日タイハーフのバックグラウンドと日本で働きたいと思ったきっかけ
私は母が日本人で父がタイ人です。茨城県で生まれて、すぐに父の仕事の都合でタイに移り住みました。両親から家の外ではタイ語、家の中では日本語を使うバイリンガル教育を受けました。そのため小さい頃は日本語とタイ語を混ぜて話していましたが、現在では日本語とタイ語どちらも母国語のように話すことができます。また、数年に一度祖父母の家がある日本に帰省していました。何度か日本に帰っているうちに、日本とタイを比較するようになりました。日本人は規律正しく、スケジュール管理もしっかりしています。一方でタイ人は良くも悪くも適当な所が多いです。スケジュールが30分ずれることは当たり前にあります。そこ(そういった点)から、私は日本人の働き方や考え方の方が自分にあっているのではないかと考えていました。
以上のような気付きから、元々新卒から日本の会社で働きたいと思っていました。しかし、日本で就職活動をするには日本に行って面接を受けなければならず、タイの大学に通っている私にとっては難しい事でした。当時は日本の就活に関する知識やノウハウもなく、何から始めればよいのか分かりませんでした。そのため、そのままタイで就職活動を行い、タイのBIG4と呼ばれる監査法人に就職しました。
現在の仕事ではクライアントの会社に訪問することを通して、様々な仕事のやり方に触れてきました。そこで、やはり日本の会社の職場環境が自分に一番合っていると気付きました。各書類が部類分けされ、日付順に並べて管理されている点、ある目標に向けて準備の段階から計画書を作成し、あらゆる場面で想定される出来事やトラブルを事前に把握している点、解決策を考案することで目標を達成しようとする点全てに感激しました。このような書類管理や、計画性が仕事の効率上昇に繋がっていることを実際に見て、日本の会社で働きたいという気持ちが強まりました。
このような中で日本での就職活動支援を行うASIA to JAPANに出会い、すぐにFASTOFFER Internationalに登録しました。また、家族で父の定年後は日本に引っ越そうかと考える中で、地盤を移す第一歩としてまず私が日本で仕事を探すことになりました。私は日本とタイのハーフでどちらの言語も流暢に話せますが、生まれてからずっとタイで育ったので、まだ実際に日本人と日本語でビジネスのやり取りをしたことがありません。そのため、自分の日本語能力が日本においてどこまで実践的にビジネスで使えるかチャレンジをしたいと考えました。
フルタイムで働きながらの転職活動
FASTOFFER Internationalを通した転職活動は思ったよりスムーズで簡単でした。私は日本の履歴書の書き方すらわかりませんでしたが、私が入力した内容を基にASIA to JAPANの方が履歴書を用意して下さいました。その内容を基に企業さん側が私を選んで下さり、とてもあっという間でした。
しかし、フルタイムで働きながらの転職活動は少し大変でした。監査法人ではクライアントの会社情報を扱う一方で、私自身は転職活動のために日本の会社について調べていました。そのため頭の中で色々な会社の情報が混ざり、混乱することもありました(笑)。また、面接を受けることが決まってから2週間で日本に行かなければなりませんでしたし、主に退勤後の夜に面接準備をしていたため、時間の制約も大きかったです。
そのような状況の中でも、メンターさんは土日や朝早くに面接練習をして下さいました。そのおかげで安心して本番の面接に臨むことができました。
対面での面接体験と2社からの内定
私は実際に日本に来て、企業の担当者の方と対面で面接を受けました。面接前の待ち時間は本当に緊張しました。しかし、「面接官の方とお話ししに来たんだ。」と思って面接に臨んだことで不思議と不安は解けました。一つ想定外だったことは、日本ではちょうどその時マスクをしなくても良くなっていたため、マスクを取って面接に臨むように言われたことです。私は今までマスクを取っ面接練習をしていなかったので、本番で上手く笑顔を作れていたかは分かりません(笑)。
本番では事前に準備していた質問を聞かれたので、自信を持って答えることができました。終わった後は「やれることはやった!」という思いで、あとは神頼みするだけでした。
ですが、まさか面接を受けた2社から共に内定を頂けるとは思いませんでした。逆にどちらの会社を選ぶか本当に迷いました。本当に贅沢な悩みです。とてもありがたいことでした。
内定先企業を選んだ理由
2社から内定を頂けた中で、入社先に選んだ会社に惹かれた理由はその職種と会社の雰囲気です。
入社先企業でのポジションは人事枠で、もう一つ内定を辞退させて頂いた企業でのポジションはファイナンススタッフです。現在監査法人で働いているので、現在と同じ道を歩むのならばもう一つの会社に就職することがベストでした。しかし、「日本で働くならば新しい自分に挑戦しよう!」と思い、人事の仕事に挑戦しようと決意しました。
また、最終的な決定打となったのは面接官と話した時の雰囲気や受けた印象です。いざ私が実際に働くことをイメージした時に、よりリラックスして私らしく話すことができたのは入社先の企業でした。
しかし、本当にどちらの会社も私に良くして下さったので、とても悩んだ末決断しました。
内定先企業での目標とメッセージ
内定先企業では人事総務部という場所で働かせて頂きます。その仕事を通して、私のような外国人の方も日本で輝けて活躍できるような人材育成のプロになりたいと考えています。
日本で働きたいと考えている方へ。新卒の学生だけではなく、私のように既に仕事していても日本で転職活動を行うことができます。ASIA to JAPANを通せば、日本で就職する夢はきっと叶います。ぜひ自信を持って日本での就職活動に臨んでください!