『半沢直樹』の魅力で日本語を勉強し始めた
高校生の時、『半沢直樹』というドラマをきっかけに、日本語を勉強し始めました。勉強法としては、俳優さんの台詞を字幕なしで理解することです。また、学校でも日本語の授業があり、一年間程勉強しました。この授業を通じて、仮名を修得したほか、日本の各地域の概況や紅白歌合戦、日本の祭り、こたつでみかんを食べる習慣なども知りました。大学に入ってからは、日本のドラマや映画をみたりYouTubeで日本語に関する動画をみたりして、日本語を勉強し続けています。その中では、日本語を聞き取ることが多く、日本語を聞き取って話すのは特に問題がありませんでしたが、日本企業に入って、日本語の資料を書く必要があった際に、日本語で文章を書くことの重要性に徐々に気づきました。そのため、今は漢検の準備に励んでいます。難しいですが、語彙力の向上にかなり役立っています。また、日本での仕事をうまくやれるように、ビジネス日本語も勉強しています。
どうせ遊ぶなら大水で
卒業する前に、大学での企業説明会にたくさん参加しました。掲示板には多くの企業の求人が掲載されました。FAST OFFER Internationalのポスターもありました。スペースが足りないのか、字が小さくて、初めは国際詐欺だと思っていました。しかし、現場のスタッフと話してから、日本企業で働くチャンスを本当に提供できることがわかり、すぐに登録して申し込みました。
なぜ日本で働きたいのかというと、大学での専攻やインターンシップの経験、キャリアアップを考えた上での選択です。大学の専攻は政治外交学科でした。1年間勉強した後、政治外交学は国家に対する理解は優れているが、国家の中の構成員に対する理解は足りないと思いました。そこで利益を追求する人間の行動を説明する経営学を複数専攻として選びました。また、学んだ内容を実際に適用するために経営戦略学会に入り、企業が置かれている状況を分析してこれを解決するための戦略を提示するコンサルティング活動を行い、実際に企業とのプロジェクトで受賞もしました。こうした活動の中で、新しい価値を生み出す企業に大きな魅力を感じました。企業についてもっと詳しく知るために価値投資サークルでも活動しました。サークルではLG電子の投資ポイントと予想株価に関するレポートを作成しながらLG電子のライバル会社を調査しました。調査をする中で、自動車部品、車両用半導体、二次電池素材に優れた技術力を持つ日本企業が多いことを知りました。その後、日本企業および経済に感心ができて個人的に検索をした結果、日本が製造業と金融業で強みを持っており、多くのグローバル企業が日本にアジア地域本部を置いていてまた置くことを選好するということを知りました。それでこれから私が就職活動をする中で、経済規模が大きくて競争力のある産業と企業がたくさん存在し、国内外取引が活発な日本でしたいという気持ちを持つようになりました。そのために日本語を独学してJLPTN2に合格し、私が持っている財務的関心に専門性を加えるため会計分析および企業価値評価に対する金融投資アナリスト資格証とPythonを利用した会計分析および監査能力を評価する財務ビッグデータアナリスト2級資格証を取得しました。
韓国には「どうせ遊ぶなら大水で」ということわざがあります。外部環境が人に及ぼす影響が非常に大きいため、より良い環境を選択してこそ何かを得て成長する可能性が高いという意味です。戦後の日本は文字通り廃墟でしたが、急速な成長を遂げてこれを克服し、今日世界第3位の経済大国となり、アジアの経済·貿易中心地としての役割を果たしています。これを可能にした日本のシステムと企業の経営活動を日本就職を通じて体験し、その中で成長して新しい価値創出に寄与することで人々に役立てたいです。
しっかり準備して、一発で合格した
FAST OFFER Internationalに申請してまもなく、企業からの面接通知が来ました。 緊張しながら、様々な準備をしました。まず、学校の図書館に行ってビジネス日本語と日本語の面接方法の2冊の本を借りて、勉強しました。企業の情報も自分で調べましたが、メンターさんからもいろいろな資料をいただきました。また、メンターさんからも面接を受けるときのテクニックを教えていただきました。たとえば、自分が何ができるかではなく、会社のために何ができるかという視点から質問に答えることです。幸いなことに、一発で合格できました。
合格のご褒美として、私は友達と一緒に東京、横浜、鎌倉に行きました。これは私にとって初めての日本です。東京は本当に賑やかな都市で、鎌倉の海は本当にきれいでした。その他、横浜や東京での夜景も見ました。本当に気持ちがよかったです。日本での就職も楽しみになりました。
会社と一緒に成長していきたい
今年の10月に私は日本の会社に入社しました。仕事内容は私が期待したように会社内部の会計です。具体的には、親会社と各子会社の売上や棚卸などのデータを見て、状況を分析して、執行委員会に報告することです。嬉しいことに、大学で学んだ内容の70%はこの仕事で生かせます。しかし、日本の会計基準は韓国の基準とは違い、改めて勉強しないといけません。そのため、いまも日本の会計知識を勉強しています。それから、グローバルな人材となるため、アメリカの会計試験にも参加してみたいです。
私はいまの仕事が大好きです。そして、一緒に仕事をしている同僚も大好きです。面接のあと、私は部長に「御社が私を採用したのは私を信用してくれたのです。私はその信頼に応じるために頑張ります」と言いました。そして、部長は「その期待に応じるために最善を尽くします」と言ってくれました。これを聞いて本当にここで仕事を頑張る価値があると思いました。
将来については、まず一年間、いろいろな研修を受けたり仕事の内容を学んだりしたいです。それから、この一年間で学んだ内容で会社とともに成長したいです。できれば、定年までずっと今の会社で働きたいです。
いろいろな福祉を含めて考えれば、日本での就職は悪くない
円安などの影響で、韓国の若者は日本に行って働く意向は低いです。私は実際日本で働いて、そうではないことを伝えたいです。今働いている会社の給料は韓国の会社より確かに低いです。しかし、寮や食事を安い値段で提供してくれるし、いろいろな保険や福祉もあります。こうしたことを考えた上で、やはり日本企業は優れた就職環境を提供していると感じています。そのため、皆さんに日本での就職を一つの選択肢としてすすめたいです。日本で待っています。