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「THEアジア大学ランキング2022」1位は昨年に引き続き清華大学。東大も引き続き6位(ダウンロード資料付き)

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先月、イギリスの高等教育専門誌「Times Higher Education(THE)」による「The Times Higher Education Asia University Rankings 2022(THEアジア大学ランキング2022、以下THEアジア)」が発表されました。
THEアジアは、世界で最も知名度の高い大学ランキングの一つである「THE World University Rankings(以下THE)」のアジア版で、東アジアから中東アジアまでの大学を複数の観点から比較してランク付けしたものになります。

1.中国の大学がトップ40位内に最も多くランクイン

昨年に引き続き、Asia to Japanでは2015年、2020年、2021年から今年度2022年までのランキングの推移を比較し、考察をまとめました。
まず印象的な点として、中国の大学がトップ40位内では最も多く見受けられ、およそ3割を占めました。中東地域の大学が2015年と比較して近年、上位にランクインされているのも特徴的です。
また2020年以降は、上位10位まではあまり変化はなく、清華大学(China)、北京大学(China)、シンガポール国立大学(Singapore)をはじめとしたお馴染みの大学が見受けられます。

2.分野別に見る各国の特徴

「論文被引用数(研究の影響力)」「産業界からの収入(知識移転)」「国際性」「研究力」「教育力(教育環境)」という5つの項目評価で、上位40位内の国/地域が獲得したポイント数の平均値を比較し以下の表にまとめました。

「産業界からの収入(知識移転)」については、上位40位内の大学では、中国の清華大学、浙江大学、上海交通大学、韓国の韓国先端科学技術研究所(KAIST)、アラブ首長国連邦のハリファ大学の5校が100ポイントを獲得しています。また95ポイント以上を獲得した大学の中には、中国の中南大学、韓国のソウル国立大学校、成均館大学校、延世大学校(ソウルキャンパス)、台湾の台北医科大学、中国医薬大学(台湾)、そして日本の東北大学の7校があります。
「国際性」に関しては、香港、シンガポール、マカオ、サウジアラビア、そしてアラブ首長国連邦のポイント数がそれぞれ90を超えており圧倒的に高い評価となっています。対照的に、中中国、韓国、日本では平均値が50ポイントを下回っており、「国際性」の評価基準となる「在籍する学生、教員の多様性」や「インクルーシブさ」の向上に取り組む必要性が鮮明になったのではないでしょうか。
また、「研究力」「教育力」の2つの項目の全体平均が60ポイント以下、と他3つの項目と比べて差があることも明らかとなりました。

 

 

3.THEアジア大学ランキングに見る、日本の強みと弱み

今回、日本からトップ40位内にランクインしたのは6位の東京大学、12位の京都大学、そして31位の東北大学でした。
「産業界からの収入(知識移転)」が比較的高く、「研究力」「教育力(教育環境)」についてもどちらも70ポイント以上であることがわかりました。しかし、「国際性」や「論文被引用数(研究の影響力)」に関しては、どちらも上位40位内にランクインしている他の国・地域と比べると低い結果でした。今後、日本国内の各大学がいかにこれらの点に注力していくのか気になるところです。


なお、本記事で使用した「THEアジア大学ランキング」が発表しているデータを大学名や項目名などの日本語訳付きで、エクセルファイルにまとめました。
以下よりダウンロードが可能です。
>>THEアジア大学ランキング2022資料をダウンロードする
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