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インド工科大学マドラス校(IIT Madras)で行われている日本語学習とは?

インド工科大学マドラス校(以下IIT Madras)で今年8月より選択授業としてASIAtoJAPANが提供する日本語クラスが開講されている。
その日本語クラスを担当している小林先生にクラス事情を取材した。

IIT Madrasは、2016~17年、インド政府発表の大学ランキングにおいて、工科大学として、2年連続で一位に選ばれた、インドでトップレベルの大学である。
インド南部のチェンナイに位置し、国立自然公園の中にキャンパスがある。キャンパス内でもサルやシカなどの動物も見られ、IITの他のキャンパスに比べて自然豊かなことでも有名だ。
周辺環境はインドの中で比較的安全であると言う。チェンナイは南インドのハブとして交通量も多く、インド国内でも有数の自動車産業のハブでもある。このような環境から、外からの出入りに関しても違和感を感じず、オープンで穏やかな性格の人が多いと言う。
今回IIT Madras理系学部の学生にASIAtoJAPANが提供する日本語授業が始まることとなり、生徒の反応はどうだったのか?日本語に興味を持っている学生はどのくらいいたのか?


IIT Madrasでの日本語授業自体は、3年前からエンジニアリングデザイン(Engineering Design)学科において、必修科目である語学の選択言語の一つとして提供されていた。今年度からは、他学部の学生にも選択科目として日本語授業を提供し始め、より多くの理系の学生に日本語授業が提供されることとなった。

今回、ASIAtoJAPANが事前に日本語クラスの概要説明や、ポスターによる宣伝を行ったことで、予想よりもはるかに多い学生が日本語学習に興味を示したと言う。実際、220名程度の学生から応募がきて、現在定員の約80人に絞られ授業が行われている。

小林先生も「こんなに多く応募が来るとは思わなかった」と驚いている。今後、同校での日本語を履修する学生は増えていくであろう。
現在行われている授業で重点的に教えていることや生徒のレベルはどのくらいであるか?
今回からは、今後の継続的日本語学習も視野にいれ、入門からローマ字を使わず読めるレベルまで上げる。また、書きにも力を入れていると言う。教科書はリスニングとスピーキングが中心の教材なので、バランスよく日本語を習得できるようなカリキュラムになっている。
まだ授業が始まって2ヶ月程で、初めての中間テストが行われたばかりである。

今後の学習について小林先生は、「とにかく生徒が学習を続けてくれること。1回の授業が3時間(途中小休憩あり)なので、大変な部分もあると思うけれど、もし欠席した時は、自習と周りのサポートで遅れを取り戻してついて来てくれること」を期待していると言う。
ASIAtoJAPANとしても、学生の日本語習得に期待している。

インド工科大学マドラス校

Indian Institute of Technology Madras(IIT Madras)

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