台湾とアメリカで教育を受けたバックグラウンド
私は台湾出身で、桃園市で育ちました。台湾の東海大学でコンピューター・サイエンスの学士号を取得した後、より多くの教育資源がありソフトウェア関連の技術が発達しているカリフォルニア大学アーバイン校に進学しました。そこで1年3ヶ月勉強した後、コンピューター・サイエンスの修士号を取得しました。
日本で働こうと思ったきっかけ
日本に縁もゆかりもないように見える私が日本で働くことを選んだのは、海外に挑戦するチャンスと興味があったからです。
アメリカは人が多く、良いポジションを巡って競争するというのは特に英語を母国語としない外国人にとってはとても厳しいことです。またVISAの問題など、長く住む上での問題もあるためとても大変に思えました。
一方、台湾は半導体やハードウェアの技術が中心なので、日本に比べてソフトウェアエンジニアの活躍の場が少ないです。
さらに、私は何度か日本を訪れ、大学生の頃から日本語も勉強してきました。日本語を勉強することは最初は趣味のようなものでした。また、第二外国語として新しい言語を使いたかったので、大学で日本語の超入門クラスを取りました。実際に勉強してみるととても楽しかったので、その後も主に独学で勉強を続け、渡米する前の2021年に日本語能力試験N1に合格しました。渡米後は、日本語力を維持するために、日本人の先生のオンライン家庭教師を受けていました。このような経緯もあり、海外で働くことにチャレンジする場所として日本を選びました。
FAST OFFER Internationalで就職活動
インターネットで日本での求人情報を検索していたところ、FAST OFFER Internationalの情報を見つけ、2023年6月に登録しました。振り返ってみると、全体的にとてもスムーズでした。
ASIA to JAPANのスタッフの方と模擬面接を受け、日本企業からオファーをいただきました。オンラインテストに合格した後、実際の面接を受けました。その企業の面接は2段階あり、すべてオンラインで行われました。その会社は外国人社員が多く、グローバル化が進んでいるため、最初は日本語の能力を少し確認されただけで、会話はほとんど英語でした。
私はソフトウェアエンジニアリングを志望していたので、一次面接では技術的なことを聞かれたり、コーディングでプログラムを解いたりしました。二次面接では、役員の方と話し、技術的な知識だけでなく、個人的な経歴も聞かれました。
最終面接から2日ほどで内定をいただき承諾しました。この会社はグローバルな視点を持っていて、全社員の共通言語が英語なので、外国人にとって働きやすい環境だと思いました。また、実際のその会社は日本の大企業であり、初めてのキャリアということもあり大企業の方が自分の性格に合っていると思ったので、入社を決めました。
将来のビジョンとメッセージ
将来的なキャリアパスについては未定ですが、少なくとも3~5年は会社で働き、専門性を高めて、将来的には技術管理者を目指したいと考えています。また、会社は今後アジアを中心に海外に事業を展開する可能性があります。海外事業に参画することは非常に難しいとは思いますが、面白みもあると思うのでチャレンジしたいです。
日本での就職を希望される方は、まずプレゼン能力の向上を目指してください。実は、私の母国語は英語でも日本語でもないのですが、日本での就職を目指すのであれば、他の言語でも自分を表現し、採用されるだけの実力や理由を示すことができるようにならなければいけないと思います。日本での就職を希望している学生は、すでに十分優秀なスキルをお持ちだと思うので、面接官にはできるだけ自分の良さを伝えるようにするべきです。また、面接での言葉遣いを心配する人も多いと思いますが、日本語能力試験のN1やN2を取得していなくても、面接の形式が決まっている場合がほとんどなので、必ずしも問題にはならないと思います。ですから、あらかじめ予想される質問にはすべて答えられるように準備しておきましょう。また、敬語の使い方などにも注意して下さい!