「人々の暮らしを豊かにしつつ、環境にも貢献できるような製品づくりをしていきたい。」

– 「隣で支えてくれるスタッフさんがいて、それ自体が動機にも繋がり頑張ることができた。」 –

内定先企業

産業機械、建築材料、鉄管、産業用ディーゼルエンジンのメーカー。

韓国の大学で機械工学を専攻。卒業研究は破壊力学について研究予定。家族の影響で日本に興味を持ち、理系ながら独学でN1を取得し、大阪府立大学(機械工学系)にて1年間交換留学を行った。日本語はネイティブレベルでかなり堪能。技術を活かして社会貢献を行いたいという気持ちが強い。

Profile

国籍・地域
韓国
大学
金烏工科大学校
学部
機械システム工学
最終学歴
学士

日本にルーツがある親戚や日本車への興味から日本の技術に関心を持つ  

 私の祖母は日本生まれで、10歳まで日本で過ごした後に韓国に戻りました。祖母の家には日本の文房具や雑貨など日本の製品に触れる機会が多くありました。小さい頃から日本の製品に触れる中で、それらがいかに耐久性が高く、使いやすく設計されているのかという点に感銘を受けました。 

 また、私は幼い頃から車が好きで新聞のスクラップなどをして色々な車を調べていました。当時はフェラーリといったかっこいいスポーツカーに主に興味がありましたが、父親が日本の車に乗り換えたタイミングで日本の車の存在を知りました。実際に日本車について調べる中で、優れた耐久性や、人の乗り心地を考えた設計であること、狭いエンジンルームの空間が効率的に設計されていることに気付かされました。また、実際に日本車に乗っていると安心するという風にも感じました。 

 このような点は将来エンジニアを目指したいと考えている私にとって、日本でその第一歩を歩んでいきたいと考える大きなきっかけになりました。 

 

中学3年生の時から始めた日本語の独学 

 中学生の頃父親の出張で東京に付いて行ったことがあります。実際に東京の街並みを見てみると、とても安心できる社会だという風に思いました。また、日本の景色が綺麗で、いつか働いてみたいと強く思う様になりました。そこで中学3年生の頃から日本語の勉強を始めました。 

 幸い私の周りには祖母や親戚、父親など日本にルーツがある人が多く、日本語を学ぶ環境には恵まれていたと思います。また、韓国でも一応漢字が使われており、国語や歴史を理解する上で漢字への理解は役に立ちます。そのため、私は幼い頃から家庭の教えで漢字(繁体字)を勉強しており、そのおかげで日本語の勉強はだいぶ楽になりました。父親は学生時代日本に留学経験があり、日本語を使って仕事をしているので、分からない文法などにぶつかった時は父親に毎回質問して勉強していました。さらに、私は日本のドラマを見ることも好きで、特に「孤独のグルメ」が大好きです。そのドラマから見る美味しそうな食べ物や日本のビジネスシーンから、日本に行きたいとさらに思う様になりました。 

 そのようにして高校生の時にほとんど日本語を完成させ、大学2年生の時にJLPT N1を取得しました。おすすめの勉強法としては、通学時間などボーっとする時間に状況を思い浮かべて、自分の頭の中で日本語の文章を作ってみることです。「このような場面において韓国語だとこう話すけれど、日本語だとどのように話すんだろう」と言うことを日々考え、自分でどう答えればよいのかを考えました。その練習を通して日本語の新しい語彙を知り、日本語に自分を慣れさせることができたと思います。 

 

コロナ禍での日本への留学経験 

 大学1年生の頃に日本の自動車産業に理解を深めるために、日本の自動車コンテストへ行きました。そこでは様々な企業の製品を実際に見ることができ、その高い技術力やエンジニア育成に力を入れている点に感銘を受けました。そこで、日本に留学したいと決意しました。 

 そして大学2年生の時交換留学制度を使って日本の大学に1年間交換留学をしました。ただ、2020年初旬のちょうど留学を控えた時期に新型コロナウイルス蔓延のニュースが世界に広がりました。3月初旬には「もうじき日本政府が国境封鎖を行うかもしれない」という雰囲気になったため、ギリギリで日本に入国しました。 

