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名門・武漢大学の学生も通う日本語学校の学長に聞く、中国で最も大学生が多い都市・武漢の特徴

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ASIAtoJAPANは2018年11月より、中国・武漢の日本語学校「平成日本語」との提携をスタート。学長の呉育健さんに、「平成日本語」や武漢の特徴について聞いた。

 

 

「平成日本語」は2004年より、上海の西側、中国中央部に位置する武漢を拠点に日本語学校の運営を開始。武漢は大都市ながら、長江に面しており、湖が多い。他の都市への移動がしやすく、北京や上海には中国の新幹線「高鉄」で3〜4時間程度で行き来が可能だ。

 

こうした土地の利便性もあり、鉄鋼、自動車、機械、電力、化学などの分野で中国最大規模の商工業都市となっている。最も有名な日系企業はトヨタ自動車で、武漢支社の中国人社員が日本に駐在する前に日本語を学習する場としても「平成日本語」は活用されている。

 

また、武漢は中国で最も大学生が多い都市でもある。およそ100校の大学が集まり、学生数は約120万人にものぼる。武漢大学、華中科技大学、華中師範大学、中南財経政法大学などの大学が代表的だ。

 

 

中でも最も歴史が長いのは武漢大学。中国を代表する名門大学で、卒業生にはスマートフォンメーカー小米科技(Xiaomi、シャオミ)のCEOがいる。日中友好の架け橋的な存在でもあり、キャンパスに桜が咲くことでも知られる。春には花見に中国全土から人が訪れるという。

 

「平成日本語」は武漢に5校あり、1000〜2000人の生徒が在籍。「読む・書く・聞く・話す」を総合的に学ぶことができ、日本語検定試験の受験にも積極的で、N1の生徒は約150人いる。また、早稲田大学などの日本の大学が導入しているERE(経済学検定試験)の受験も可能だ。

 

1クラスは15〜20人程度。月〜金曜日まで授業がある全日制コースの場合、約1年でN5からN1レベルまで日本語力を向上させることができる。高層ビルの一角に教室を構え、中には畳敷きの和風の教室も用意。通常のクラス以外に、華道などの日本文化講座、アイドルを誘致しての握手会、たこ焼きや手巻き寿司パーティなど、さまざまな交流会も実施されている。

 

学生はアニメなどが好きで趣味として学ぶ人から、留学や就職を目的に日本語を習得しようとする人までさまざま。武漢大学をはじめ、近隣の大学生も日本語を学習しに「平成日本語」へ通う。日本への留学や就業を希望する理由としては、「馴染みやすさが」大きなポイント。日本は距離的に近く、欧米諸国と比べて費用負担が少ない。また、漢字や食事などの文化が中国と近しいことから、海外諸国のなかで安心感もあるようだ。

 

中国沿岸部のレベルの高い理系学生の給与水準は高く、よほど日本フリークな人でない限り、日本での就業を希望する理由があまりないのが現状だ。対する内陸部は、まだ比較的給与水準が低く、日本での就業希望者も少なくない。ASIAtoJAPANでは、中国沿岸部だけでなく、内陸部の優秀な学生も日本へ誘致すべく、学生が多く集まる武漢地域での取り組みを引き続き強化していく。

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