ASIA to JAPANは、2023年10月18日〜20日の3日間にかけて、台湾の「国立陽明交通大学」(以下:陽明交通大学)、「国立成功大学」(以下:成功大学)、「国立清華大学」(以下:清華大学)を訪問し、就活説明会の実施や、台湾学生の就活事情についてヒアリングを行いました。
国立陽明交通大学
陽明交通大学では、地元・台湾を中心に68の企業が個別ブースを設け、大学に通う学生を対象とした、就職説明会「就業博覽會攤位圖」に参加いたしました。ASIA to JAPANは、今回で4回目の参加となります。出展したブースでは、主に日本の就活事情の説明や、日本の企業とマッチングを行う就職支援サービス「FAST OFFER」の紹介を行いました。

学生の特徴
台湾のシリコンバレーと言われる「新竹(しんちく)」にキャンパスを構えている関係もあり、企業ともに共同プロジェクトを実施、参加している学生が多くいます。また、英語を話せる人がほとんどです。半導体の取引を行う企業や、グローバル進出を検討する企業にとって、社会活動の経験があり言語も堪能な陽明交通大学の学生は、即戦力となり得る魅力的な人材でしょう。
学生の反応
300人以上の学生がブースに来られ、日本の就職状況について質問されました。中でも最も多かった質問が「日本で働くには、日本語が必要ですか?」でした。ほとんどの学生は、英語でコミュニケーションが取れましたが、日本語を使える学生は全体の2割弱でした。日本でもグローバル化が進んでいますが、未だ日本企業の大半が日本語でのコミュニケーションが必須となるため、多くの学生が言語の壁に対して不安を抱いている印象を受けました。

国立成功大学
成功大学では、就活説明会を実施しました。当日は100人以上と、教室がいっぱいになる程の学生に参加いただきました。ASIA to JAPANは、以前より成功大学で無料の日本語講座を開講しています。そのため、参加者のほとんどが講座に出ている、もしくは独学で日本語を学んでいる学生で、日本での就職に意欲的な印象を強く受けました。

学生の特徴
大学は、理系学科を中心に高い評価を受けるほどの研究実績があります。そして、技術系だけでなく、ITを専門的に学ぶ学生が多く通っています。また、将来どういう道に進みたいのか、個人で明確な目標を設定し活動を行える特徴があります。FAST OFFERを通じることで、日本語に精通している人材と出会えるので、技術・IT関連の即戦力として期待ができます。今回の説明会以降に、同サービスへ登録した学生がすでにいます。もしかすると、冬に開催するイベントで面接対象としてマッチする可能性があるかもしれません。

国立清華大学
清華大学では、キャリアセンターに訪問し、互いの就職状況について情報交換を行いました。
学生の特徴
インターナショナルな風土があり、在学中に海外の大学へ留学を行う学生も少なくありません。また、目標達成のために粘り強く行動を取れる特徴を持ち合わせています。
採用時の注意点
清華大学は、数年前に企業に対しての学生採用ルールを変更しました。そのルールというのが、「現地(台湾)に本社、もしくは支社がある企業のみ、学生の採用募集を行って良い」という内容です。もし、清華大学の学生の採用を検討している場合、自社が台湾で社を構えているか確認を行う必要があります。
日本企業が求める台湾人材
近年、台湾人材を求める日本企業が増加しています。その理由は、台湾の半導体関連企業が活況としており、事業進出を検討する企業を中心に、半導体に知見がある人材のニーズが高まっているためです。また今年の3月に、台湾が誇る世界最大の半導体メーカーである「TMSC」が、熊本に工場進出を発表し、話題となりました。もともと九州地方には、1,000を超える半導体関連産業があり、そこに世界的な半導体メーカーが進出するため、より人材を求める声が大きくなると考えられます。
台湾の就職事情
台湾での就職事情ですが、学歴や何かしらの実績がある学生は、特に就職で困っていることはないそうです。むしろ、引く手数多という状況になっています。物価水準や給与も年々上昇しており、最近では日本との差もだいぶ埋まってきています。そのため、以前に比べてモチベーション高く日本で働きたいと考える学生が、残念ながら減少傾向にあるのが現状です。今回訪問を行った代表の三瓶に、“日本企業が台湾人材を採用するために必要なことは何か”と伺ったところ、「日本企業も地元企業と同じくらい、腰を据えて採用活動に臨まなければ、優秀な人材を採用する事が困難です」と、日本人採用に近い感覚を持つことが重要とのことでした。
大学情報
改めて各大学を簡単に紹介いたします。
国立陽明交通大学
2021年に国立交通大学と陽明大学が合併され、国立陽明交通大学となりました。台湾の大学でトップ4に入る学歴を誇り、学生が研究しやすい環境や設備を整えている大学で人気です。もともとの大学である交通大学は、理系学部に強く、一方の陽明大学は、医学教育の先駆けでした。そのため、理系関連の学部は特に優秀な学生が集まっています。
国立成功大学
1931年に創立された、台湾トップの国立総合大学です。全部で9つの学部があり、中でも医学部や理系学部が有名です。世界大学影響力ランキングでは33位、台湾では1位を獲得するほど、世界中の企業が注目をしている大学です。
国立清華大学
1956年に創立し、台湾の大学でトップ4に入る学歴を誇る大学です。陽明交通大学とは、キャンパスが隣同士な関係で、互いの学生が自由に行き来をしています。もともと理系学部に強い大学でしたが、近年では人文・社会科学、生命科学、電気情報技術マネジメントの分野にも積極的に展開しています。
まとめ
今回の訪問を踏まえて、日本への就職に興味を持っている学生は、いまだ一定数いることがわかりました。しかし、給与面に関してほとんど差がなくなってきた影響で、以前よりも採用が困難となっています。
ASIA to JAPPANでは、日本就職のために意欲的に活動をする外国人学生と、日本の企業をマッチングさせる「FAST OFFER」を展開しています。今回の説明会に参加した学生を含め、企業の希望する人材をFAST OFFERに登録した学生の中から厳選をし、直接面接をしていただくサービスです。気になる方は、気兼ねなくASIA to JAPANへお問い合わせください。