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【国全体で上昇傾向!】卒業後の就職率減少の一方で、平均給与が上がり続けるシンガポールの現在を紐解く!

目次

ASIA to JAPANはアジアをはじめ、各地域のTOP大学に通う大学生の中から、日本での就職を希望の学生に対して支援しています。
今回は、「シンガポール」にまつわる気になる情報を見つけたのでご紹介します。

 

【無職の割合が微増】

この情報は、シンガポールの新聞テレビ局「CNA」が2023年2月に実施した就職調査で、2022年の大学卒業生約1万人が対象です。

発表された調査結果で興味深いのが、調査の対象となった労働力人口10,700人のうち、最終試験終了後6ヶ月以内に就職した割合が93.8%だったことです。割合的には9割を超える人数が就職をしていますが、前年の2021年は94.4%のため、約0.6%から減少したということが言えます。
これは、89.5%から88.9%へと0.6%という同様の差で低下した2017年以来の推移です。
一方で、2022
年に就職した人のうち、87.5%が正社員として雇用されています。こちらは前年の84%から3.5%上昇しました。細かく見てみるとフリーランスの割合は、前年比較で0.1%微増、パートタイムまたは臨時雇用の割合は、4.2%減少しています。

 

【平均給与は上昇傾向!】

大学を卒業してから6ヶ月後に職を失ったままの卒業生が、若干とはいえ増加したにもかかわらず、特に技術関連の職種においては給与の平均値が上昇していることが調査で明らかになりました。


※赤文字:前年度に対し増加した数値

こちらは、シンガポール国立大学、南洋理工大学、シンガポールマネジメント大学、シンガポール社会科学大学が実施したこの調査です。正規雇用の新卒者の平均月給が、2021年のS $3,800(日本円で約376,669円)から、S $4,200(日本円で約416,318円)に上昇したことも明らかになりました。
厚生労働省が行なった日本での初任給調査「令和4年賃金構造基本統計調査結果」を見ると、大卒(男女計)の初任給は平均228,500円と、日本の2倍近くあります。
増加幅が最も大きかったのは情報・IT学部で、フルタイムの仕事に就いている人の総月給中央値は2021年のS $5,000(日本円で約495,617円)から2022年にはS $5,625(日本円で約557,569円)に上昇しました。
美術関連学部の給与は横ばいであったものの、その他の分野においては平均月給が上昇しました。

 

【まとめ】

シンガポールでは9割を超える卒業生が就職していますが、内定を受け取れない数が微増しています。そして、シンガポール国内の平均月給は毎年上昇していることがわかりました。
一方で、日本での就職を望むシンガポール学生も一定数存在します。多くは、日本文化や日本語に触れる機会や、機械系や電気系の先進技術に対する興味など、給与面以外で日本での就職に関心を寄せています。
ASIA to JAPANでは、日本での就職を希望しているTOP大学の学生に就職の支援を行っていますので、気になる方は気兼ねなくお問い合わせください。

お問い合わせはこちらへ
https://asiatojapan.com/contact-us-1/ 


【参考資料】
https://www.channelnewsasia.com/singapore/university-graduates-unemployed-6-months-survey-nus-ntu-suss-smu-3290586
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2022/index.html

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