「内定者体験記」インド アンナ大学 コンピューターサイエンス

PROFILE

国籍・地域インド
性別女性
大学Anna University
学部コンピューターサイエンス
内定先企業孔版・インクジェットの分野において独自のプリントソリューションを提供

PR VIDEO

日本語を学ぶことが自分の強みに

私は、大学1年生の時に日本語の勉強を始めました。日本語を学び始めた理由は、新型コロナウイルスの蔓延による失業を目の当たりにし、専攻とは別に何かスキルを身につけるべきだと考えたからでした。私が大学に入学した2020年当時は、新型コロナウイルスの影響で、インドでは多くの人が失業を経験していました。

「みんなと同じように勉強するだけでは、自分のやりたい仕事に就けないかもしれない」

そんな不安が私の中によぎりました。そして、他の言語を学ぶことで自分のキャリアの可能性を大きく広げたいと考え始めました。実は、私は『ドラえもん』などのアニメを見て育ったため、日本の文化や生活にも馴染みがあり、それも日本語学習のモチベーションになりました。

日本語を学び始めたと同時に、「もしかしたら私も日本でエンジニアとして働けるかもしれない」という希望が生まれ、日本語の勉強に励む原動力となりました。

3年後にFAST OFFERを通じて日本企業から内定を獲得

こうして日本語とITの勉強に励む中、FAST OFFERを通じて4社の面接を受けるチャンスに恵まれました。FAST OFFERのメンターからは各社の基本情報をもらい、日本企業の面接文化についても学びました。

2024年4月に開催されたFAST OFFERの面接会で、自分にぴったりの日本企業から内定をいただくことができました。私の専門分野はウェブアプリケーション開発であり、現在勤務している会社が求めるスキルと合致していました。また、日本企業は通常4月入社が多いのですが、私の会社には10月入社枠もありました。早く日本で働きたかった私にとって、これは最高の条件でした。

面接を通じて会社や配属予定の部署についてより深く理解できたことも、入社を決めた大きな要因です。私の会社は製造業界の企業として知られていますが、新規事業としてアプリケーション開発に取り組んでいました。企業研究で多くの情報を集めていたものの、面接で社員と直接話すことで得られる情報は、入社先を選ぶうえで非常に重要です。オンラインの一次面接では、インターネットでは得られなかった製品情報を伺えました。対面での最終面接でも、面接官と和やかに楽しく会話ができました。面接の雰囲気や仕事内容、入社時期を総合的に判断し、入社する会社を決定しました。

こうして私は、ソフトウェアエンジニアとして2024年10月から東京で生活し、働くことになりました。

設立3年目の新規部署に新入社員として入社

私が配属された部署は設立3年目で、私はその部署初の新卒社員でした。私の上司は職務経験が4年ほどのエンジニアたちで、経験豊富な先輩方は仕事の質問にいつも親切に答えてくれます。私は先輩に囲まれながら自分のスキルを磨いています。

同期がいないことは少し寂しく感じることもあります。ときどき他の社員が在宅勤務の日には、オフィスに自分ひとりになることもあるからです。それでも、休みの日にはさまざまな場所に出かけたりイベントに参加したりして、私生活で楽しみを見つけるようにしています。

インド出身者として日本企業で働くこと

私の部署にはタイ、中国、ベトナム出身の外国籍社員がすでにいましたが、私は初めてのインド出身者でした。職場に海外出身者がいることは、時に私の大きな助けになります。

例えば、会話の最中に日本語で詰まったり表現に困ったりした際には、英語で説明しても理解してくれる―ネイティブではないからこその共感力があるのです。日本語が母語でない社員の存在は、私が日本語でうまく意見を伝えられないときの橋渡し役になってくれます。

さらに、自分のマルチリンガルスキルは海外のクライアントや支社とのコミュニケーションでも役立つことに気付きました。インド出身で英語を話せる私は、ビジネス会議で海外クライアントが英語で話した内容を日本のチームに伝えたり、日本チームの意見を英語で説明したりする機会が多くあります。

残業はどんな感じ?

