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【参加企業すべて内定IIT面接会 】IIT(インド工科大学)プレースメント
2021年振り返りと2022年傾向予測

IITプレースメント2021年振り返りと2022年の傾向予測

目次

IITプレースメント2021開催報告インド最高峰の大学、インド工科大学(Indian Institutes of Technology/以下、IIT)の学生を採用するには、大学が主催する面接会「プレースメント」への参加が必要です。
ASIAtoJAPANではIITのプレースメントに参加する日本企業を支援しており、2021年はおよそ80名の内定をサポート、支援した全企業で内定承諾を出すことができました。

後半の記事では、2021年の振り返りと2022年の傾向予測と対策を解説します。
>>[前半の記事はこちら]IIT(インド工科大学)プレースメントの仕組みとポイントとは?IIT学生採用のメリットを紹介

※本記事は12月23日に開催したウェビナー『IITプレースメント(インド工科大学面接会)2021報告~今年の特徴と来年の対策』の内容を基に作成しています。


2021年のIITプレースメントの振り返り

2020年はコロナ禍でプレースメントがオンラインに切り替わり、学生もZOOMに慣れておらず大混乱でした。それから1年が経ち、2021年はオンラインのプレースメントにも慣れてきた印象です。

IITプレースメント参加企業数も、各社の採用人数も、双方とも増加傾向であり、2021年にIIT学生を採用した社数は過去最高。採用は徐々に難しくなりつつあります。特に上位校であるデリー校、ボンベイ校、マドラス校に企業が殺到している状況です。

年収の提示額については、海外ではGAFAを中心にアメリカが1500万〜3000万円、ヨーロッパは800万〜2300万円。
日本企業は一部の企業が特別な年収額を提示していますが、ほとんどは国内の新卒採用と同じ年収額であることが多いため、年収は400万〜1000万円まで幅があります。
2021年のオファー年収最高額は、ルールキー校の3200万円。デリー校、ボンベイ校、マドラス校でも過去最高額のオファーが出ており、インド国内でニュースになっています。

IITプレースメント・今年の最高額はルールキーの3200万円

「IIT=年収が高い」イメージは強いと思いますが、実は1000万円を超える年収を得られる学生はごくわずか。ほとんどの学生は国内のIT企業に年収200〜300万円で就職します。コンピューターサイエンスの学生であっても、卒業後の年収は80万円〜3000万円まで大きな差が生じるのです。

現状はインド国内よりも日本の方が年収水準は高いですが、ここで念頭に置いておきたいのがインドと日本の給与の上がり幅の違いです。

厚生労働省の調査によると、1970年代から日本の初任給は右肩上がりで、バブル崩壊後に横ばいに転じています。われわれは横ばいの状態に慣れているので「給与は上がらないもの」という感覚がありますが、かつての日本では約5年で給与が倍になることも珍しくありませんでした。

初任給の比較(日本、インド)

そして今のインドは、まさに「かつての日本」に近い状況です。給与水準は年々上がっています。
つまり、IIT学生に毎年同じ年収額を提示するということは、年々競争力が落ちているとも言えます。インド国内の給与水準の上がり幅を考慮して年収額を見直す必要があると認識することが大切です。

近年のIIT学生採用のトレンド

IIT採用に関して、最近注目されている2つの手法についてご紹介します。

トレンド1. PPO(Pre Placement Offer)

PPOとは、4年生になる前の夏休み(6〜7月)に長期インターンを行い、インターンの結果を踏まえて企業がオファーが出せる制度。インターンの選考は1年前の8月(2年生から3年生に上がるタイミング)で通常のプレースメントと同じ仕組みで行われます。

PPOのメリットは、超優秀層の青田買いができること。日本で長期インターンができることが魅力となり、通常は応募してこないようなトップ学生と出会える可能性があります。

ただし、オファーを承諾してもらえるかどうかは年収額でシビアに決まります。これまでの結果を見る限り、最低でも年収800万円は出さないと、まず内定承諾はしてもらえません。情は通用しませんので、年収800万円以下の場合は高確率で断られることを念頭に置いておきましょう。

逆に言うと、年収800万円以上を出せるようであれば、滞在費などコストはかかってしまうものの、採用手法の一つとして検討してもいいと思います。

トレンド2. New IITの早期プレースメント

IITには23校のキャンパスがあり、上位校のマドラス校、デリー校、ボンベイ校などを含めた学校である「Old IIT」と、比較的最近に設立された「New IIT」に分類されます。
「New IIT」の中にはインターナショナル企業を積極的に誘致したい考えがあり、10月末〜11月上旬にかけて、独自の日程で早期プレースメントを行っています。New IITの優秀層の学生といち早く面接することができるので、当社もクライアントへの参加を推奨しています。

