「自分の専門や興味のあることを頑張れば、いつか日本に住むことができると思います」

– 「日本に来て(友達)と仲良くなったことで明るくなりました」 –

内定先企業

デジタルコンテンツ制作企業

ジャマイカ出身でコンピュータサイエンスを専攻の学生。日本に1年間ほど交換留学した経験あり、ご自身の体験をきっかけに、チームリーダーとして留学生向けの金銭管理ウェブアプリの開発を取り組み、予算を超過する場合に支出を再分配する機能や、ユーザーが気づいていない支出パターンを検出して新しい予算を提案する機能を搭載している。明るく日本語を流暢に話すことができる希少な理系人材。

Profile

国籍・地域
ジャマイカ
大学
西インド諸島大学
学部
コンピューターサイエンス
最終学歴
学士

日本への長期留学経験 

私は子供のころから日本のアニメを見ていました。いつか字幕無しでアニメを見られるようになりたいと思い、入学した西インド諸島大学では日本語を副専攻として勉強を始めました。日本語を一生懸命勉強して上達するにつれて、アニメや漫画、ゲームといったポップカルチャーだけでなく、日本のあらゆる文化にも興味を持つようになり、いつか日本に住んでみたい!」と思う様になりました。日本に長期的に住む前には一度留学した方が良いと考え、日本へ10カ月間の交換留学をしました。 

私は2022年4月~20232月まで埼玉県にある獨協大学に交換留学をしました。獨協大学は文系の大学であるため、私の主専攻であるコンピューターサイエンスに関する授業はありませんでした。そのため留学先の大学では日本の言語文化に関する授業を主に取っていました 

私が日本語の習得に大いに役立ったのは、日本人の友達とたくさん遊んで会話したことです。彼らとずっと一緒にいたことで自然と日本の若者のような話し方や口調が身に付きました。毎週授業に行く度に、大学の日本語の先生に「なぜテリークさんの日本語はそんなに上達しているの⁉」と聞かれる程日本語力が伸びました。ジャマイカに帰国した後は、日本語を使う機会が少ないですが、今でもほとんど留学時の日本語レベルを保てることができていますこれから留学する人には、授業を取って勉強するだけでなく、現地の友達と沢山仲良くなって話す機会を作ることをおすすめします。 

2022年度12月に上智大学ソフィア会主催の「第四回ザビエル杯」という日本語スピーチコンテストに参加しました。私はいくつかのテーマの中から「母国の友人に日本をプレゼンする。」というテーマを選び、日本でできた友達を紹介しました。一般的に日本人は大人しくてシャイ、一方でジャマイカ人は陽気でおおらかというイメージがあると思います。ですが、私が日本で仲良くなった友達は積極的で面白く、はっきりした物言いをする友人が多いです一方で私は元々人見知りで日本人的な性格があったと思いますが、日本に来て彼らと仲良くなったことで明るくなりましたスピーチコンテストでは彼らとの出会いや思い出をスピーチし、4位を受賞することができました。 

留学中には日本の様々な側面を知ることができました。実際に日本で引っ越し業者の単発アルバイトをした際にはあまり良い待遇を受けませんでしたし、日本人が本音と建て前を使い分けているということも感じました。本当に優しい人は多いですが、都会の中には冷たい人もいます。それでも日本が好きで就職したいと思ったのは、日本の高度な技術や伝統文化・ポップカルチャーへの興味が上回ったからです。また、日本人のサービス精神や丁寧さも本当に素晴らしいと感じますまた、ジャマイカと比較すると日本の経済や治安はずっと良いです。日本人は日本経済が停滞していて、円安が深刻だと悲観的に考える人が多いと思いますが、世界的に見たら日本ではインフレがあまり起こらないため物価が安定しています。一方でジャマイカはインフレが深刻で、私が子供の時から比較して物価が約6倍に上がりました。それにも関わらず給料は上がっておらず、皆生活に困窮しています。また、ジャマイカは強盗や殺人などの犯罪発生率も高く治安が悪いですが、日本は治安が良くて夜に出歩くこともできます。このような理由から、やはり「将来日本に住みたい。」という気持ちは変わりませんでした 

  

FAST OFFERを通じた就職活動 

10か月間の日本留学を経て、「絶対にまた日本に行きたい!」と思い、日本に戻る方法を探している中で、LinkedIn上でFAST OFFFER Internationalに出会い、登録しました。私の担当をして下さったASIA to JAPANのスタッフさんはとても優しくて、面接準備のための資料もとても役に立ちました。私は日本語レベルにおいてほとんど問題がなかったため企業さんとの面接まではスムーズに進みました。 

ただ、実際の面接はとても緊張しました。特に二次面接と三次面接は本当にどうなるか分かりませんでした。なぜなら、面接官があまり反応を示して下さらず、自分が上手く答えられているのか全く自信を持てなかったからです面接中手ごたえはあまりありませんでしたが、それでも諦めずに一生懸命答え続けました。結果が最後まで分からない面接だったため、最後に内定通知を頂いたときは嬉しいと同時に驚きも大きかったです。内定先の企業では、ウェブサイトの開発エンジニアの職に就きます。プログラミングが好きなので、その仕事は楽しめると思いますし、働きながら日本で充実した生活を送ることができたら幸せです。 

 

メッセージ 

私の経験が日本に長期的に住みたい/ 就職したいと考えている人、特にカリブ海地域に住む人々の刺激になればと思います。ラテンアメリカに住んでいる人たちで、日本に住むことに憧れを抱いている人は沢山いますが、それは到底叶わないことだと夢のままで諦めてしまう人が多いです。ですが、日本に住むためのルートは就職や大学・大学院への留学など様々にあります。そのため、自分の専門や興味のあることを頑張れば、いつか日本に住むことができると思います。一生懸命に頑張って諦めないでください!