「自分の苦手分野や成長をしっかりと受け止め、どんな挫折にも決してくじけないでください」

– 「この旅には決意と新たな一歩を踏み出す意欲が必要です」 –

内定先企業

畑作と稲作の両方を手がける世界有数の農業機械メーカー

日本語はN1取得しており、日英ビジネスレベル。電子システム工学専攻だが、研究室で人工知能やソフトウェア開発に携わり、日本企業とのやりとりもあったため、約9ヶ月間ソフトウェア開発を行いながら日本語通訳も行い、読み書きも堪能。FYPでは、在庫管理システムを開発し、2Dマップで在庫管理を把握できるシステムを開発。人工知能やソフトウェア開発に興味あり。

Profile

国籍・地域
マレーシア
大学
マレーシア工科大学
学部
電子システム工学
最終学歴
学士

一本のドラマから 

私の”夢”であった日本就職への旅の始まりは、叔母が見せてくれた一本の日本ドラマがきっかけでした。ドラマの舞台は日本の高校で、見た瞬間私はそのドラマの虜になりました。何度も何度も繰り返し見て、時には俳優の仕草やセリフを真似ていたのは今でも覚えています。 

友達がマレーシア語吹き替えのアニメの話題で持ちきりになっている時、私は他の人よりも少し早くから日本との繋がりを感じていました。 

それから時が経ち、16歳の時初めて日本に訪れました。ありがたいことに、私は学校の代表生徒に選ばれ、岩手県に数週間滞在するという貴重なプログラムに参加することができたのです。2月の岩手は、一歩外を出れば、暑い雪の壁に囲まれ街は降雪で一面銀色でした。このプログラムでは、2011年東北地方に起こった痛ましい太平洋沖地震と、岩手のある村での津波被災者0人の奇跡を学びました。加えて、私は地震が起こったときの避難訓練をも体験することができましたマレーシアでは、自然災害の数が少なく、そのほとんどが洪水です。それもあって、このプログラムは、そのすべてが私にとって驚くべきことの連続でした。私は、この経験を通じて、もし叶うなら日本で働いてみたいという気持ちを抱くようになり、より一層日本語の勉強への意欲が湧いてきました。 

マレーシアでは一般的に学生は、大学進学前に自分が専攻する学科に関係するアカデミーに入学し、1、2年かけて知識を蓄えます私は、日本留学のため日本語アカデミーへの入学を決めました。アカデミー在籍中は、JLPTのN2を取得することができたもののその時は自分の日本語の会話能力にはまだ自信を持てずにいました。今ではあの頃よりも日本語力は上がったと思いますが、まだまだ伸びしろがたくさんあります。決して満足せず、自分の理想へ向かって進み続けたいです。 

 

FAST OFFER Internationalとの出会い 

私は、日本語アカデミーを卒業した後、マレーシア工科大学の電子工学学科に入学しました。この学科では、テクノロジーの知識だけでなく、プログラミングの知識までも得ることができます。またプログラミングの勉強をする中で、機械分野よりもネットワーク分野の方が自分にあっていることに気づき、自分の将来の働く姿がだんだんと明確になっていきました。FAST OFFER Internationalと出会ったのは、実際に FAST OFFER Internationalを通して日本企業から内定をもらった先輩からの紹介でした。FAST OFFER Internationalのサビースはまさに私の理想そのものでした私が FAST OFFER International からのサポートで最も感動したのは、毎月行うOnline Sessionです。このOnline Sessionでは、Final Year Projectの添削、面接で聞かれる質問に対するスクリプトなどを担当のスタッフさんのアドバイスを参考に面接会本番へ向けベスト形へ持っていきます。担当の方から面接での答え方の型を教えていただいたので、どんな質問が来てもその型に沿って柔軟に返答することができるようになりました。しかし、自分が本当に内定をもらえるか不安になる瞬間があり、担当の方に「もしこの面接会イベントで目標が達成できなかったら、私にもう一度挑戦するチャンスはあるんでしょうかと聞いたことがあります。担当の方は「もちろんです!」と言って笑いかけてくれました。その答えを聞いた時、この人たちとならいつか私の”夢”を叶えることができると強く思いました。 

幸運なことに、6月の対面面接会にて私は内定をいただくことができました。内定をくださった日本企業で働くことでデザインやソフトウェア開発まで種類豊富な部署や、さまざまなプロジェクトに携わる経験を得ることができます。ワクワクした気持ちと同時に、未来の自分が家族や友人を寂しく思うのだろうか、日本で友人を作ることができるのだろうかといったうずうずした感情もあります。日本での始めての社会人生活は、私の新たな旅路へ続いていくことでしょう。

 

日本就職を目指す学生へ 

日本就職にあたって、必要不可欠な大事な要素2つを紹介したいと思います。それは、日本語での高い会話能力”と、”日本式の面接をマスターすること”です。 

日本語での会話能力での大切さは強調してもしきれません。どんなに言語や文化が違っていたとしても、面接とは言ってしまえば面接官とのコミュニケーションなのです。だからこそ、JLP Tと目標を超えて、日本語力の向上に時間と努力をかけることを惜しまないで欲しいです。例えば、日本人コミュニティーやDiscordを使って自分自身を日本語に日々浸かる環境を作ることはどうでしょう。行動は早ければ早いほど、あなたの血肉となり、あなたの自信を育むことができます。 

 次に、日本式の面接をマスターすることに移りましょう。いうまでもなく、違うカルチャーしきたりに自分を適応させる努力が必要です。模擬面接の機会を探し、ボディーランゲージやプレゼンテーションのスキルを磨き、日本での面接を成功させるために必要な要素を研究しましょう。日本の雇用主が何を求めているかを理解し、それに合わせて自分の受け答えを調整することで、希望する仕事に就ける可能性が大幅に高まります。  

 しかし、日本での就職を成功させるためには、今まで紹介した単に語学力や面接スキルだけでなく、”覚悟”が圧倒的に必要です。この旅には決意と新たな一歩を踏み出す意欲が必要です。自分の苦手分野や成長をしっかりと受け止め、どんな挫折にも決してくじけないでください。  

あなたが日本で働く夢を叶えられるよう心の底から応援しています