私の会社はワークライフバランスを重視しているため、残業はほとんどありません。プロジェクトの状況によりますが、月に数日は非常に忙しい日がある一方、仕事が少ない日もあります。

残業は義務ではなく、自分が必要だと判断したときに行えます。ただし、会社の方針で水曜日と金曜日は残業が一切禁止されています。

多くの外国出身者は日本=残業が多い国だと考えがちで、私もそう思っていました。しかし実際に働いてみて、すべての会社がそうではないと気付きました。実際、私の会社では残業はほとんどありません。

会社選びで大切にしたこと

会社の理念や価値観を選考時に調べておくことも重要だと思います。私は面接前に会社のウェブサイトや社員の声、口コミを徹底的に調べました。そこで得たワークライフバランスへの取り組みや社員の意見から、当社が従業員の健康と幸福を大切にしていると感じ、入社を決めました。

インド人ソフトウェアエンジニアとして日本で働くということ

1. 新しい部署に新卒として入社

私が配属された部署は、設立されてまだ3年ほどの新しい部署でした。私はその部署で初めての新卒社員でした。先輩たちはほとんどが経験4年くらいのエンジニアで、とても知識が豊富です。私が質問すると、みなさん優しく丁寧に教えてくれます。毎日、スキルを伸ばすチャンスをもらえて、とても恵まれていると感じます。

ただし、同じ部署に他の新卒社員がいないのは少しさびしいと感じることもあります。とくに、他のメンバーが在宅勤務の日には、オフィスに自分ひとりだけになることもあります。

それでも、自由な時間をうまく使うようにしています。いろいろな場所に出かけたり、イベントに参加したり、プライベートの時間も楽しんでいます!

2. 外国人の仲間と働くこと

私の部署には、タイ、中国、ベトナム出身の外国人メンバーもすでにいました。いろいろな国の仲間がいることで、助けられることも多いです。

たとえば、日本語でうまく伝えられないとき、英語で説明すると理解してくれることがあります。同じように日本語が母語ではない仲間だからこそ、言葉の壁に対して共感してくれたり、辛抱強く待ってくれたりします。彼らの存在はとても心強いです。

3. マルチリンガル(多言語話者)は強みになる

私はインド出身で英語が話せるため、海外のクライアントや海外支社とのコミュニケーションの場面でも力を発揮することができました。

たとえば、英語で話すクライアントの内容を日本のチームに伝えたり、日本のチームの意見を英語にしてクライアントに伝えたりすることがありました。言語スキルを活かして、橋渡しの役割をすることができるのは、大きな強みだと感じています。

4. 残業は強制ではない

私の会社では、ワークライフバランスをとても大切にしています。そのため、残業は多くありません。もちろん、プロジェクトによっては忙しい日もありますが、比較的ゆったりした時期もあります。

なにより、残業は義務ではありません。したい人はしてもいいですが、自分で決められます。実際、私の会社では、水曜日と金曜日は「ノー残業デー」と決められていて、誰も残業してはいけないルールがあります。

「日本は残業が多い国」というイメージを持っている人は多いと思います。私も最初はそう思っていました。でも実際に働いてみて、すべての会社がそうではないとわかりました。私の場合は、残業はとても少ないです。

会社に応募する前に、その会社の考え方や働き方をしっかり調べることは、とても大切だと思います。私は面接の前に、会社の公式サイトや社員の口コミ、レビューをチェックしました。そこから、「社員の健康や生活を大切にしている会社だ」と感じることができました。

JLPT N2を取得して日本企業で働くこと

私は日本企業の面接を受けた時点ではJLPT N3を取得しており、内定から入社までの間にASIA to JAPANの日本語授業を追加で受講し、入社前までにN2レベルの日本語力を身につけました。

この日本語力は、日本企業で働くうえで大いに役立っています。もちろん会話中に分からない単語や表現に出会うこともありますが、文脈や相手の意図を理解するのに苦労したことはほとんどありません。

