日本での高度な科学技術と個人的成長の機会に魅了されたインドネシア出身の工学生が、日本への興味を深めるきっかけとなった。彼は日本語を学び、文化に浸る決意をし、日本での就職を目指すことに。Googleで見つけたFAST OFFERを通じて、海外学生向けの日本の仕事を紹介するプラットフォームで、同じインドネシア人の成功事例に触れる。言語の壁に最初は苦戦しながらも、最終的にはFAST OFFERのサポートで日本での対面面接イベントに招待される。徹底的な準備と雇用者との適合性に関する厳しい質問を乗り越え、当初は視野になかった会社から魅力的な仕事の申し出を受ける。この新たなチャプターでは、日本語能力の向上と他の学生への夢追求を促す計画を立てている。
日本留学経験者の先生との関わりから日本に心を向けた
子供の頃、私は外国で働きたいという夢を抱いていました。当初、具体的な国はまだ決まっていませんでした。
私の卒論を指導してくれた先生は、日本での留学経験がありました。その先生からは、日本のハイレベルな科学技術から、アルバイトなどの日常生活まで日本について様々なことを語ってもらえました。
それがきっかけで、日本に対する興味がわき、日本語の勉強も始めました。日本では人々が優しく、マナーが正しいと感じ、また成長できる国だと考える中で、次第に日本で働くという夢も芽生えました。
Success storyに励まされてFAST OFFERに登録
日本で働きたいという考えが芽生えた際、Googleで検索した結果、FAST OFFERを見つけました。キーワードには「日本就職」「外国人学生」「無料」などがあり、これはまさに私が探していた就職サイトだと確信し、即時にクリックしました。
FAST OFFERのホームページを開き、特に「Success Story」を興味深く読みながら、「同じインドネシア出身の学生が成功したなら、私も成功できるかもしれない」と感じ、ますます興味を抱くようになりました。そこで、FAST OFFERに登録し、個人IDを作成しました。
FAST OFFERに登録してから約2週間後、日本人スタッフと面談し、Final Year Project やビデオを提出し、日本企業とのマッチングが行われていました。これにより、心に抱いていた日本で働く夢が現実に近づき、希望が膨らんでいきました。
失敗からの反省:日本語の勉強をもっと頑張ろう
面談から2ヶ月後、初めて日本企業の一次面接に臨みました。面接に備え、FAST OFFERのメンターセッションに参加し、たくさんの練習と企業リサーチを行いました。
本番の面接では初めての経験ということもあり、緊張しすぎてしまい、喋り方もスムーズではありませんでした。英語を交えながらも、当時の私にとっては日本語での面接は本当に難しかったです。そのため、一生懸命に伝えようとしましたが、残念ながら1社目の一次面接では落ちてしまいました。
しかし、その時点で私は失敗に陥っているとは感じませんでした。合格すれば確かに嬉しいことですが、初めての挑戦だからこそ失敗もあるだろうし、それよりも今後如何に面接力と日本語力を向上させるかの方が重要だと考えました。そのため、以後は日本語の勉強や面接対策に一層力を注ぐことにしました。
来日型の面接会が大きなチャンスだと思う
2023年12月、私は4社の企業面接に選ばれ、日本での対面で行われる面接会(FAST OFFER 来日型面接会)に参加する機会を得ました。「You have a chance to visit Japan for free」というメールを受け取った時、本当に嬉しかったです。これを両親にも伝え、家族全体が喜びました。日本で面接を受けることが大きなチャンスだと感じました。
私にとって、日本企業の面接は難しいため、万全の準備が必要でした。各企業のホームページでメモを取り、検索し、企業研究を行いました。特に、自分のスキルや強みを企業が求める能力や人物像に合わせるように工夫しました。
最も難しい質問は「なぜ私たちの会社に入りたいのか」というものでした。志望動機が重要視されるのは、日系企業の特徴だと考えます。インドネシアの面接では聞かれることが少ないので、私はこれに答えることに慣れていませんでした。これに加えて、「弊社の面接に合格すれば弊社に入社しますか?なぜですか?」という質問もありました。これに対しては、私は個人の適性と会社の特徴を見極めた上で選ぶことを強調しました。
夢の内定をいただいた
実は、現在の内定先は最初に志望していた企業とは異なりました。しかし、内定先についての理解が深まるにつれて、新しい経験が得られることや興味深い仕事に出会うことが分かり、ますます興味を持つようになりました。私の専攻は機械工学で、これまでの経験もエンジニアリング関連のものでした。しかし、現在の内定先はエンジニアリング以外にも、マネジメントシステムに関連する認証業務に携わっています。この仕事では様々な場所を訪れ、様々な人とのコミュニケーションをすることができます。これは今までのエンジニアとは異なり、新しいことを経験できることが面白いと感じ、チャレンジしていこうと決めました。面接が終わり、「内定」と言われた瞬間は、本当に言葉で表せないほどの喜びでした。
来日型面接会の最終日には内定先を訪れました。オフィスが広く、東京駅にも近く、東京タワーも見える素晴らしい環境であることを知りました。最も良かったのは将来の同僚と共に楽しく2時間以上話すことができたことで、本当に優しい人たちだと感じました。
メッセージ
内定をいただくのは終わりではなく、新しい始まりです。今後の5年間では、仕事に慣れるためにさまざまなことを学びたいと考えています。企業からもらった資料には難しい漢字が多く、まだ読めない部分もありますので、日本語の勉強にも力を入れていきます。
私は他の学生の成功体験から励まされ、その影響でFAST OFFERに登録し、内定を勝ち取りました。だからこそ、他人からもらったエネルギーをもっと多くの学生に引き継ぎ、共感の輪を広げていきたいと思います。
皆さん、自分のできる限り諦めずに頑張ってください。皆さんの就職活動を心から応援しています。