「専攻と日本語の勉強のバランスを取ることは、私が直面した最も大きな苦労の一つです。」

– 「私は就職活動で挫折を経験しました。」 –

内定先企業

金融機関や中小企業向けに経営コンサルティングを手掛ける日本企業。 また、金融機関向けのシステム開発や通信回線の導入サポートも行うのが特徴。 セールスソリューションとして、企業の販売促進、営業活動の企画や運営などを手掛ける。

インドのプネ大学にてコンピューターサイエンス専攻。PCOS疾患を患っている女性の早期発見のためのアプリを研究し、Pythonを使用して機械学習を行っている。他にもC++、MySQLなども使用可能。ソフトウェア会社でインターンの経験もあり、日本の先進的なIT技術にあごがれ、学習欲が高く明るい学生。

Profile

国籍・地域
インド
大学
サビットリバイ・フール・プネー大学
学部
コンピュータサイエンス
最終学歴
修士

日本に興味を持ったきっかけ 

当初は、日本の自然の写真を見たり、日本のドラマやアニメを見たりするのが好きでした。それが日本に興味を持ったきっかけです。 

大学2年生のとき、プネ大学で「FAST OFFER Internationalオリエンテーションに参加し、どのような機会を提供してくれるのか、どのようなプロセスを踏まなければならないのかを知りました。また、面接を通過して日本企業に就職した学生も来て、実際の体験談を話してくれました。その時、私は「これは私にピッタリだ!」と思い、とてもやる気になりました。すぐに日本語授業に参加して、日本語の勉強を始めました。 

     授業では、先生方が言葉だけでなく、文化や日本での生活体験も教えて下さいました。彼らの話から、日本に行ったことのない私でも、日本の実情を把握することができました。その時、私は日本と日本語が大好きになりました。また、日本の労働文化や高度な技術についても教えてくれました。私は、日本人が生活や仕事において規律を持っていることに感銘を受けました。インドと日本の労働文化は本当に違います。 

 もちろん、インドでも就職のチャンスはありましたが、私が仕事や日常生活で求めているものがすべて揃っている日本で就職するべきだという結論に達しました。日本は発展と自然のバランスが絶妙な国だと感じました。そして、多くの日本企業が外国人に仕事の機会を提供しているので、この機会を逃してはいけないと思ったのです。このような気持ちから、日本語を勉強し始め、来月には3年目になります。 

     日本語の勉強を通して、専攻と日本語の勉強のバランスを取ることは、私が直面した最も大きな苦労の一つです。私の専攻であるコンピュータ工学は、多くの授業や課題があります。また、日本語の授業は1週間に6~7時間あるので、すべてを管理するのは無理がありました。しかし、ソフトウェア業界で成功したいのであれば、日本語能力があったほうが、明るい進路に進みやすいと思いました。そのため、そのように自分に言い聞かせて、挑戦し続けるモチベーションを高めました。 

 具体的には、両方をバランスよく勉強することを心がけました。午前中は大学の授業、帰宅後は、プログラミングの練習と日本語の勉強、という具合にバランスをとっていました。とても大変でしたが、やる気があったからこそ乗り越えられました!

長い就活の旅 

私は就職活動で挫折を経験しました。FAST OFFER Internationalでは、ASIA to JAPANのスタッフとの模擬面接に合格しないと日本企業の面接に進めません。2022年10月に一度受けたのですが、残念ながら合格することが出来ませんでした。しかし、12月に再度模擬面接に挑戦し、合格することができました。 

 そして、PRビデオと新しい手続きに必要な書類をすべて提出し、ようやく1社から選ばれ、1月にオンライン面接を受けることができるようになりました。面接の前に、私のメンターが日本での面接のコツを簡単に説明してくれました。そのおかげで、どのような質問に対してどのように答えればいいのかがわかりました。また、最終学年のプロジェクトのプレゼンテーションの準備など、あらゆる面で助けていただきました。また、ASIA to JAPANのスタッフの方々も、私がもっと会社を知ることができるようにサポートしてくれました。 

 面接の準備は万全に行ったのですが、合格することはできませんでした。そして3月、また別の会社の面接を受けたのですが、こちらも不合格でした。 

 その時は、とても落ち込みましたが、家族や親友が「もっと頑張ろう」と励ましてくれました。また、ASIA to JAPANのスタッフの方々も、丁寧にサポートしてくれました。本当に感謝しています。  

 4月にも別の会社から面接のチャンスをもらい、受けました。その会社の面接官は2人ともとても協力的で、面接では2人の人柄が自分にマッチしていると感じました。また、私のスキルセットは彼らが求めていたものでした。Web開発、クラウドコンピューティング、バックエンド開発など、さまざまな分野に精通した人材が求められていて、私もその経験がありました。そのため、今回は受かる自信がありました。それでも、ASIA to JAPANのスタッフから合格通知が届いたときは、私ははじめ目を疑いました。自分の目を疑うほど、本当に嬉しくて、ただただ信じられませんでした。 

 会社でのビジョン 

私がこの会社を選んだのは、製品が本当に面白いと思ったからです。会社は銀行システムのバックエンドとして機能しており、製品はJava、PHP、クラウドコンピューティングのプログラミング言語を使って開発されています。私は以前からクラウドコンピューティングに興味があり、バックエンドシステムに携わりたいと考えていました。 ですから、会社の事業と自分の興味が合致していたとも言えます。 

     入社後は、できるだけ早く良いポジションに就けるように頑張ります。10年後には、もっと多くのスキルや経験を積んで、テクニカルマネージャーとして活躍していたいです。 

     日本で働きたいと思っている人たちに、「がんばれ!」と言いたいです。途中で面接に落ちることもあるかもしれませんが、頑張れば最後には合格します。私も最初は挫折を味わいましたが、決意とモチベーションを持ち続けました。そして、最終的に合格することができました。そうすれば、ゴールは近づいてきます。応援しています。