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日本で働く外国籍社員に 「ストレス調査」 184名アンケート結果(2/2)

目次

【3】仕事外でのストレス

外国人社員が抱える仕事外のストレスの原因
(コロナのため家に帰れない88人、寂しい、友だちがいない46人、生活費が高い24人、周りに自分のことを分かってくれる人がいない12人、その他12人

一方、仕事以外で感じるストレスとしては、「コロナのため家に帰れない」「寂しい、友だちがいない」など、寂しさを訴える声が多数となりました。
アンケート対象者が日本で働きはじめて4年以内の方が中心ということもあり、通常でも慣れない環境で不安も多いなか、コロナ禍で家族のもとに帰れないばかりか、仕事もオンラインで人と会う機会が極端に少ない状況では、こうした声が多くのなるのも想像に難くありません。

このような状況を踏まえ、意識的にコミュニケーション機会を増やしたり、出入国が緩和されつつある今後、家族のもとに帰れる機会を用意するなど、コロナ禍であるがゆえのケアが必要かもしれません。

 

仕事外でストレスを感じる場面

分類 件数
(1)  コロナの影響 52
(2)友人関係 32
(3) 文化・コミュニケーションの違い 13
(4) 金銭的な問題 12
(5) ワークライフバランス 4
(6) 生活の手続き 3

 

主な回答

(1)コロナの影響

コロナの行動制限により、新しい友人などとの出会いの機会が少ない。
来日してから1回も帰国していなく、家族に会いたい。
土日も自宅で過ごさないといけないのがストレス。
国境を越える場合は検疫期間があるため、3年近く帰省できていない。
しかも、会社で取得できる休暇が限られている。
家に帰れないし、一度国外に出たら再度来日できない。
税金を払っていても、日本人と同じように扱ってもらえない。
自由に旅行ができない(国内外問わず)。
会社では海外からの仕事を認められていないため、検疫期間と現地での
滞在日数を全て有給休暇中に休まないといけないのは難しい。

 

(2)友人関係

感情、個人的な興味、喜びを共有できる人が見つからない。
何でも話せる気さくな日本人の友達を見つけるのが難しい。
日本人はシャイな人が多いので、母国にいるときと比較して友達を作りにくい。
悲しい時に頼れる家族がそばにいないと余計に悲しい。異国の地では一人ぼっちは寂しいと感じる時がある。
プライベートの時間がもっとあれば嬉しい。
プライベートでの友達を作るきっかけがない。
日本の友人には、故郷の家族に会いに行けないもどかしさを理解してもらえない。

 

(3)文化・コミュニケーションの違い

海外に行ってない日本人と接する事はなかなか厳しい、上手く続かない。
「内輪」という概念が高くて破れない壁。
英語を理解できる人がいないため、人脈を作るのが難しい。
東京の人は、外国人も含めて冷たいと感じる。
仲間からのプレッシャーや文化の壁。

 

(4)金銭的な問題

日本の物価は高い。
特に税金は、出国すると何も戻ってこないのに払わないといけない。
入社1年目だから貯金やお金の管理が難しい。
東京は家賃や交通費が高い。
仕事が終わってから料理をする時間があまりない。そのため外食が多くなり、食費だけで月10万円使ったこともある。

 

(5)ワークライフバランス

仕事のことが頭から離れない。カナダで以前していた仕事は、もっと給料がよくて、労働時間も短かかった。
労働文化が合わない。

 

(6)生活の手続き

病院や銀行などに一人で行くと、日本語の書類を書かなければならないので大変だし、役所の手続きは不便。

 

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