 日本で暮らすことはできましたが、前期の授業は全てオンラインで行われました。コロナ禍の留学は荷物輸送の遅れや移動の制限があり、またやりたかったアルバイト経験もできず、制約は大きかったです。後期には対面と非対面の授業が増え、隔週で大学に行くこともでき、だいぶ状況は緩和されました。授業を受ける中で、韓国と日本で工学の教え方が異なることに気付きました。韓国では計算重視の授業が多いですが、日本では概念や理論重視の授業が多いということです。そこから日本の大学が学生に対して理論追っていかせる理解を図っていると感じました。 

 また、日本の高校生と交流するイベントにも参加し、そこでお互いの国の文化について紹介し合いました。コロナでなかなか日本人と交流できていなかったため、良い思い出に残っています。 

 

FAST OFEER Internationalを通して自分自身に特化した就職活動が進められた 

 留学を終え、日本での就職を目指して2023年の2月にFAST OFFER Internationalに登録しました。以前は他の就職支援サイトを利用して就職活動をしていましたが、そこでは自分で企業調査を行い、エントリーする必要があり大変でした。また、ES添削はしてくれるものの、候補者に合わせた企業の紹介等をしてくれるエージェントにも出会えませんでした。
 しかし、FAST OFFER Internationalはその人の興味や得意なことに合わせたおすすめの企業を紹介して、サポートしてくれました。紹介して頂いた企業も大企業で皆が行きたいと思うような企業も多かったです。このように自分自身に特化した就職活動が進められた点がとても良かったと思います。 

 

3月対面面接会への参加 

 プロセスがスムーズに進み、2023年の3月に対面での面接会に参加する機会を頂きました。そこでは4社の企業との面接を受けました。限られた時間で4社もの企業の対策をするのは大変でしたが、以前から自分で面接や就活対策をしてきたため、その経験である程度カバーすることができました。また、メンターさんと面接練習もさせて頂き、面接のコツやよく聞かれる質問など大事な情報も得ることができました。また、4社それぞれの企業理解をまんべんなく行うのは難しいと考え、環境への取り組みにテーマを絞って重点的に対策しました。近年日本の企業はSDGsへの取り組みを重視していますし、自分自身も環境に貢献したいと考え、環境保護に関して企業がやっている行動や事業を調べることで、手間を省くことができたと思います。 

 内定を頂いた時は第一希望の会社だったので本当に嬉しかったです。実はその企業には以前自分でインターンに応募して落ちてしまっていました。ですが、FAST OFFER Internationalを通して新たなチャンスを頂き、内定を頂くことができました。本当に感謝しています。 

 また面接会ではASIA to JAPANのスタッフさんが緊張している私を励まし、友達のようにずっと支えてくれた点がとても印象に残っています。また、他の国からの学生とも交流することができ、それぞれの国の面白い所や良い所を知るきっかけにもなりました。それぞれが皆日本での就職という同じ夢を持っているので、短時間で仲良くなりやすかったです。 

 

人々の暮らしを豊かにしつつ、環境にも貢献できるような製品づくりをしていきたい 

 入社先の会社での配属先はまだ分かりませんが、研究職に就きたいと考えています。最近は環境問題で私たちの暮らしが不便になってきているため、人々の暮らしを豊かにしつつ、環境にも貢献できるような製品づくりをしていきたいです。また、入社後は色々な部署を経験してキャリアアップをし、日本でずっと働きたいと考えています。 

 また、現在は卒論執筆に忙しくしていますが、無事に卒業することが出来たら、社会人になる前に新しくスーツを新調したいです。今のうちに旅行にもたくさん行きたいですし、日本語の敬語ももっと勉強して使えるようになりたいです。 

 

隣で支えてくれるスタッフさんがいて、それ自体が動機にも繋がり頑張ることができた 

 最初1人で就活し始めた時は、日本の就活は他の国と方向性が違い、プロセスも漠然としていて何から手を付けていいのか分かりませんでした。そのせいで動機を失って就職活動自体やりづらくなることもあると思います。 ですが、FAST OFFER Internationalを通じて就職活動を行うことで、方向性を見出すことができました。隣で支えてくれるスタッフさんがいらっしゃったので、それ自体が動機にも繋がり頑張ることができました。 

 FASTOFFER Internationalを通して皆さんが夢見ている日本での生活を実現できると良いなと思います。頑張ってください。 

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