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航空工学専攻のインド人学生。機械設計や制御に関する知識をもつ。卒業研究の「ジェスチャーで制御できるドローン」では操縦士の技量に左右されずに操縦できるドローン開発に取り組んだ。4人チームの中での役割は設計と先行研究の分析と研究への応用である。会をを経営している父親がかつて日本企業のクウェート拠点で働いていたことがある。その時の経験が役立っているという話をたびたび聞き、また日本製品への評価も高いことから日本就職を志すようになった。

内定先企業

電気および電子製品の世界有数の製造業者および販売業者

企業からの評価ポイント: 高い日本語スキル、来日経験がないなかでもチャレンジしたいという姿勢や意欲。募集部門の求める専門性と、本人の業務に対する理解が結びつき内定となりました

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Profile

国籍・地域
インド
性別
男性
大学
ビスブバラヤ工科大学
学部
航空工学
学歴
学士

MESSAGE

子供の頃から車、飛行機、テクノロジーに魅了され、長年にわたり強い関心を抱いてきました。そして日本は、それらの分野においてパイオニアの一つであり、日本製品はインドだけでなく世界中で高く評価されています。
私は、トヨタ、スズキ、ホンダ、キャノン、カシオなどの日本製品と素晴らしい出会いをしてきました。品質、信頼性、および寿命の重視は、私を感動させたものです。
これらの製品のユーザーエクスペリエンスが素晴らしいものだったからこそ、私にとって日本で働くことがどのような意味を持つのか、そしてそれが私にとって「夢が叶う」機会になるといつも考えていました。

さらに、日本がエンジニアリングのパイオニアであるための根本的な原動力は、それを支える人々です。私の父は短期間、日本企業で働く機会がありましたが、父がいつも言っているように、そこで働いている間に培った企業スキルと対人スキルは、父が起業家として成功した主な理由の一つであり、彼はその証でもあるのです。 幸いに、私は大学最後の一年にカリキュラムの一部として日本語を学ぶ機会があり、日本を探索する可能性が高まりました。また、同じ志を持つ仲間に囲まれ、楽しく勉強できたことが、2021年2月のN3取得につながりました。

COVID-19の流行で私たちは日本での就職の希望を失いましたが、日本語学習はあきらめませんでした。代わりに、それをチャレンジだと思い、N2の準備を始め、なんとかクリアすることができました。Fast Offer Internationalに出会えたことに感謝し、プログラム登録のプロフィールを更新しました。友人の一人が大手機械工学会社に採用されたことで、日本でキャリアをスタートするという新たな希望を得ることができました。

そして、そして、待ちに待った面接の番になりました。全体的なプロセスは最初からスムーズに進みました。幅広い指導を受けたおかげで、自信を持って面接に臨むことができました。ASIA to JAPANのスタッフから受けた指導と助言には、言葉では言い表せないほど感謝しています。 面接をクリアして、世界でも有数の企業に就職することができました。これを実現させてくれたFast Offer Internationalには、大変感謝しています。ここで、日本の会社がどのように運営されているのかを肌で感じることができました。日本で仕事を始め、自分の生きがいを見つけることを楽しみにしています。

