日本のモノづくり文化に魅せられて

– インド人電子通信専攻学生がR&D職に挑戦する理由 –

内定先企業

パンチ&ダイ部品等を手掛けるプレス金型部品製造事業をはじめ、モールド金型部品製造事業、自動化部品製造事業、光関連機器製造事業が主要事業

電子通信工学を専攻する学生。特にVLSI(超大規模集積回路)と組み込みシステム分野に力を入れる。卒業研究では、低消費電力を実現するためのトランジスタの設計に取り組む。半年間で日本語力を面接できるレベルまで仕上げ、日本への就職意欲が高い。

Profile

国籍・地域
インド
大学
SRM大学
学部
電子通信工学
最終学歴
学士

日本の研究開発(R&D)産業が憧れのキャリアになった理由  

私が専攻として電子通信工学を選んだのは、製造業の先端技術開発に進みたかったからです。残念なことに、インドでは自分の希望に合う機会を十分に見つけることができませんでした。インドはIT産業で有名ですが、製造業の技術開発は遅れているためです。 そのため、少ない募集枠を多くの候補者が争っているのです。   

そんな時、先輩が日本の企業文化や技術を学べるウェブセミナーを教えてくれました。そこで私は、日本の製造業が研究開発(R&D)に多くの資金を投入していることを知りました。 これは、日本の技術に関しての私の個人的な経験を裏付けるものでした。私は幼い頃から、日本の家電製品の利便性に慣れ親しんできたのでした。日本企業であるヤマハ発動機、パナソニック、本田技研工業はインドで大変有名です。   

日本企業の技術に対するアプローチとその高い性能は、「日本の技術シーンに入りたい」という私の思いを強くしました。(日本の技術業界に入るという)その夢は私をわくわくさせるものであり、実現可能でもありました。日本にはインド人向けのエンジニアの仕事がたくさんあることを知ったからです。そして日本では、製造業の開発サイドで働くことができるのです。日本で働くという私の夢は徐々に具体性を帯びていきました。  

やがて、日本就職の夢への道も開けました。ASIA to JAPANのCEOがSRM大学を訪れ、FAST OFFER Internationalの説明会を開きました。そこで私は、日本語の授業に参加し、日本語を上達させれば、日本での就職という夢が叶うかもしれないということを知りました。そう確信した私は、2023年11月から大学で日本語を学び始めました。  

日本語修得への早道  

日本語を学び始めた当初、私は先生の話す日本語を一言も理解できませんでした。しかし、私は半年間、週5回、4時間の厳しい授業に出席し続けました。授業を休んだり、あきらめたりすれば、夢は遠のくばかりだとわかっていました。無駄足を踏みたくなかったので、毎回の授業に一度も休まずに出席しました。長時間の授業に加え、毎日1時間の自習時間を確保するようにしていました。大変でしたが、毎日日本語に触れることを心がけました。  

幸いなことに、SRM大学ではネイティブの日本人の先生が日本語の授業を担当しています。多くの人と交流すると交流することで、日本語の会話力を向上させることができました。また、日本に住んでいるインド人会社員や日本の通勤事情、日本人の仕事観に関するコンテンツを見ることで、日本語を学びながら、日本で働くイメージを広げることができました。   

日本語を早く習得できた理由   

  • 半年間、大学で週5日4時間の日本語の授業を受けた 
  • 日本人の先生との会話   
  • 毎日1時間の日本語の勉強   
  • 日本文化に関するコンテンツを見る   

日本文化に夢中になることで、日本語学習に集中できた    

日本とインドには文化的な共通点がいくつかあります。例えば日本では春になると花見をします。インドにはヴァン・ボジャンという同じようなお祭りがあり、コミュニティ全員が集まって家から食べ物を持ち寄り、マンゴーなどの大きな木の下で食事をします。   

その一方で、日本にはインドにはない価値観もたくさんあります。そのため、日本を研究することはわくわくするような体験となりました。   

インド人である私が身に着けたい日本の仕事観:   

  • 「改善」-継続的改善   
  • 「生き甲斐」- 人生の目的   
  • 「侘び寂び」- 不完全の中の美   
  • 「精神力」- 精神 、志 
  • 「がんばる」 – 辛抱する、最善を尽くす 
  • 「新緑」- 考える力    

初めての面接で夢の日本就職を実現した方法  

日本語クラスに参加して半年後、FAST OFFER Internationalを通じて、ある日本企業と面接する機会を得ました。その会社は製品開発職を募集しており、私が希望していた職種と一致していました。   

面接は2回に分けて行われました。一次面接では、自分の技術力と日本語能力をアピールしなければなりませんでした。いくつか分からない質問もありましたが、面接官が私の日本語レベルに合わせて柔軟に質問してくれたため、一次面接を通過することができました。二次面接では、人事部門と面接をしなければなりませんでした。この二次面接突破をするためには、FAST OFFER Internationalのメンターと一緒に練習し、フィードバックを生かして面接に臨むことが非常に重要です。    

驚いたことに、私は一回目の面接で内定を獲得しました!日本就職という夢が実現したのです!研究や勉強で多くのことを成し遂げてきましたが、私にとって日本就職を勝ち取ったことは、これまでで最も素晴らしく、夢のような出来事でした。一生忘れられないサクセスストーリーです! 

私が日本での仕事に就くまでの簡単な年表    

  • 2023年11月 – 大学で日本語を学び始める。週に5回、一日4時間の授業を受け、追加で毎日1時間自習し、会話力向上のために日本人の日本語教師と会話をした。  
  • 2024年4月 – FAST OFFER Internationalに登録  
  • 2024年6月 – 日本の就職面接の練習を始める。  
  • 2024年7月 内定をもらう!  
  • 2025年4月 日本企業に入社

他の内定者体験記を読む