「9月の面接会では2社からオファーを頂きました」

– 「内定を獲得できた時は長年の「日本に住む」という夢が叶った時でもありました」 –

内定先企業

機械・自動車部品製造会社で、 事業領域は主に「自動車関連」「軸受(ベアリング)」「工作機械・メカトロニクス」

インドネシア理工系名門校バンドン工科大学でコンピュターサイエンスを専攻する女子学生。卒業研究で自然言語処理モデルRoBERTaとデータ増強でSNS上の投稿にある性差別の内容を自動検出するモデルの開発に取り組み、女性に安心・安全な利用環境の実現を目指す。インターンシップで一年以上のウェブ開発経験を持っている。ルール遵守等日本の仕事文化に共感し、日本への就職意欲が高い。

Profile

国籍・地域
インドネシア
大学
バンドン工科大学
学部
コンピューターサイエンス
最終学歴
学士

J-POPアイドルからの日本への興味 

私は中学生の時に日本のJ-POPアイドルが気になり始めて、AKB 48を知りました。元々インドネシアにはJKT48があり、最初は応援しており、その後日本のAKB48も応援するようになりました。AKB48にはコンテンツがたくさんありますが、全てが英語に翻訳されている訳ではないので、もっとコンテンツの内容を理解できるようになりたくて独学で日本語の勉強を始めました。 

日本語の独学では、最初は曲の歌詞を比較することで自分なりに勉強し始めました。JKT48の歌の歌詞は日本のAKB48の曲をインドネシア語に訳した歌が多いため、両者の曲を比較して、「この言葉はこの意味だ!」という風に学びました。他には日本のバラエティ番組を見て、日本語に沢山触れて学びましたその後はもっとたくさん日本語を勉強したいと思い、教科書を買って教科書からも勉強を始めました。こうして高校3年生の時JLPTN3に合格しました。大学入学後は専攻の勉強で忙しく、あまり日本語を勉強する時間がありませんでしたが、大学4年生になって時間が出来て本格的に勉強を再開し、今年の7月にJLPT N2に合格しました。 

また、高校生の時に旅行で一度日本に行ったことがあります。その時は8~10日程かけて大阪、京都、奈良、東京を訪れました。どこに行っても街並みが本当に綺麗でゴミなどが道にあまりないと感じました。また、日本のバスや電車等の交通の便がとても良く、どこへ行きたくてもバスや電車を使っていくことができます。インドネシアは首都のジャカルタはまだ公共交通が発達していますが他の地域ではあまり発達しておらず、バイクや車を持っていなければ生活できません。その点から日本は本当に素晴らしい国だと感じました。 

 

FAST OFFER Internationalを通した就職活動 

私が大学3年生の時にASIA to JAPANと私の通うバンドン工科大学が協定を結んで、ASIA to JAPANの日本語クラスに約3か月間参加しました。そのためASIA to JAPANについて知っており、ウェブサイトを覗いてみたらFAST OFFER Internationalについて載っていたので、当時から関心を持っていました。 

そして卒業時期も踏まえて2023年の6月に登録し、ASIA to JAPANのスタッフさんと簡単な面談を行いました。その面談にクリアし、その後複数の日本企業からオファーを頂きました。ですが、最初の方に受けた面接はなかなか上手くいきませんでした。というのも、最初は日本の就職面接のことをあまり知りませんでした。インドネシアでもインターンシップのための面接経験はありますが日本企業の面接のスタイルとは異なっていました。日本企業は面接においてその会社にどれくらい興味を持っているのかを重視していると思います。ですが、私は当初あまり会社について調べられておらず、面接で会社について質問をされても答えられないことがありました。その時担当者の方に会社についてもっと調べるようにアドバイスを受けたことや、幾つかの面接を通して、次第に自分自身も面接パターンを理解することができました。 

その後再び8月に幾つかの会社からオファーを頂きました。そのうちの一社の一次面接はオンラインで行われましたが、最終面接は対面の面接を会社側が希望されたので日本でに受けに行くことになりました。対面の面接はとても緊張しましたが、会社の担当者の方が本当に優しくて安心することができました 

9月の面接会では2社からオファーを頂きました。その時は本当に嬉しかったです。それ以前に6回程面接に落ちていたので、「私はダメかな…」という気持ちがありました。ですがそれまでも色々準備をして頑張ってきていたのに今ここで諦めたら全てが無駄になると思いました。また、日本で働けたら色々な新しい経験ができるという思いを胸に、一生懸命頑張りました。その結果、ついに内定を獲得することができその上2社から頂いたため本当に信じられなかったです。また、私は高校生の頃は日本の大学に行きたかったのですが新型コロナウイルスのこともあり、許可を貰えませんでした。そのため、内定を獲得できた時は長年の日本に住むという夢が叶った時でもありました 

内定を頂いた後は2社の会社見学に行きました私が日本で働くことで一番心配していたことが宗教の問題だったのですが、1社の方には既にイスラーム教徒の方がいらっしゃり、お祈りの部屋が用意されていて本当に素晴らしいと感じました。結果そのイスラーム教徒への理解という面が決め手となって入社を決めました。 

 

入社後の目標 

入社して以降はまず日本語のレベルを向上させたいです。私は日本語を話すことができますが、敬語やビジネスの場面にふさわしい日本語はまだあまりできません。そのため、チームメンバーと日本語を使って話して自分の日本語力を向上させたいです。 

また、私は内定先の会社でソフトウェアエンジニアとして働くため、色々な新しい技術を勉強したいですクラウドに関する資格も取得したいと考えています。さらに、配属先は研究開発部門で、研究など何でもやりたいことをやらせてもらえる環境なので、たくさん新しいことに挑戦したいですその中で自分の一番好きなことを見つけ、将来的にはそれに関連するプロジェクトに携わりたいと考えています。 

 

面接で不合格を貰っても落ち込まないでください 

日本で働きたくて今まで色々な面接を受けても不合格を貰った人もいると思います。私も不合格を沢山貰った人の1人ですが、内定を貰った後に振り返って考えると、それは自分がダメなわけではなくて、自分とマッチする会社ではないという意味だと思いますそのため、不合格を貰ったからと言っても落ち込まずに、もっと日本語や面接の勉強をすれば、いつか自分とマッチする企業を見つけられると思います。頑張って下さい!