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チュラロンコーン大学の機械専攻。タイトップレベルの学生で日本語での面接も可能。研究は「開口窓からの透過音の低減ためのアクティブノイズキャンセリング」で音響分野で使われるノイズ制御方法がロボティクス分野で応用されることを見越した実験的な取り組み。先行する研究から学び実験して改良することを繰り返しより高速で不安定性の高い分野での応用に向け知恵を絞り完成に近づけている

内定先企業

日本の制御・計測機器メーカー

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Profile

国籍・地域
タイ
性別
女性
大学
チュラロンコン大学
学部
機械工学部
学歴
学士

MESSAGE

子供の時から、日本のアニメやテレビ番組を見て、「この国はとても綺麗で、たくさん素晴らしい技術を持って、住みたいな」と思いました。日本で働くことは私の夢になって、日本語を勉強し始めました。只今、チュラロンコン大学に機械工学を専攻しています。3年生になった時、Study Go Work JAPANの日本語を勉強するプロジェクトに参加しました。このプロジェクトでは、ビジネス日本語や敬語などを無料で勉強出来ました。それより、授業の中で、何回も面接を練習しました。このプロジェクトは日本での就職に非常に役に立つと思います。

4年生になった時、就職活動を始めました。最初はSkypeでAsia to Japanと面接しました。この面接は、私に合う会社を探すことを目標としてしました。仕事の種類だけではなく、会社の場所も大切にしています。そして、「どうして日本で働きたい」と卒業論文について論文やFYPや自己紹介ビデオをサイトに記入しました。その後、就職の面接を発表しました。面接する前に、Asia to Japanとのmentoring sessionがありました。このmentoring sessionは面接を準備するだけではなく、日本で働くことについての色々なことを相談出来ます。あの時、私は「卒業してから大学院を勉強しないで働くことは良いなのかな」と悩んでいましたけど、色々なことを相談してから安心で就職面接出来ました。コロナウイルスの状況のせいで、全部オンラインで面接しましたから、日本に行かなくても面接が出来ることはとても便利だと思います。今はある企業の最終面接を合格して、内定をもらいました。この会社は私が興味を待っている制御工学が非常に最先端で、会社の理念も共感しています。そして、会社の場所もいい所ですから、入社することを楽しみにしています。

FINAL YEAR PROJECT

私の卒業論文の課題は「ダクト内の騒音を低減するためのアクティブノイズキャンセリング」である。具体的には、イヤホンのように消したい音の波と真逆の形の波を発生させ、お互いを打ち消すという方法で騒音を低減することを研究している。この技術は1936年に特許が取得されていたが、なかなか実用化に至らなかった。1970年代以降、電気技術とデジタル技術の進歩により、実用化されるようになってきた。しかし、日常的に効率に使えるところまで至っていないようである。この卒論では、「パッシブノイズコントロール」で軽減しにくい低周波騒音(<1000Hz)を、低周波騒音を有効に軽減出来る「アクティブノイズコントロール」で軽減するという研究内容が書かれている。

この卒業論文は実験的研究である。目標に達成するため、先行研究を読み、制御方法を選び、実験し、改良するという実験ループをしていた。最初にMATLAB Simulinkというプログラムで制御システムを設計し、アクティブノイズコントロールのシミュレーションを行った。次、ダクトのようなモデルでLMS(Least Mean Squares)や,NLMS(Normalized Least Mean Squares)や,RLS(Recursive Least Squares)や、FDAF(Frequency-Domain Adaptive Filter)の色々な適応フィルタのアルゴリズムを通じて騒音低減を実験し、低減性能を比べ、モデルに最適なNLMSアルゴリズムを選んだ。そして、選んだアルゴリズムの変数を調査する。最後、MATLAB Simulinkを通じて、設計した制御システムでダクト内のアクティブノイズコントロールを行った。結果は騒音が半分以上に低減出来たが、安定性はまだ低い。つまり、騒音が下がってから、また大きくなる時もあった。この問題を解決するため、MATLAB Simulinkの代わりにDSP BoardやFPGA Boardを通じて制御するの方が望ましいかもしれない。

この研究に通じてデジタル制御や適応制御などのスキルを得られた。アクティブノイズコントロールでの使われいる制御方法が音響分野だけではなく、ロボティクス分野も使われている。適応フィルタは制御システムが自分で状況に応じた適切出来るという特長を持っているため、現場で使ってるロボットの開発として非常に役に立つと思う。この卒論は新型コロナウイルスの状況に際し、研究されていたので、研究計画や研究目標などを状況によって変更しなければならなかった。最後に、この研究から得られたスキルはロボティクス分野と仕事をする時に非常に役に立つのではないだろうかと信じている。

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