日本語学習がキャリアを切り拓いた

– インド出身エンジニアの日本就職ストーリー –

内定先企業

小型貫流ボイラ・舶用補助ボイラ・排ガス(廃熱)ボイラ・水処理機器・食品機器・滅菌器・薬品等の製造販売、メンテナンス、環境計量証明業、等

インドの機械工学系学生。日本人とオンラインで話す機会が多く、意思疎通が容易にできる。卒業研究のプロジェクトのテーマは「熱駆動多重効果蒸溜システム」で、インドNo1大学であるIITにてそのプロジェクトが評価され、研究雑誌に掲載された。前職とインターンでは、CADを用いた車の部品やギアの品質保証を経験した。

Profile

国籍・地域
インド
大学
Dr. A.P.J. Abdul Kalam Technical University
学部
機械工学
最終学歴
学士

日本語を習得すること: 日本でのエンジニアキャリアに不可欠なステップ

私は『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』など、日本のアニメを見て育ったので、日本に親しみを持つようになりました。  A.P.J.アブドゥル・カラム工科大学の学生になったとき、日本に行くことは私の大きな夢でした。ただ日本で就職することは難しく、私にとって遠い夢だと感じていたので日本の大学院への進学を通して、日本へ行く夢を何とか実現しようとしました。
大学2年生のとき、オンライン対戦ゲームで多くの日本人と交流しました。ゲームを通じて日本語の会話に慣れていきました。アニメで覚えた日本語のフレーズも、彼らとゲームをしながら使うようになりました。2021年、一緒に遊んだ日本人の1人が、私の進路を決めるアドバイスをくれました。彼女は「日本で働きたいなら、日本語能力試験(JLPT)の資格を取ったほうが良い」と言ってくれました。彼女の後押しもあり、JLPTに合格するために日本語の勉強を始めました。そしてJLPTN3を取得するまで、独学で日本語の勉強を続けました。日本語を勉強するうちに、知らず知らずのうちに私の考え方が変わっていきました。「もしかしたら日本で働くことができるかもしれない。」と思うようになったのです。「日本語を使って、社会のため、人のために役立つことをしたい。インドで働くより、日本で働き、暮らすほうがいい!」と思いました。突然、日本でインド人としてエンジニアになることが現実味を帯びてきたような気がしました。

夢の仕事を求めて: 日本でエンジニアの仕事を見つける

大学卒業後、私はインドで機械エンジニアとして働いていました。しかし、インドで働きながらも日本で働くことを夢見ていました。別の就職エージェントを利用して日本企業の選考に応募し、日本での就職活動を始めました。そんな時、Fast Offer InternationalのスタッフがLinkedInを通じて私をスカウトしてくれ、彼らのサービスを知りました。私はすぐに登録しました。

FAST OFFER Internationalを通して受けた面接

FAST OFFER Internationalは、日本での機械工学職の面接練習とメンターセッションを中心にサポートしてくれました。昨年4月、日本企業との面接が始まりました。私は大学の卒業プロジェクトに力を入れましたが、日本語で説明するのは難しかったので、面接の練習を通してフィードバックをもらうことができ、とても助かりました。4月から5月にかけてのオンライン面接では、準備や面接の経験が不足していたため、内定を獲得することができませんでした。しかし、6月に行われた日本企業数社との対面の面接に参加する1人に選ばれ、合格することができました。
幸いなことに、私は大学で研究していた分野に近い日本企業から内定をもらうことができました。自分の経験や勉強してきたことが仕事の内容や分野に合っていたことに加え、面接で感じた会社や面接官の雰囲気の良さから、その場で内定を承諾しました。その時、私は肩の荷が下りたのを感じました。日本での就職先を探すのに費やした1年間が、ついにハッピーエンドを迎えたのです。日本で働くことを夢見て、自分にぴったりの会社に巡り会うまでの道のりは、まるで運命のようでした。
日本語を学ぶことは、私の夢を実現する手助けをしてくれました。現在は日本で仕事をするために、JLPT N2のクラスを受講しています。

夢に向かって: 日本での就職が決まったら次にすること

日本での就職という長年の夢がついに叶いました。会社で懸命に働き、自分のベストを尽くして、重要な製品の開発に貢献したいです。私の卒業プロジェクトは、海水や汽水から生成した蒸気を使った蒸留水の製造でした。きれいな水はますます貴重で不可欠な資源であり、この技術は多くの人々を助けることができると確信しています。このプロジェクトでの研究経験が、私が入社する日本企業に役立つことを願っています。彼らとともに、人々の生活をより良いものに変え、よりインパクトのある製品の開発に携わることができればと思っています。
また、日本で働いたら、時間管理能力も身につけたいと思っています。インドの会社は日本に比べてルールが厳しくありません。インドでは、毎日夜10時まで仕事をしていました。それに対して日本のルールの厳しさは、社員を大切にするためのものだと感じます。日本企業はルールを守ることで、従業員を大切にし、待遇を良くしています。ルールがあるからこそ、保険や設備、研修を提供できるのです。
仕事上の目標もさることながら、現地での生活も楽しみです。日本中を旅行したり、富士山に登ったり、日本車を買ったりする機会があればいいなと思っています!

 

他の内定者体験記を読む