「明確な目標があれば日本語を習得しやすくなると思います」

– 「私は 新しいコミュニティ、言語、人々に出会えるので、新しい環境に挑戦するのが好きです。ですから、日本で働くことは私にとって素晴らしい経験になるに違いありません」 –

内定先企業

大手企業を中心とした製造工場への人材派遣・請負等の人材サービスを提供する日本企業

英バース大学の建築学部を卒業したミャンマー人女性。現在は母国でフリーランスの建築士として活動中。大学時代はイギリスで計9ヶ月間の建築アシスタントのインターンシップを経験している。卒業研究では低開発地域における持続可能なコミュニティライブラリーのデザインを実施。単に知の提供をするだけではなく、コミュニティの場としての図書館作りを目指し、立地から設備に至るまで立案した。母語に加え、日本語・英語・中国語を習得している語学・専門性共に優れた人材。

Profile

国籍・地域
ミャンマー
大学
バース大学
学部
建築
最終学歴
学士

6年間のイギリス留学  

私は以前から建築に興味があり、進路を模索していた時に、イギリスの哲学者の建築に関する本を読みました。その本に惹かれてイギリスに行けば建築について深く学べると考えイギリスに留学することを決断しました。イギリスの大学に進学する可能性をために、高校二年生からイギリスの高校に入学し、高校卒業後は無事にバース大学に入学し、建築を専攻しました。 

大学では建築を学ぶだけでなく、ロンドンとミャンマーで3回のインターンシップを経験しました。インターンシップでは、建築アシスタントとして新築住宅、集合住宅、住宅改修、ショッピングモールなどのプロジェクトに携わりました。そこでは小さなプロジェクトから大きなプロジェクトまで携わることができました。 

 

日本建築に魅了される 

大学1年次のプロジェクトで住宅に関する先行事例を集めていたとき、日本の建築に関する本を見つけました。その本の中で、日本の建築家「藤本壮介」に出会いました。彼の作品は、他の建築家とは本当に異なるスタイルで、私にとっては目からウロコでした。彼の伝統的なスタイルに挑戦する姿勢にはとても感銘を受けましたなぜなら、私たちは常に変化し続ける状況の中で生きているため、建築もまた時代の変化に適応していくべきだと思うからです。そして、彼はそのようなことを文字通り実践しているのだと強く感じ、彼の作品や手法にとても感銘を受けました。特に「House N」と呼ばれる、屋外と屋内の境界を取り払った生活空間を作り出した住宅が好きです。また、ロンドン大学政治経済カレッジ (The London School of Economics and Political Science)の研究センターであるLSE Citiesが主催する日本人建築家「隈研吾」氏のトークにも参加しました。彼らの作品に出会ってから、日本の建築にとても興味を持つようになりました。 

また、高校生の頃から日本の作家「村上春樹」が大好きで、原作を読むのが夢でした。最初は、日本語を勉強するのは大変な道のりに違いないと思い、正直な所勉強に踏み出すのがかなり怖かったです。しかし、新型コロナウイルスの蔓延で、幸いにも日本語を勉強する時間がたくさんできました。そこで、いずれは日本で働きたいと思い、日本語の勉強を始めようと思いました。午前中は日本語の授業を受け、午後は宿題をしました。そうして日本語の勉強にすべての時間を費やし、8ヶ月で日本語能力試験N2を取得することができました。常に日本語に興味を持っていたので、上達も早かったのだと思います。今では村上春樹の原作を日本語で読み解くことに挑戦しています。 

 

フリーランスとしての最初のキャリア  

大学を卒業した後、ミャンマーに戻ってフリーランスの建築家として働きました。その仕事では、他のエンジニアと一緒に住宅を設計していました。仕事は楽しかったのですが、まだまだ学ばなければならないことがたくさんあると感じ、転職を決意しました。特に、職場にもっと先輩がいれば、彼らから多くのことを学んで、もっとスキルアップできると思いました。そこで、次のキャリアステップとして日本で働くことを選びました。 

 

FAST OFFER Internationalを通じた転職活動 

日本語教室の先生からFAST OFFER Internationalを紹介され、登録しました。手続きはたくさんありましたが、スタッフの方が的確で親切に指導してくれました。また、面接は日本語で行われたので、予想される質問に対する答えを準備するのを手伝ってくれました。全部書き出して、たくさん練習しました。そのため、本番で困ることはありませんでした 

その準備のおかげで、実際の面接ではすべての質問にミスなく答えることができました。面接官も皆親切でしたコロナウイルスの影響で再就職が本当に難しかったので、合格が決まった時は本当に嬉しかったです。そして、やっと少しリラックスして日本語の勉強に集中できる!と感じました。 

 

目標とメッセージ  

入社後は、建築施工管理技術検定2級という資格を取らなければなりません。試験は日本語で行われるので、技術的にも言語的にも大変だと思います。それでも、23年で合格して、キャリアアップを早めたいと思っています。また、バックグラウンドやスキルの異なる多くの人たちと一緒に仕事をすることで、自分の理解の幅を広げていきたいです。 

私は 新しいコミュニティ、言語、人々に出会えるので、新しい環境に挑戦するのが好きです。ですから、日本で働くことは私にとって素晴らしい経験になるに違いありません。   

日本語の勉強に苦労している人たちのために、語学習得のコツをいくつか教えたいと思います。   

まず、明確な目標を持つことです。明確な目標があれば日本語を習得しやすくなると思います。私の場合、村上春樹の本を原書で読むという最大の目標があります。この目標のおかげで、日本語の勉強を楽しく続けることができています。何か小さな目標があれば、それに情熱を注ぐことができると思います。 

二つ目は、毎日日本語を声に出して話すことです。私は面接のために自分の答えを徹底的に準備し、毎日音読しました。話す習慣をつけることで、言葉に慣れ、言いたいことを流暢に話せるようになります。 

 皆さんのことを応援しています! 

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