また、N2レベルの日本語力を身につけたことは、私にとって大きな安心材料でもあります。

「私の日本語は完璧ではないかもしれない。文章が多少不自然でも、相手はきっと理解してくれるはずだ。」

これから日本で働き始める方には、入社までにできる限り日本語を勉強しておくことをおすすめします。そして、同僚は完璧な日本語でなくても必ず理解してくれるはずです。

ASIA to JAPAN の入社前の日本語授業

ASIA to JAPANの入社前クラスでは、日本人の仕事文化や考え方、外国籍社員が日本企業で直面しやすいカルチャーショックについても学びました。そのおかげで、仕事中にパニックになることはほとんどありませんでした。日本人の仕事の進め方やコミュニケーションの取り方は他文化と異なります。たとえば報・連・相といった業務マナーや、日本人はお金の話題を避ける傾向があることなどです。

入社前にこうした文化の特徴と自分の文化との違いを学べたことは、大変役に立ちました。

私の東京での楽しみ方 〜友人づくり・私生活編

最近の私は、平日は仕事をこなしながら週に3〜4回ジムで運動し、休日には友人と出かけたり一人で散策したりしてリフレッシュしています。平日は仕事と運動に注力し、休日は思い切り楽しむようにしています。

最近は桜が満開だったため、お花見をしたりレストランに行ったりして春を満喫しました。

日本での友人づくりの秘訣

日本のカルチャーとして、職場ではあまり友人づくりをしない傾向があることに気付きました。オフィスでは友達というより同僚としての関係を重視する人が多いようです。そのため、私は会社の外で友人をつくるようにしています。

私はジムや音楽教室に通い、キリスト教の集まりやさまざまなイベントにも参加しました。日本人は仕事以外の場ではとても社交的なので、自分の趣味に関するイベントに参加すると日本人と仲良くなりやすいと思います。

私が考える日本で働くメリット

第一に、日本企業は待遇が良いと考えています。他国と比較して、給料が高いと感じました。特に、私が生まれ育ったインドと比べると顕著です。エンジニアはインドよりも日本の方がより多くの収入を得られます。個人差はありますが、日本の生活費はそれほど高くないと思います。新卒の給与の範囲内でも十分に楽しく暮らせています。

次に、日本に住み、日本企業で働くことは、自分のスキル向上に大いに役立つと感じています。日本企業のプロジェクトはインドに比べて規模が大きく、より高度なテクノロジーの開発に携われます。そのため、エンジニアとしての成長スピードも非常に速いです。

また、日本は生活するうえでとても便利です。特に東京では、ほとんどの用事が徒歩5分圏内で済みます。通勤にも遊びにも便利です。さらに、東京にはインド料理店をはじめ、多様なエスニック料理店が数多くあります。

日本各地を旅行しやすいことも大きなメリットの一つです。私はこれまでに東京や神奈川、埼玉、茨城、山梨を旅しました。なかでも富士山への旅行がお気に入りです。

日本で大変だと感じたこと

日本での生活で私が難しいと感じているのは食事です。インドにいた頃は野菜中心で、週に数日だけ魚や肉を食べていました。平日は会社のカフェテリアを利用しますが、ベジタリアンメニューがなく、魚や肉を含む料理しか選べません。毎日肉や魚を食べる習慣がなかったため、身体にあまり合わず、消化が追いつかないこともあります。

そのため、平日の昼食以外は野菜中心の食事を心がけ、自炊で体に良いものを取るようにしています。

また、日本で暮らし始めた最初の2〜3か月はホームシックになりましたが、その後は徐々に東京の生活に慣れ、今では楽しく過ごしています。インド出身の方には、ホームシック対策としてマサラなどのスパイスやインドのインスタント食品を持参することをおすすめします。日本ではあまり手に入りにくいので、故郷の味をすぐに楽しめます。

まとめ

異国で働くことは時に大変ですが、刺激に満ちた体験でもあります。日本に住んでみて、仕事だけでなく文化体験や友人づくり、旅行などを新鮮な気持ちで楽しんでいます。日本で働くには、日本語学習と学業の両立、そして日本企業の面接を突破する必要があります。文化の違いを理解することも、新生活を始めるうえで重要です。私の経験が皆さんの助けに少しでもなれば幸いです!