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ミャンマー学生の強みや特徴って?日本ミャンマー交流協会 ミャンマー代表インタビュー

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ASIAtoJAPANは7月28日、提携中の日本ミャンマー交流協会ヤンゴン事務所を訪問。ミャンマー代表のド・スス・アウンさんにミャンマーの学生や就職・採用事情についてお話を伺った。

 

−−ヤンゴン事務所では無料で日本語授業を行っているんですよね。何人くらいの学生が授業を受けているんですか?

 

100人ぐらいですね。日本語学校は増えていて、ヤンゴンだけで20件ほどありますが、他の学校で教えているのは基本の日本語だけ。ここではオフィスマナーやビジネスマナーも教えています。

 

初めて日本語授業をやった2007年当時、日本語を勉強しようとする人は少なかったのですが、最近は日本企業がミャンマーに進出し始め、日本語ができる人の需要が高まっています。日本語ができれば就職先はたくさんあり、採用で有利になりますから、日本語を勉強する学生は増えてきていますね。

 


−−どんな日本企業がミャンマーに進出しているのでしょうか?

 

元々は商社が多かったのですが、ここ1年で日本人が一番投資しているのが工業団地です。さまざまな企業が参画していますが、46社中42社が日本の会社。ミャンマーに来る旅行者も、現在は日本人が一番多いんですよ。

 

−−日本の就職活動の時期は決まっていますが、ミャンマーの学生はいつから就職活動を行うのでしょうか?

 

大学や学生によってさまざまです。例えばミャンマー海事大学の学生は卒業前から就職のことを考えている人が多いです。大学でも会社の紹介なんかをやっていて、学生はプレゼンテーションを聞いて、専攻を生かすためにどんな会社に行けばいいのかを考える。

片やヤンゴン工科大学の場合は、卒業後に就職のことを考える学生が多い印象です。卒業後に少しゆっくりしてから、両親と相談しつつ仕事を探す。仕事の探し方は、インターネットや就職の本を利用したり、友達からの口コミで情報を得たりするのが一般的ですね。

大学卒業後の仕事探しに苦労しているミャンマーの学生は多いんですよ。だから海外で働く人も多くて、これまではミャンマーと気候が一緒で英語が使えるシンガポールが人気でしたが、最近は日本に行く人も増えてきました。
 

−−ススさんは15年間、日本で生活したことがあるんですよね。
 

そうです。当時はインターネットがなくて日本の情報を知らずにいったから、着物を着ている人たちがいると思っていました(笑)。実際に行ったらみんなスーツを着ていて、しかも色が黒やグレー、紺色ばかり。ミャンマーでは赤や青や黄色の服を着ている人もいるから、不思議に思ったことを覚えています。
 

−−ミャンマーと日本は文化や習慣など、異なることがたくさんあると思います。どんなことに戸惑いを感じましたか?
 

ミャンマーでは家族をすごく大事にするし、子供を会社に連れていって職場の人に紹介することもあるんです。でも日本では家族を会社に連れてきたりはしないから、家族がいることを隠しているように感じて、少し戸惑いましたね。

あとは時間。ミャンマー人は平気で遅れるから、そこは全く違います。友達と待ち合わせをするときも、日本だと遅れるときは連絡をするのが当たり前だけれど、ミャンマーでは「何かあったんだろうな」って思いながら30分くらいは待ちます。1時間待って来なければ、「今回は会えなかったけどしょうがないよね」って(笑)。のんびりした国ですからね。

これから日本に行くミャンマーの学生も最初はたくさん戸惑うと思うし、慣れるまでは大変だと思います。学生の中には、トイレにたくさんボタンがあって、使い方が分からずに全部を押してしまって全身びしょびしょになってしまった人もいました(笑)。どんなに日本語や日本のことを勉強しても、全部が初めて見るものですから、想像と違うことはたくさんあります。
 

−−ミャンマーの学生に早く慣れてもらうために、日本企業はどのようなフォローをすればいいと思いますか?
 

一つ一つ教えてあげることだと思います。ちょっと面倒くさいかもしれないけれど、学生たちは優秀だから、一度教えてあげれば上手にできます。その際に、「これ読んでね」って本や資料を渡すことがあると思うんですけど、日本語を読むのは大変です。漢字も専門用語も出てくるから、全部は読むのにすごく時間がかかってしまうから、口頭で説明してもらえるととても助かります。

また、ミャンマーではそもそもビジネスマナーみたいなものがあまりないんですよ。うちの日本語授業ではそういったマナーも教えていますが、日本人なら分かるような基本的なことであっても知らないことが大半です。その辺りも教えていただけると、スムーズに慣れていけると思いますね。
 

−−日本人は勤勉だとよく言われますが、ミャンマーの学生はいかがでしょう?
 

ミャンマーの学生は自分が勉強したことを生かして、仕事をちゃんとやりたいんです。ミャンマーは物が足りなくて、大学で実験ができないこともあるんですよ。でも日本に行けば進んだ技術を勉強して、実際に仕事で使うことができる。それはミャンマーの学生にとって大きな魅力です。

ミャンマーは裕福な国ではないですから、両親が頑張って大学の学費を払っているんですね。そのことをわかっているから、学生は頑張って勉強をしますし、勉強したことを生かして働いて、両親や兄弟をサポートしたいと思っています。日本で困ったことやつらいことがあったとしても、そういった想いがある分、できるようになるために頑張って努力ができる。それはミャンマーの学生の大きな強みだと思いますね。
 

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