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日本で働く外国人90人に聞いた!勤務先のコロナ対策への満足度は?

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新型コロナウィルス感染症(COVID-19)が拡大する中、企業は様々な対策に取り組み、社員の働き方も変化した。そうした中、日本で働く外国人はどう感じているのだろうか?
ASIAtoJAPANが、実際に日本で働く外国人にアンケートを取った。

 

【Q.1】勤務先の対応について、どの程度満足していますか?

勤務先企業のコロナ対策への満足度
「とても満足」28.9%、「満足」35.6%、「どちらでもない」22.2%、「不満」10.0%、「とても不満」3.3%と、比較的満足度が高い結果に。

 

【Q.2】勤務先企業は、いつ新型コロナウィルス感染症への対応を始めましたか?

勤務先企業の対応開始時期
「最初の非常事態宣言の前から」51.1%、「最初の非常事態宣言の後」48%と半々。

 

【Q.3】勤務先企業はどのような感染予防対策をしましたか?

勤務先企業のコロナ対策
複数回答可。新型コロナウィルス感染症対策として、企業が行った施策で最も多いのは「在宅勤務」68.9%、次いで、「出社日数を減らす(出社日調整」54.4%、「時差通勤(コアタイムあり)」46.7%、「時差通勤(コアタイムなし)」20.0%、「体調不良時の自宅待機や自宅勤務」16.7%となった。

勤務先企業の対応について、比較的満足という声が多いものの、13%程度は何らかの不満を抱えているという結果となった。
全体の傾向としては、在宅勤務や出社日調整、時差通勤などの対応をした企業の満足度が高く、そうした措置が少ない企業の満足度が低かった。
不満の多くは、勤務の柔軟性に関するものだが、在宅勤務に孤独を感じる、ホームシックなど、通勤できないことによる問題もある。
海外大学卒で就職時に来日した人の悩みとして、知人や友人が少ないことや、上司や同僚とのコミュニケーションで苦労した、などはもともと多いが、テレワークが進んだことでこうした悩みがさらに増したと推測できる。
在宅勤務中でもコミュニケーションしやすい環境づくりは、企業にとって重要な施策と言えるのではないだろうか。

具体的な意見は、以下の通り。

 

【満足度が高い人の主な意見】

●コロナ感染拡大を防ぐためにあらゆる対策をしているから
●出社前の検温、座席数の半減、座席配置の変更などの適切な予防措置により、安全な環境になったから
●在宅勤務にするかや、その日数を選べるので、時間や仕事・自宅での仕事の計画がしやすくなった。
●在宅勤務では、集中して効率的に働くことができ、オフィスでは先輩や上層部と対面でコミュニケーションでき安心できるから
●モニターやデスクなどを購入するための手当てが支給された
●勤務時間の柔軟性により、効率とパフォーマンスが向上しました
●チームとマネージャーの協力が素晴らしかったから。すべての会議が時間通りに進めることができた
など

 

【満足度が低い人の主な意見】

●在宅勤務がないから
●新入社員には、在宅勤務や時差通勤が適用されないから
●せまいアパートで独りぼっちで働くのがつらいから
●自国に帰れず、ホームシックになったから
など

次に、在宅勤務で困ったことや、生活の変化について聞いた。

 

【Q.4】在宅勤務で困ったことは何ですか?

外国人就業者が在宅勤務で困ったこと
複数回答可。「在宅勤務ができなかった」28.9%で3割近い。多かったのは「在宅勤務で集中できない」30.0%、「運動不足による体調不良」27.8%、次いで、「労働時間があいまい」15.6%、「休息が足りていないと感じる」6.7%となった。

 

【在宅勤務になったことで、変化したことはありますか?】

●以前はできなかった、昼食や夕食の料理などができるようになった
●書道とスケッチを始めた
●運動を始めた
●作業中に音楽を聴いて、リラックス&集中している
●さらに勉強するための入試の準備を始めた
●語学の勉強をしている
など

そもそも在宅勤務できない、家では仕事に集中できないなど、テレワークに関する悩みは、日本人就業者と同様のようだ。
通勤時間がなくなったことで、時間的な余裕ができ、新しい趣味や勉強を始めたという人も多く、テレワークを比較的ポジティブにとらえているようだ。

最後に、日本のコロナ対策や、家族と離れて日本で働くことについては、どのように感じているのだろうか。

 

【Q.5】日本の新型コロナウィルス感染症の状況と対策について、どの程度知っていますか?

外国人就労者の日本のコロナ対策についての認知度
「よく知っている」20.0%、「だいたい知っている」36.7%、「どちらでもない」34.4%、「あまり知らない」6.7%、「まったく知らない」2.2%となった。

 

【Q.6】日本の新型コロナウィルス感染症の情報はどこから得ていますか?

外国人就業者のニュース情報源
ニュースについては半数近くがネットで情報収集しているようだ。「ネットニュース」47.8%、「テレビ」21.1%、「SNS」18.9%、「新聞」10.0%、「その他」2.2%となった。

 

【Q.7】日本政府の対応についてどの程度満足していますか?

外国人就労者の日本のコロナ対策についての満足度
勤務先企業の対応への満足度に比べ、低い結果となった。
「とても満足」12.2%、「満足」26.7%、「どちらでもない」33.3%、「不満」21.1%、「とても不満」6.7%

 

【Q.8】自国の家族から、帰国するようプレシャーを受けましたか?

自国の家族からの帰国プレッシャー
「いいえ」85.6%、「はい」14.4%で、家族から強いプレッシャーを受けた人は少ないようだ。
「自分の判断に任せてくれている」45.6%、「でも帰りたかった」24.4%、「家族は日本のほうが安全と考えている」15.6%、「家族を説得できた」10.0%、「今も帰るように言われている」4.4%、「一度家に帰った」0.0%

 

【Q.9】在宅勤務を経験して、今後の働き方はどうしたいと思いますか?

外国人就労者の今後の働き方の希望
「半々かそれ以上に柔軟にしたい」58.9%、「自宅など外から仕事をしたい」24.4%、「オフィスに通勤したい」16.7%で、今後のニューノーマルな働き方として、より柔軟さを求める声が多い。

日本は比較的安全と考えられていることもあり、帰国するようにとの家族からのプレッシャーはそれほど強くなさそうだが、自国の家族を心配して帰りたいと考えた人が多いと推測される。
1年に1回は家族に会うために国に帰ることが多い中、それが難しくなりホームシックになっている人もいるのでケアが必要だ。

今回のアンケートからは、新型コロナウィルス感染症によって、日本人以上に大きな影響が出ているとはいいがたい。
以前から、日本で働きたい理由として、治安など生活環境の安全さを挙げる声は多いが、新型コロナウィルス感染症によって、日本の安全性がより注目される可能性も高い。
日本企業にとっては、海外から優秀な外国人学生を採用できるチャンスかもしれない。

 

【アンケート概要】

●実施期間:2021年2月
●回答者: ASIAtoJAPANを通じてオファーを得て、現在日本で働いている外国人。

2019年以前から就業56.7%、2020年から就業43.3% 回答者は主に、インド、マレーシア、シンガポール、中国などアジア各国のトップ大学卒業生でIT・技術系職種。
インド工科大学マドラス校(Indian Institute of Technology Madras)、シンガボール国立大学(National University of Singapore)、サビトリバイフールプネ大学(Savitribai Phule Pune University)、上海交通大学(Shanghai Jiao Tong University)、マレーシア工科大学(University of Technology Malaysia)など

●回答者数:90人

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