中国の華南地区、上海から南に高速鉄道で1時間ほどの距離にある浙江省杭州市。そこに、中国で北京大学や清華大学に次ぐ名門校として知られる浙江大学はある。同校は、中国政府が大学レベルを世界トップクラスに押し上げる目的で定めた重点9校「九校联盟」(略してC9)の1校で、2015年の中国大学ランキングで4位、学科・学部別のランキングでは工学系で2位と、優秀かつ理系に強い大学として知られている。
東京ドーム114個分程の敷地面積を有し、5つのキャンパス(玉泉、西渓、華家池、之江、紫金港)に大学、大学院を合わせて4万人が通う総合大学で、コンピュータセンター、分析・検査センターなど、先進的な教育研究施設が充実している点が特徴。応用研究に優れ、産学共同の取り組みが多く、日本の大手電気メーカーも研究の拠点を構えている。

では実際、浙江大学の学生は大学卒業後、どのようなキャリアを選ぶのだろうか?
他の中国トップ大学では、就職よりも進学。理系でも研究の道に進む学生が多い中、浙江大学の卒業生のうち約83%が就職の道を選ぶという。卒業生の収入のレベルは、国内の他の大学の卒業生と比べて高いものの、学部卒の平均月収で10万円、院卒では12万円程(ともに中国国内で就職した場合)と見られる。海外で就職するケースも増えつつあるというが、北京や上海にある他のトップ大学と比べるとまだまだ事例は少なく、給与面でみれば、採用における日本企業の競争力はまだまだ高いといえるかもしれない。