FINAL YEAR PROJECT

1. 研究題名:
ジェスチャで制御できるドローン制御器の設計、製造とテスティング
2.背景と目的:
①電子機器への依存度が高まるにつれ、テクノロジーはピークに達しました。だが電子機器の機能が増えるにつれて、ユーザーインターフェイスの複雑さも増しています。
②このため、ドローンが直面する未開拓の可能性は非常に多くあります。 従来の制御の結果として、多くのドローンの使用はまだ制限されています。
③私たちのプロジェクトは、簡単なジェスチャーで制御できるドローンを作成することを目的でした。
④トグル、スイッチ、レバーを取り除くことで、制御器の複雑さを軽減することを目指しました。 最後に、制御をより瞬時と、本能的にしました。 制御の習得には時間がかかるので、ドローンの制御をより身近なものにしたいと考えました。 この技術は現在、飛行ドローンで使用でき、さらに、救助、救援活動にも適用できます。
3.実施内容:
① 計算と設計:私たちの目的、つまりドローンの簡単な制御を達成するように最も効率的で軽量なモーターとプロペラの組み合わせを選択しました。軽くて丈夫なフレームはグラスファイバー製で、効率を上げるために「X」形よりも「+」形のフレームが好まれました。
②資材調達:電子スピコンBR2212ブラシレスDCモーターは、最も安価で丈夫で操作が簡単なモーターの1つなので使用されました。ドローンへの電力供給には、2200mAhの容量のリチウムポリマー電池を1つ使用しました。理想的な条件下では、飛行時間は約5〜6分でした。 KK2.1.5飛行制御ボードはドローンの心臓部として機能し、Arduinoマイクロコントローラー、受信機と送信機、3アクシスジャイロスコープ、フレックスセンサー、ポテンショメーターなどのさまざまなセンサーを制御しました。
③UAVドローンと制御器の構築と製造:SolidEdgeCADソフトウェアでドローンのフレームとコントロールユニットを設計しました。コントロールユニットはハンドグローブに固定され、手のひらの後ろに配置されました。カスタムメイドのPCBが設計され、ジャイロスコープによって取得されたロールとピッチのデータ、およびフレックスセンサーからのスロットル制御データがマイクロコントローラーに供給されます。算定されたデータはデジタルポテンショメータに送られ、そこでデジタルからアナログに変換されます。送信ユニットはア
ナログデータを受信し、それに応じてドローンを動かします。ジャイロスコープのオリエンテーションに基づいて点灯する4つのLEDを使用して、3D空間でドローンの位置を再現しました。
④UAVシステムのテスト:飛行する前に、私たちは常にバッテリーの膨張/損傷をチェックしました。また、ドローンの部品の緩み、損傷、プロペラの取り付けについても物理的な検査を行いました。着陸とホバリングのテストは、広い空間で行われました。そこで、15kmphの速度を計りました。飛行時間は約3分で、モーターは11550rpmで回転しました。安全な飛行を保証するために、10フィートの低高度が維持されました。
4.結果:
①このプロジェクトは、より高い空力特性とより簡単な制御インターフェースを備えた新世代のドローンを作るという革新的なアイデアを実証することです
②単純な手の動きを使用して操作するため、操縦士の負担が最小限に抑えられます。
③トグルスイッチとジョイスティックの排除により、コントロールがより洗練されました。 センサーにより、ユーザーインターフェイスがより直感的で習得しやすくなりました。
④モーションセンサーを使用する現在のジェスチャ制御ドローンは、わずか10〜15mまたは視線の有効な制御範囲を持っています。それに対して、私たちのドローンは無制限の有効制御範囲は電力の増加とともに増加する可能性があります。
⑤ 新しく開発されたコントローラーの重量は、従来のコントローラーより50%も減少されました。
5.学んだこと、今後の課題:
①従来のコントローラーを使用するのが難しいと感じる新しい学習者にとって、このセットアップは習得と使用が簡単でした。
②最初のプロトタイピングは構成が複雑で、この問題を解決するためのロジックコーディングを学びました。 PIDチューニング、ジャイロスコープの動作、その他すべてのセンサーとセンサー統合について学びました。
③また、プロジェクトが予算を超えないようにし、プロジェクトが予定どおりに完了するようにするために、コスト削減についても学ぶ必要がありました。
④送信機のケーシングを構築するために異なる材料を使用することを検討しました。 その材料の長所と短所を慎重に検討した後、PLAプラスチック製の3Dプリントのケーシングを使用することにしました。大量で生産することになったら、射出成形の方が有効的だと思っています。
⑤これは軽量ドローンだったので、範囲は限られています。高度なセンサーを使用することで、範囲をさらに改善できます。
⑥FPVカメラとゴーグルを使用することで、測量やその他の農業目的に使用
できる生ライブ送信が可能です。

追加情報:
1. 実験で取得したデータで研究論文を作って、アメリカの科学の組織に出版しました。https://aip.scitation.org/doi/abs/10.1063/5.0034002 このリンクでその研究論文をダウンロードすることができます。
2. 「Trends of Millennials’ Contributions and Challenges in Aerospace
Engineering」というオンラインセミナー大会で参加し、このプロジェクト論文を発表しました。

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