は札幌市はAIに限らず、ITを活用して住民の福祉を向上させる試みを積極的にやっている都市です。従来から札幌に開発拠点をつくる東京の企業も多かったですし、コロナ禍になって札幌に移住するエンジニアも出てきています。

「世界からAIエンジニアが集まる札幌」というイメージが定着すれば地域にも貢献できますし、地元にはAIを扱うSIerやベンダーもたくさんあります。人が増えて、横の交流や流動化が図れるようになれば理想的ですね。そのためにもまずは当社が成長し、牽引しなければと考えています。

 

「今回の採用は「北海道といえばAI人材」への第一歩ですね。最後に「IIT採用ワンストップサービス」をご利用いただいた感想を教えていただけますか?」

最初から最後まで、本当にお世話になりました。当社の方でスタッフが欠けてしまって動きが取りにくくなった時期もあったのですが、しっかりサポートして導いていただいたことで、良い人材に巡り合い、かつオファーを出すことができ、本当に感謝しております。
今後は採用した方のリテンションや気持ちのケアについてもアドバイスをいただきながら、引き続き採用を行っていければと思っていますので、よろしくお願いします。

(END)


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(関連サイト)
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