「失敗するかもしれませんが、前向きな気持ちで挑戦し続ければ、必ず成功をつかむことができます」

– 「(日本は)本当に不死鳥が灰の中から立ち上がったような考え方だと感じました」 –

内定先企業

物流システム、自動倉庫などを取り扱うマテリアルハンドリングメーカー

機械工学専攻。国防研究開発局がスポンサーの油圧式ロータリーアクチュエータ設計のプロジェクトに参加。AutoCAD、SolidWorksを用いたベンポンプの設計やAnsysを使用した解析を担当。AutoCAD、SolidWorksを使用し、機械仕掛けを制作するインターンにも参加。副専攻でITを学び、AIやMLについての知識も有する。

Profile

国籍・地域
インド
大学
プネ大学
学部
機械工学部
最終学歴
学士

本とアニメを通じて不死鳥のような考え方に魅了される 

13歳か14歳の頃、黒柳徹子さんの『窓際のトットちゃん』という本を読みました。私の母国語に翻訳されたその本は、私に強い印象を与え、それが日本文化に初めて触れたきっかけとなりました。この本は黒柳徹子の伝記で、彼女が小学生だったころの学校生活が書かれています。授業中、窓越しに知らない人に話しかけるなど、普通の日本人とは少し違う彼女は、普通の子と同じように授業を受けたり、学校の人たちと仲良くしたりすることが難しかったそうです。この本の中で、彼女は両親の意向で、教室が電車のコンパートメントのようになっている、とてもユニークで特別な学校に通うことになりますその学校では、変な子としてではなく、学校の先生たちに認められ、人間関係を築き、自分らしく生きることを楽しむようになります。本の最後には、アメリカとの戦争で学校が爆撃を受け、学校が破壊され、逃げざるを得なくなったことが描かれていました。戦争に関するエピソードもありました。この本の中で、彼女があまり周りを気にせず、ありのままの自分で人生を楽しんでいるところが好きです。面白いことをするのが大好きで、普通の日本人のようにマナーを気にすることもないけれど、率直な人柄が印象的でした。また、この本を通して日本や日本人について多くのことを学ぶことができました。日本人はとても親切で、時間を賞賛し、時間を大切にしますこの本の中では特に、学校が爆撃されても、決してあきらめない姿が素晴らしかったです。本当に不死鳥が灰の中から立ち上がったような考え方だと感じました。 

その後、日本のアニメにも興味を持つようになりました。アニメを見るようになって、日本の文化にどんどんのめり込んでいきました。アニメに魅了され、日本の夢のようなものを持つようになりました。アニメだけでなく、インターネットなどを通じて、少しずつ日本の労働文化も知るようになりました。アニメの中のライフスタイルが現実の生活と全く違うことは知っていましたが、アニメの中のライフスタイルは本当に素晴らしく、僕にとっては憧れでした。特に仕事文化については、日本人の仕事に対するひたむきさ、前述のような時間を大切にする姿勢、日本人の資質の素晴らしさに感服しました。日本人と一緒に働きたいと強く思いました。日本で働きたい、日本でキャリアを積みたいと思いました。 

 

漠然とした夢が現実に:日本語クラスで得たチャンス 

日本で働きたいという漠然とした憧れを抱いて、私は大学に入学しました。確かに日本に行きたいという夢はありましたが、それを実現する方法については何も考えていませんでした。そんな時、FAST OFFER Internationalのプログラムと日本語の授業を知りました。2年目だったので、すぐにこのプログラムに参加することを決めました。このプログラムで日本語を学び始めましたが、正直なところ、このプログラムで実際に日本で就職できるとはそれほど期待していませんでした。しかし、時が経ち、日本語を使うことに慣れてきた頃、私は選考を受け、実際にある企業の面接を受ける機会を与えられました。そのとき、日本で働けるチャンスがあることを実感しました。そのとき、絶対に日本で働きたいと思いました。インド企業の面接も受けましたが、それはこれから受ける日本企業の面接の練習のようなものでした。(日本企業とは面接の雰囲気も基本も全く違うことに後で気づきましたが) その時は、自分の夢に近づいていることを実感でき、とても興奮しました。 

FAST OFFER International経由で日本企業の面接に臨むにあたり、ASIA to JAPANがメンターをつけてくださり、面接の質問リストをくださいました。インドの企業との面接の経験はありましたが、日本の面接官が何を期待しているのか全くわかりませんでした。その際、メンターは私の回答を改善するためのサポートをしてくれたり、企業の立場に立ったアドバイスをしてくれたりと、とても助かりました。今でも覚えているのは、「あなたの答えはいいけれど、あなたがその会社でどのように役に立つのか、あなたのスキルセットやあなた自身がその会社で働くことで社会にどのように貢献できるのか、そのような形であなたの答えを会社に伝えられるようになりなさい」と言われたことです。というのも、インドの企業では基本的に、大学で学んだこと、プロジェクト、スキルなど、技術的なことばかりを聞かれるからです。一方、日本の面接では、私のプロジェクトだけでなく、人柄やポテンシャルも基準になりました。それは私にとってかなり難しいことでした。日本語も私にとっては大きなハードルでした。特に専門用語の説明に関しては、日本語で自分の言いたいことを正確に伝えるのがとても難しかったです。英語の専門用語を一通り調べて、その意味に近い日本語を2つか3つ探し、さらに日本語の単語をひとつひとつ検索して、その意味やどういう文脈で使われるのかを確認しました。本当に時間がかかりましたが、諦めず一生懸命取り組みました。この過程では、メンターも手伝ってくれて、私が使っている単語をチェックしてくれたり、行き詰まったときに単語を提案してくれたりしました難しかったし、たくさん努力しました。私の努力とASIA to JAPANとメンターからのサポートで、私はこれから働く会社からオファーをもらうことができました。本当に嬉しかったです。この会社で働くのが本当に楽しみです。 

 

後輩へのメッセージとアドバイス 

決してあきらめないでください。私の友人の一人が、ある会社で失敗して日本での就職を諦めたのを見たことがあります。初めての挑戦は誰でも失敗する可能性があるので、本当に残念です。実際、私も1社失敗しました。もう一人の友人は3社落ちたのですが、諦めずに4社目の選考を受けたそうです。皆さんはチャレンジ精神旺盛で、コンフォートゾーンから抜け出そうとする素晴らしい人たちだと思うので、自信を持ってください。失敗するかもしれませんが、前向きな気持ちで挑戦し続ければ、必ず成功をつかむことができます。また、働く動機についても考えてみてください。お金のためだけに働くのではなく、自分の情熱を考え、その情熱のために働いてください! 

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