「心を開き、あらゆるアイデアを受け入れ、新しい知識を探求しようとすることが大切だ」

– 「安定したグローバル企業であること、国際的なエンジニアが関わっていること、言語の壁がないこと、様々な面から、この会社に出会えたことは本当にラッキーだ」 –

内定先企業

個人向け・法人向けに金融系のウェブサービスを提供している日本企業

内定先は個人向け・法人向けに金融系のウェブサービスを提供している企業。インドのチャンディーガル大学コンピューターサイエンス学部。2020 CODE to JAPANの受験。開発者として興味深い、内定先のテストで高得点者。

Profile

国籍・地域
インド
大学
チャンディーガル大学
学部
コンピューターサイエンス
最終学歴
学士

日本に魅せられて 

小さい頃は、学校から帰ってくると、ANIMAXでドラゴンボールZなどのアニメを見たり、マンガを読んだりしていました。大人になるにつれて、いろいろな人がいろいろな国のライフスタイルを紹介するブログやビデオを見ることに興味を持つようになりました。その中で最も興味を持ったのが、日本のライフスタイルでした。 

 

もちろん、インドとはまったく違うライフスタイルに惹かれた、という点もありますが、日本とインドの文化に対する考え方に共通点を感じ、そこに特に魅力を感じました。日本人は、文化を捨てて、完全に西洋文化にシフトしているわけではないと思います。西洋文化にも順応しつつ、自分たちのルーツにも触れているのだと思います。日本のお祭りや年中行事も伝統的なもので、インドのそれらと同じように保存されています。また、日本では今でも日本人が日本語を広く話しています。それをネガティブに捉える人もいるかもしれませんが、私は独自の文化を持っていることを示すものだと考えており、現地で言葉を学ぶことでその文化を知り、適応していくことになるのでチャンスでもあると思っています。言葉というのは、国や地域によって必ず違うものだと思うので、それに順応するのもまた一歩成長できることだと思います。基本的に、自国の文化を尊重し、守ろうとする精神性という点では共通点があり、おそらくそれが日本文化に惹かれた理由だと思います。 

 

その後、キャリアを積んでいくうちに、日本の労働文化はどうなっているのだろうと考えるようになり日本の労働観や働く人全体がインドとはかなり違うことに気づきました。人々は自分の仕事に感謝しているのだと感じました。日本人の献身的な姿勢に敬意を表しますし、このような労働文化は、ある程度、彼らのキャリアに大きく役立っていると思います。私もそれを体験し、そこから何かを学び、さらに自分の仕事に対する姿勢を向上させたいと思います。とはいえ、本当に実現できると思っていたわけではなく、漠然とした夢だったというのが正直なところです。 

 

語学教室をきっかけに、日本での就職を目指す  

1年前、ASIA to JAPANの日本語クラスがあることを知りました。その頃の私は、ソフトウェアエンジニアになるという目標を達成するために、自分のスキルを高めることに重きを置いていました。そのため、日本で働くことへの興味はありましたが、日本語学習をきちんと始めることはできていませんでした。その後、ASIA to JAPANの日本語授業に参加したのですが、自分にとっては非常に面白かったです。 

 

言語学習が好きな理由は、その言語を話す人たちの文化や考え方が見えるからです。人が言語を作るとき、その言語が国全体で使われることを想定しているので、戦略や計画が違います。地域社会の考え方について、いろいろな示唆を与えてくれます。語彙もそうです。ある言語では使えるのに、別の言語では使えない言葉がある。これは、その国の文化や人々のあり方について多くのことを教えてくれます。ですから、日本語を学ぶことはとても楽しく、日本での生活を想像することができ、日本でのキャリアを追求する動機にもなりました。しかし、当時の私にとって、日本での内定を得ることは非常に非現実的なことでした。私はインドの会社でインターンをしていたのですが、その時もいくつか内定をもらっていました。FAST OFFER Internationalに登録し、就職先の面接を受けることを勧められましたが、期待値を低くして、とにかくベストを尽くすことを心がけていました。もし、内定を得ることができなかったら、本当にショックに感じるだろうと思っていたからです。今でも覚えているのは、面接のある月は、毎日、10分おきにメールをチェックしていたことです。心配と緊張のジェットコースターのようなものでしたが、刺激的でとても良い経験でした。 

 

選考中、求められていることは何かを考えるのが大変でした。前述したように、国によって視点が異なります。インドでは、ある種の能力やスキルを要求されますが、日本や他の国では、違うものを要求されます。つまり、求められる能力に自分を合わせることは、私にとってはチャレンジであり、同時に学ぶ機会でもありました。私の場合、面接はすべて英語で行われましたが、選考のプロセスや質問内容、雰囲気はやはり日本的です。例えば、私が受けたインド企業の面接では、面接が4回あり、データ構造やアルゴリズムが中心で、開発についてはあまり触れませんでした。しかし、私が内定をもらった会社の面接は、どちらかというと性格診断のようなもので、より開発者としての自分を試されるものでした。当時の日本企業の面接では、いくつかの質問の趣旨に戸惑うこともあり、面白い経験でした。数をこなすうちに、日本の面接は、会社にマッチしているかどうか、候補者のポテンシャルや性格を見ようとするものだろう、インド人の方は、今持っているスキル、問題を解決できるかどうかを試すものだろう、ということがわかってきましたしかし、面接の文化に慣れるまでには時間がかかりました。 

 

オープンマインドに 

このプロセスを通して、ASIA to JAPANのスタッフの方々は、常に私を励まし、アドバイスしてくれました。また、日本企業の面接を受けた友人にもアドバイスをもらいました。私自身も、会社からオファーをいただき、とても光栄に思っていますし、日本で働けることをとても嬉しく思っています。内定先の企業に関して、安定したグローバル企業であること、国際的なエンジニアが関わっていること、言語の壁がないこと様々な面から、この会社に出会えたことは本当にラッキーだったと思っています。日本に渡航するのが待ちれません。 

 

日本で働く機会を求めている人たちに言いたいのは、心を開き、あらゆるアイデアを受け入れ、新しい知識を探求しようとすることが大切だということです。常に新しいことを学び、新しいアイデアを持つような人が求められています。皆さんの前途に幸あれ!