「目標があれば、実現するための時間を設定して頑張ればいい」

– 「失敗は成功の基。目標があれば、最後までやり遂げる」 –

内定先企業

製造業に特化したIT関連の日本会社。

マレーシア工科大学の機械専攻。卒業研究は義肢に応用できる炭素コーティング技術について。機械に加えて物理的特性や化学的特性についても知識をもつ。インターンで工場の生産技術に関わった経験もあり、頭だけでなく実際に手を動かして仕事をするのを好むタイプ。設計から生産技術まで仕事の領域は広く捉えている。規律ある日本での仕事環境に興味をもつ朗らかな性格の方。

Profile

国籍・地域
マレーシア
大学
マレーシア工科大学
学部
機械工学
最終学歴
学士

日本は素晴らしい国で、ここで働きたい。 

 最初、日本に対する印象のほとんどは、アニメから得たものでした。春の花見、夏の花火大会、そしていろいろな祭りなどです。しかし、今では、日本についてより多くの事を知ることができました。日本は経済大国で、その製品、特に電気製品は世界でも有名です。パナソニック、シャープ、日立などのブランドは誰も知っています。また、日本は世界最大の半導体生産国でもあります。半導体は電気器具、通信システム、交通手段などのIT製品において重要な役割を果たしています。マレーシアと比較すると、日本では半導体を代表とする製造業が発達していて、将来性を感じます。そのため、日本でさらに技術を学ぶことができると考えています。さらに、日本にはいろいろな優れた習慣もあります。たとえば、環境保護のため、ゴミ分別をしっかり行うことや時間厳守などです。   

 総じていえば、日本は美しい景色、先進的な技術、親切な人など多くの魅力を持つ素晴らしい国です。私はこうした国で働くことを心から望んでいます。 

 

途中で休んでいたが、日本語をずっと学んでいきたい。

 日本のアニメを見るようになった頃、日本語の勉強も始めました。キャラクターのセリフを聞いたり字幕を見たりして、単語や日常会話を覚えようとしました。そして、大学に入ってからは、学校で日本語の授業を受けて、一年間勉強しました。一年間と言っても、二年生の後期と四年生の前期という二つの段階があります。長い間隔があったせいで、日本語の基礎知識はほとんど忘れてしまっていました。そして、今年の三月に、初めての面接に落ちた後、FAST OFFER Internationalでのビジネス日本語授業を始めました。この授業を通じて、日本語のイントネーションやビジネス日本語について、さらに理解を深めることができました。また、たくさんの国際的な学生と一緒に勉強できるので、他人の考え方や優れたところに触れることができ、素晴らしい体験でした。授業が終わってからは、ユーチューブを利用して、日本語に関する動画を見て、積極的に日本語の勉強を続けています。日本での就職が決まったので、ますます積極的に取り組んでいきたいと思っています。これからも、日本語を学び続け、自分のスキルを向上させ、将来に活かしていきたいと思っています。 

 

目標があれば、実現するための時間を設定して頑張ればいい。 

 大学四年生の時に、日本語授業で先生から FAST OFFER Intenationalを紹介していただきました。無料で日本に行って面接を受けるチャンスがあると聞いたら、試してみても悪くないという思いで申請しました。残念ながら、3月の面接には落ちてしまいました。その後、キャリアアップを考えたうえで、マレーシアで就職をしました。小さな会社に入社し、何の研修もないまま、すぐに仕事が始まりました。一方で、3月の日本での就職活動を通じて日本企業に対する理解が深まり、日本での就職活動を自ら進んでし始めました。7月頃、またいくつかの日本企業に挑戦してみましたが、残念ながらまたもや失敗してしまいました。それに落ち込んでいた私は、自分自身の能力不足と痛感し、12月末までという期限を設定して、日本での就職活動を本格的に始めました。もし12月末までに日本での就職先が見つかれば、日本で働くことになります。もし失敗した場合でも、今の仕事に集中して成果を出すことを決意しました。 

 九月になり、企業からの面接通知が届きました。合格するために、私はいろいろな準備をしました。まず、日本語で自分の卒業論文をうまく説明できるように何回も練習しました。そして、企業やその製品を日本語で説明できるようにしっかりと調べました。それと同時に、メンターさんからもいろいろなサポートを受けました。何回も模擬面接を行い、自己紹介や質問への答え方を直していただきました。面接の流れや企業に聞かれる質問についても一つ一つ丁寧に教えて下さり、さらに、会社が求める人物像にあった経験を話す方法を教えていただき、たいへん助かりました。  

 最終面接は日本で受けました。日本に到着した日には、ちょうど花火大会が行われ、同じ面接を受けるグループの学生たちと一緒に見に行きました。その規模の大きさには本当に驚きました。2日目には、ASIA to JAPANの会社に行き、屋上で東京の夜景を見ました。そして、3日目と4日目は面接でした。面接後、すぐに落ちたというメッセージを受けましたが、2時間後になって、突然合格できたというメッセージが来ました。本当ですかと何回も確認しましたが、本当に合格できました。正直に言えば、日本でのこの一週間は本当に夢のような体験でした。 

 今後は、1月までマレーシアの会社で働きます。そこでもっと勉強し、仕事の経験を積みたいです。2・3月には、日本企業での入社に向けて準備を行います。4月には入社する予定です。日本の会社では、システムの取り付けをします。うれしいことに、今の会社での経験が役立ちそうです。日本の会社に入ったら、設備の使用方法を習得し、業務をスムーズにこなすための成長を遂げたいです。また、工場の生産ラインを見学することで、業界に対する理解を深めたいと考えています。 

 

失敗は成功の基。目標があれば、最後までやり遂げる。 

 振り返ってみると、多くの挫折を経験しました。しかし、最終的には目標を達成することができました。私の経験から、皆さんに伝えたいことがあります。 

 まず、実現可能な目標を持つことが重要です。目標を達成するためには、期間を設定することが大切です。その過程で失敗しても構いません。その失敗から原因を見つけ、さらなる準備と努力を重ねることが大切です。目標を達成した際には、もちろん喜びを感じるでしょう。しかし、達成できなかった場合でも、大丈夫です。その際には、目の前の課題に集中し、そこで成果を出すことが大切です。皆さんも、どうか頑張ってください。