2021年は実際に7校の早期プレースメント支援を行い、無事全クライアントで採用ができました。

 

インド工科大学採用ガイド

 

2022年のIITプレースメント傾向予想と対策

上位3校のマドラス校、デリー校、ボンベイ校での採用は激化すると予想しています。800万円近くのCost to Company(会社がどのくらい自分にお金をかけるのか/以下、CTC)がなければ、この3校でDay1〜3(1〜3日目)のプレースメントに参加するのは厳しいかもしれません。

参加企業が増え、採用人数も増えていけば、今後はより「面接予定の学生が他社で決まってしまい、一人も面接できなかった」という事態は起こりやすくなるでしょう。どのキャンパスのプレースメントに参加するのかを見極めることが、今後は非常に重要になっていくと思います。

もしCTCでの年収額が500万円以下になる場合は、有名校は諦め、ランキング下位のキャンパスのプレースメントへの参加が成功の道です。前半でお話しした通り、IIT合格者は2500万人中の1.6万人ですから十分優秀です。

また、複数校のプレースメントに参加することを推奨しています。オンラインになったことで現地を訪れる必要もなくなりましたから、複数校のプレースメント参加も容易になりました。

当社のクライアントでも10〜11月にNew IITの早期プレースメントに参加し、12月にOld IITのプレースメントに参加する企業が増えています。

ASIAtoJAPANの支援

ASIAtoJAPANは2021年IIT採用において、支援した全ての企業で内定承諾を出すことができました。全クライアントの総応募数は8611名、総面接数は285名、総内定者は79名、総内定承諾者は71名となり、おおむね例年通りの結果となっています。

当社が行っている基本のサポートは、大きく4つあります。

応募書類の整理

プレースメントで学生から提出されるレジュメは、形式がバラバラです。日本のようにフォーマットが統一されておらず、どこをチェックすべきか戸惑うことも多いと思います。だいたい100応募、多い企業は400〜500応募ありますので、全てに目を通し、選考するのは一苦労です。

それに対し、当社の場合はレジュメの情報をエクセルに落とすことが可能です。成績や学部などでソートをかけた上で、URLをクリックすることでレジュメが見れる仕組みになっているため、エクセルを基に現場の人も書類選考ができ、スクリーニングを楽に行うことができます。

最適なキャンパスの選定

各社のジョブディスクリプションを見れば、各キャンパスでどのくらいの面接日程になりそうか、過去の実績からおおよその目安をお伝えできます。どの大学で何名を採用するのか、その年の状況を踏まえた上で参加すべきキャンパスをご提案可能です。

ジョブディスクリプションの作成支援

IIT学生はジョブディスクリプションを参考に、応募するかどうかを決めます。インド人にとって見やすく、かつ魅力的に映る内容にするためのアドバイスを行っています。

その際、CTCの見せ方についてもご提案をしています。年収額だけを提示する企業が多いですが、CTCには内定期間中の日本語学習の費用やビザ代、来日時の航空券、来日後の住居などの手配なども含まれます。全てを足し合わせた総額を提示することで競争力を高められるよう、ご支援できればと思います。

IITとの連絡代行

プレースメントはストレスフルで、結構過酷です。IITに連絡を取りたくてもなかなか返事がこなかったり、時差の兼ね合いで深夜や土日の対応が発生したりすることもあります。

一方で、当社は過去に何度もプレースメントに参加しており、IIT23校中13校とリレーションがあります。特に一番人気のマドラス校には「Study Go Work JAPAN 日本語授業」を提供しているため、プレースメント担当者との親交も深いです。

リレーションがあるIIT13校とは日常的にやり取りをしておりますので、スムーズに連絡を取ることが可能です。交代制で土日や深夜の対応も行っており、貴社の社員のワークライフバランスを担保することが可能です。

具体的には、2つのIIT採用プランをご用意しています。

プラン1. 初期費用無料のプラン

「本当に採用できるか不安」「まずは参加して様子を見たい」といった、初期費用を抑えたい企業さまに向けたプランです。内定承諾1名につき110万円の成功報酬となっています。

プラン2. 採用し放題、内定後の日本語学習までサポートするプラン

たくさんの人数を採用したい企業さま、採用後の日本語学習をしっかり行いたい企業さまに向けたプランです。

2021年に限らず、過去も含めてこれまで支援した全企業で内定承諾が出ており、ご利用いただければ何かしらの成果を出せると自負しております。IIT学生採用にご関心のある企業様はお気軽にお問い合わせください。

(END)

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