この物語は、ミャンマー出身の熱心なアニメ・ファンが、アニメへの愛に触発され、日本語を学び、日本文化にどっぷり浸かるというミッションに乗り出すまでの道のりを描いている。当初は独学を試みたもののうまくいかなかったが、大学時代にはオタククラブとの関わりをきっかけに日本語への熱意が再燃。海洋工学を専攻していたが、建設管理や設計への関心が高まり、専攻を変えるという課題に直面した。しかし、日本の建設会社の社長が彼の大学を訪問したときにチャンスが訪れ、FAST OFFER International の支援もあって、彼はその会社の面接を受けるために精力的に準備をするようになった。無事に面接を通過した彼は、日本企業で働くことを楽しみにし、コンストラクション・マネージャーの資格を取得し、自分の知識と専門知識を社会に貢献することを目指した。
日本への想い
幼い頃からアニメを愛し、その中で日本文化に興味を抱いてきました。アニメを見ながら日本のことをもっと知りたいと思った。高校生の時自分なりに日本語を学ぼうと試みましたが、中々続かず挫折しました。後に大学に進学し、「オタククラブ」に加入し、同じくアニメに熱中する仲間と出会い、充実した学生生活を過ごしました。クラブ活動を通じて再び日本語への情熱が湧き、大学3年生から本格的に学び直しました。その時から、是非日本で働きたいと思っていました。大学を卒業した後、AJMMC で日本語を学んでいる時、ある会社の社長が大学を訪れ、会社について詳しく説明してくれて、同社の紹介を受けました。社長との会話を通じて、同社の面接に挑戦することにしました。
面接の準備
専攻は航海科学でしたが、途中で建築の施工管理と設計に関心を抱き、転科したいと思っていました。しかし、タイミングの関係でその夢を叶えることはできませんでした。AJMMCで知り合った会社は設計・施工管理業務を行っており、これまでの希望を実現できる可能性を感じ、面接に臨みました。オンライン面接の準備は多岐にわたりました。例えば、相手との目線合わせが重要でした。画面を見つめることで相手に対する誠実さを伝えるため、カメラに向かって話すことを心掛けました。また、笑顔の練習も重ねました。面接に向け、FAST OFFER Internationalチームからの質問集を活用し、毎日日本語で自己表現の練習を行いました。日本語の先生も模擬面接で支援してくれ、そのおかげで緊張することなく面接を乗り越えることができました。
内定後の抱負
内定を得た時は、夢が叶ったと感じました。日本企業で様々な国の人々と交流し、異なる文化や考え方を学ぶことに期待しています。将来は施工管理の資格を取得し、自らの知識と技術を社会に還元したいと思っています。ただ内定を得たからと言って安心せず、日本語の学習を継続する必要があると感じています。現在はJLPT N2の試験に向けて日々努力しています。
メッセージ
私だけでなく、ミャンマーの多くの学生が「ジャパンドリーム」を抱いています。しかし、日本で働くことは容易ではありません。現地での生活やコミュニケーションには、十分な語学力が必要です。ですから、日本語学習に時間を割くことが重要です。そうすれば、日本からのオファーに近づくでしょう。