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弁護士 杉田昌平先生(弁護士法人Global HR Strategy 代表社員)のご紹介

杉田昌平弁護士
(右)杉田昌平先生(弁護士法人Global HR Strategy 代表社員、 『外国人高度人材はこうして獲得する! ―「準備」「手続」「定着」の採用戦略』監修)
(左)株式会社ASIAtoJAPAN 代表取締役 三瓶雅人

弁護士 杉田昌平

2011年弁護士登録(東京弁護士会)
入管届出済弁護士(2013年~)
社会保険労務士(2017年~)
日本弁護士連合会中小企業海外展開支援担当弁護士(2018年~)
慶応義塾大学法科大学院・グローバル法研究所特任講師
名古屋大学大学院法学研究科学術研究員
アンダーソン・毛利・友常法律事務所、名古屋大学大学院法学研究科日本法教育研究センターベトナム(ハノイ法科大学内)、
ハノイ法科大学客員研究員、センチュリー法律事務所等を経て現職。
外国人材受け入れに関する入管手続、労務手続、制度設計、M&A・組織再編、危機管理対応、紛争対応等を主として業務を行う。
並行して、外国人材の受け入れに関する講演・研修を多数行っている。

【主な著書】

『改正入管法関連完全対応 法務・労務のプロのための外国人雇用実務ポイント』(ぎょうせい、2019年)
『外国人材受入れガイドブック』(ぎょうせい、2019年)

【ホームページ】

https://lfis.net/

【杉田先生とASIA to JAPANの関わり】

『外国人高度人材はこうして獲得する!―「準備」「手続」「定着」の採用戦略』(ぎょうせい、2020年。株式会社ASIAtoJAPAN 編著、弁護士 杉田昌平 監修)に記載されている「監修にあたって」(全文)をもって、説明に代えさせて頂きます。

 

-監修にあたって-

本書の企画を発案したのは株式会社 ASIA to JAPANの代表取締役である三瓶雅人氏である。私が三瓶さんと出会ったのは、私がベトナム・ハノイ市に所在するハノイ法科大学で教鞭をとっていたときであった。三瓶さんは、日本の人材関連の企業に所属していたのだが、日本の人材関連の事業者がベトナムまでリクルートに来るのかと思い、非常に驚いたことが記憶にある。

2015年6月から2017年8月までのハノイ法科大学での任期を終え、日本に戻り弁護士業務に復帰したところ、ベトナムでの経験からか、外国人材についての法務・労務を中心に仕事をするようになった。今では業務の90%が外国人材の受け入れに関する法務・労務である。
外国人材の受け入れは、法律上の制度だけを見ても複雑で理解することが難しい。そして、それに加えて各国の卒業時期や就職に関する実務慣行まで合わせて考えると、非常にわかりにくい分野だと思う。

本書はそういった「わかりにくさ」を解消することに、少しでもお役に立てたらという思いで執筆されている。そのため、外国人材の採用に関する実務、出入国関係法令・労働関係法令等の法的制度に加えて、すでに外国人材を採用している企業の事例も紹介しており、制度だけでない明文化されにくい「実際」についても解説している。

私がこのように外国人材の法務・労務にかかわり、採用を積極的に提案するのには理由がある。私は、2年間、ベトナムの国立大学で大学の講師をしていた。そのため、特に東南アジアからの外国人材は、姿が教え子と重なる。そして、多くの教え子は、日本や日本の企業で働くことを希望する。すると、やはり自然に、希望どおり日本や日本の企業で働いてほしいと思う。そして、働くのであれば、外国人材にとって望ましい職場で働いてほしいと思うし、望ましい職場を増やしたいと思っている。これが、私が外国人材の法務・労務にかかわる一番の動機だ。

この教え子の顔が見えるという点で、私と三瓶さんは共通している。株式会社 ASIA to JAPANはインドやタイを始めとする各国の大学に日本語過程を設置し、日本語過程で学んだ人材を日本の企業に紹介することを事業の一つとしている。三瓶さんが、以前、自分の会社の職業紹介事業のことを“ドライ”な職業紹介ではなく紹介する人の顔が見える“ウェット”な職業紹介だと評していたことが記憶に残っている。

本書は、今まさに増えようとしている外国人材、特に高度人材について、このような強い思いを持ち実務にあたっている関係者が、実際の現場で悪戦苦闘していることも含めて文字にしたものである。本書が、皆様が直面する課題の解決に、少しでもお役に立てたなら幸いである。

2020年5月
弁護士 杉田昌平

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