「持続可能で効率の良い自動車を開発し、自動車産業に貢献できるエンジニアになりたい 」

– 「もし日本語のレベルが十分でないと感じていても、頑張って準備を重ね、練習すればきっと上手くいきます」 –

内定先企業

大手機械・自動車部品製造会社

FYPで模擬制約グローブを一人で開発したメカトロニクス専攻の学生。ソフトウェアとVRヘッドセットでゲームの世界と連動し、ロボットなどにも装着できるというデザイン。ソフトウェア系の研究開発に興味がありプログラミングが得意。

Profile

国籍・地域
マレーシア
大学
マレーシア工科大学
学部
電気工学
最終学歴
学士

日本に興味を持ったきっかけ 

 私は子どもの頃からデスノートやポケモンなどのアニメが大好きでした。アニメを見ることを通して、日本に関する知識をたくさん得ることができました。アニメ以外にも、日本の季節や生活についてとても興味深いと感じています。日本には四季があり、マレーシアよりも涼しい時期が多いです。私はマレーシアの一年中暑い季節が苦手なので、いつか日本で春・秋・冬の経験がしてみたいと考えていました。特に冬に日本に行って、雪遊びをすることは長年の夢です。 

 このような日本文化への興味から、日本が大好きで15歳から日本語の勉強も始めました。最初はひらがな、カタカナを独学で習得し、17歳頃から漢字も独学しましたが、やはり難しかったです。また、当時は話すことと聞くことは特に難しいと感じました。マレーシア工科大学に入学した後、大学に日本語の授業があることを知り、大学2年生から取り始めました。このように少しずつ勉強を続け、現在は日本語を勉強し始めて9年目になります。 

 

日本で働きたいと思ったきっかけ 

 子供の時は日本で働くことは不可能だと思っていましたが、大人になったら少し可能性があるかもしれないと思うようになりました。そう考えていた矢先、2023年5月にASIA to JAPANの担当者の方が私の大学にいらして、FAST OFFER Internationalのプログラムに関する説明会が開催されました。私はそこで初めて日本で働けるチャンスやこのようなプログラムがあると知り、すぐに登録しました。 

 そして翌月の6月にASIA to JAPANから模擬面接の連絡が来ました。その時は日本語の話すスキルと聞くスキルがあまり無かったので、一生懸命練習して臨みました。模擬面接合格後、2社の日本企業からオファーを頂きました。一連のプロセスはとてもスムーズだったと思います。 

 7月に2社の選考を受けたのですが、残念ながら不合格に終わりました。特に1社との面接では日本語で技術的な質問をたくさんされ、答えるのにとても苦戦してしまいました。  

 その後9月に再び1社との面接の機会を頂きました。その企業との面接では、技術的なことに関する説明は英語でも大丈夫とのことだったので、その点は英語で説明し、他の質問は日本語で回答する流れでした。また、一次面接はオンラインで受けましたが、二次面接はその会社の担当者の方は私の表情やプロジェクトを実際に会って知りたいとのことだったため、日本で対面での面接に招待して頂きました。そのため本来は複数企業からのオファーが無ければ面接会に参加することはできませんが、特別に9月の対面面接会に参加しました。 

 9月の面接会が日本に行く初めての機会であったため、とても嬉しかったです。選考の合間に花火を見に行ったり、秋葉原にアニメ関連のグッズ等を見に行ったりして楽しみました。 

 面接は本社のある愛知県で行われました。面接室には5人の面接官がいらっしゃり、そのうち一人は外国人の方でした。最初はとても緊張し、日本語があまり上手く話せませんでしたが、皆穏やかでリラックスすることができました。面接では卒業プロジェクト作品であるグローブをお見せしながら、日本語でプロジェクトの内容を説明しました。また、会社の職務範囲についてもどう思うか、卒業作品が会社での仕事にどう当てはめられるか、などを聞かれました。さらに、Kalman filteringについてなど技術的な質問も幾つかありました。面接は全体で45~50分と長く、難しい質問もありましたが、その分期待されていると捉え、最善を尽くすことができました。 

 内定を頂いた後は、会社見学をしました。私は入社後研究開発部門に所属し、奈良県で働くことになりますが、その支社が忙しかったため、愛知県にあるオフィスにお邪魔しました。その会社には外国人の社員も多く、彼らの経験について聞くことができました。特に日本の会社文化や外国語習得の壁について実際に外国人として働かれている方からお話を聞くことができてとてもありがたかったです。オフィスはとても大きく、会社は自由な雰囲気で、社員方々もとても優しく親切で、とても良い印象を受けました。 

 

持続可能で効率の良い自動車を開発し、自動車産業に貢献できるエンジニアになりたい 

 私は入社後、研究開発部門に所属し、自動車部品やITの開発に取り組みます。具体的には、Simulinkを用いたマシン、ステアリング、モーターの研究開発などを行う予定です。 

 私の入社後の目標は、再生可能エネルギーを用いて、持続可能で効率の良い自動車を開発し、自動車産業に貢献できるエンジニアになることです。また、次の世代にも役立つ新たな技術開発ができるように頑張りたいです。  

 

メッセ―ジ 

 日本で働くことを目指している方へ、FAST OFFER Internationalはプロセスがとてもスムーズでスタッフさんも皆さんが就職できるまでサポートして下さるので安心して下さい。面接では言語のハードルがとても大きいですが、少しずつでも日本語に触れる機会を増やしてみてください。もし日本語のレベルが十分でないと感じていても、頑張って準備を重ね、練習すればきっと上手くいきます。応援しています! 

 最後に私をサポートして下さった方々へ、本当にASIA to JAPANでないと成し遂げられなかった経験だったのでとても感謝しています。ありがとうございました。