「強い信念が常に励みとなり、面接に臨む勇気を与えてくれました。」

– 「あきらめずに夢を追い続けてください。 」 –

内定先企業

フォークリフトに使われる油圧シリンダーの設計・製作をメイン事業としながらも、IoTの技術を取り込んだ商品の開発も行う日本企業。 労働人口の減少による人材の採用難や人為的なミスの軽減という課題に貢献できるよう、自動化・システム化に取り組んでいる。

バンドン工科大学情報工学部在学中で、AtoJ日本語プログラムの受講生。卒業研究では、宇宙分野で機械学習を用いて新しい重力レンズを見つけるプロジェクトに取り組んでいる。AtoJコーディングテストではAlgorithm:100点、AI: 83点。2021年9月から日本語の勉強を始めて成長スピードが早く、好奇心・成長意欲・コミット力が高い人材。

Profile

国籍・地域
インドネシア
大学
バンドン工科大学
学部
コンピュータサイエンス
最終学歴
修士

日本に興味を持ったきっかけ 

私は小学生の頃から、音楽やアニメ、文化、そしてゲームなどのエンターテインメントを通して日本に興味を持ちました。特に、日本のゲームを楽しんできました。 

 その後、YouTubeで日本の生活を紹介した動画を見て、日本で働くことに興味を持ちました。日本のライフスタイルは魅力的で、何でも便利で、人々は目的を持って歩いているように見えました。日本の交通システムも素晴らしいと感じました。インドネシアでは車を使う人が多いため、特にジャカルタでは交通渋滞が常に大きな問題となっています。しかし、私が東京に行ったときには、いい意味で少し驚きました。東京は大都市なのに車をあまり見かけず、多くの人々が歩いたり、電車や自転車を利用したりして目的地に向かっていました。日本の先進的な交通システムのおかげだと思います。交通機関は都市全体に広がっており、ほとんどの電車が時間通りに運行していました。その便利さと使いやすさに私は大いに魅了されました。 

日本語学習の道のり 

日本で働くためには日本語を勉強して、日本語の読み書き能力と会話能力を身につけなければなりませんでした。私は、日本のエンターテインメントをより深く理解するために、日本語を学びたいと考えていました。そこで、高校生の頃から日本語を勉強し始めましたが、当時は先生がいなかったため、ひらがなやカタカナなどの基本的な日本語の文字を学ぶためにアプリを使用しました。ひらがなとカタカナをマスターした後に基本的な漢字に進みましたが、漢字は難しくあまり学ぶことができませんでした。 

 その後大学に入学したことで、再び日本語の勉強を始めました。アジアから日本への就職を目指す人向けのセミナーがあり、FAST OFFER International との日本語クラスを紹介されました。 

 私はまずFAST OFFER Internationalに登録し、6ヶ月間インドネシア人の講師による日本語のクラスを受講しました。授業が終わった後、アメリカ人の講師による複数の国々の生徒が参加する授業を取りました。最初の方は、高校生の時に基本的な日本語の文字を学んでいたので比較的簡単でしたが、漢字に再び出会ったときには難しく感じ、時にはやる気を失うこともありました。 

 しかし、日本に行ったことがなく、インタビューを受ける以前から日本で働くことを目標としていたため、日本語を勉強する意欲は失われませんでした。私は常に将来を見据え、この言語力が役に立つことを信じていました。また、日本の企業に非常に興味を持っていました。このような強い信念が常に励みとなり、面接に臨む勇気を与えてくれました。 

進路を明確化させたインターンシップの経験 

 日本に来る前、私はインドネシアでも積極的に就職活動を行いました。就職につながる可能性のあるインターンシップを探し大学2年生と3年生の時に、2社でソフトウェアエンジニアやウェブ開発者として働きました。インターンシップを通じて、自分が本当に興味を持っている職種に気づくことができました。私は深層学習や機械学習にとても興味がありましたが、インターン中にはそれらの分野に携わる機会がありませんでした。インターンとは異なる道を試したいと思うようになったことがきっかけで、日本ではそれらに挑戦したいと思っています 

対面での面接経験 

 私は日本での就職活動の準備を1年半ほど行いました。ASIA to JAPAN のスタッフの方はとても親切で、面接の前にもアドバイスをくれました。 

 面接前、面接中ともにとても緊張しました。私は母国語であるインドネシア語や英語で行われる面接では通常緊張しないのですが、今回は十分な日本語力がありませんでした。そのため面接を受ける前には質問されることを復習し、予想される質問に答える準備をし、面接官から新しい情報を聞いたらすぐに対応しなければなりませんでした。私はそれに一番緊張し、間違ったことを言って意見を明確に伝えられないことを恐れていました。 

 結果的には、自分の考えを最もシンプルな方法で伝えることができました。しかし、面接官から研究プロジェクトについて技術用語を使って多く質問された際、自分の専門分野の技術用語を適切に日本語で伝える方法がわからず、簡単な英語の言葉を使わざるを得ませんでした。それでも、面接でできる限り日本語を使う努力をしました。自分のベストを尽くしたと言えます。 

メッセージ 

 日本語を学ぶことの難しさは私にも理解できます。私自身も苦労しています。でも、困難に直面したときは、将来の可能性や、日本での就職だけでなく、どのようにあなた自身のために役立つかを考えてみてください。異なる視点から物事を見るのは良い経験になると思います。言語を学ぶことだけでも、非常に有益なことです。自分の居心地の良い空間を出て、新しいことに挑戦してみてください!あきらめずに夢を追い続けてください。 

    最後に、ASIA to JAPAN に心から感謝の気持ちを伝えたいと思います。私の日本語力は面接に不十分な部分があったかもしれませんが、チャンスを与えていただき、一番興味のある分野で追求したい仕事を掴むことができました。本当に感謝しています。ありがとうございました。