国によって異なる教育システム。今回はシンガポール人のASIAtoJAPANインターン生に、シンガポールの教育事情について尋ねた。
まず、シンガポールの学校は大きく「Primary」「Secondary」「Post-Secondary」の3つに分かれる。「Primary」は小学校、「Secondary」は中学校、「Post-Secondary」は高校と大学を含んでいるイメージだ。

順を追って進学していくのは日本と同じだが、進路の決まり方は全く異なる。まず最初の分岐点となるのが、「Primary」の卒業前に受けるテスト。このテスト結果で、進学できる学校が決まる。
最も優秀な学生が進むのは、「Specialized Independent Schools」。インターン生いわく「進学できるのは約10%」だそうだ。彼らは試験免除で、自動的に「Junior College」へ進むことができる。
大多数の小学生が進学するのは、「Express」「Normal (Academic)」「Normal (Technical)」のいずれか。この後の進路もまた、在籍している学校によって以下のように異なる。
●Express→「Junior College」か「Polytechnic」
●Normal (Academic) →「Junior College」か「Polytechnic」か「Institute of Technical Education」
●Normal (Technical) →「Polytechnic」か「Institute of Technical Education」

(シンガポール人インターン生が作成)
「Junior College」と「Polytechnic」に進学した学生は、私立ないし公立の大学に進むことができる。卒業時に受けるテストによって、大学ではなく入学できる学部が決まる仕組みだ。日本では大学名で学歴を判断するが、シンガポールでは学部が学歴の判断材料となる。ハイスコアの優秀な人しか進めない最難関学部は、医学部、法学部、歯科学部だ。

一方、「Institute of Technical Education」から大学に入学することはできない。卒業して就職するか、「Polytechnic」に進むかのいずれかの選択をすることとなる。
日本では高校生から医者を志し、猛勉強の末に医学部へ進学することもできる。片やシンガポールの場合、小学校卒業時から成績によって進路が分岐していくぶん、後から進路を変更しにくいそうだ。国内での進学が難しいときは、国外の大学に進むことも珍しくないという。