「日本には先進的な技術がたくさんあり、有名な企業も多いため、もし日本で働くことが出来たら自分のキャリアを発展させられると思いました」

中国での就業経験とコロナで諦めざるを得なかった日本留学 

私は中国出身で学士課程は南京林業大学に進学しました。大学卒業後は中国の設計会社で働きましたが、情報やITに関心を抱き、将来はIT企業で働きたいと思い、修士課程へ進むことを決めました。そこでアイルランドのダブリン大学で情報システムを専攻し、修士課程に進学しました。 

ただ、元々は日本へ留学したいと思っていました。日本語に興味がありましたし、日本で長い時間生活して日本語能力も伸ばしたいと思っていたからです。さらに、WeChatでFASTOFFER Internationalを通して日本就職を果たした中国の学生のSuccess Storyを目にしました。その時日本には先進的な技術がたくさんあり、有名な企業も多いため、もし日本で働くことが出来たら自分のキャリアを発展させられると思いました。そこで3年前から日本語の勉強を始め、1年間でJLPT N2を取得しました。しかし、新型コロナウイルスの影響で日本に行くことが叶わなくなってしまいました。そこでヨーロッパの中で比較的費用が安く、英語のプログラムが開講されているアイルランドへ留学することに決めました。 

アイルランド留学中での就職活動 

日本への留学は叶いませんでしたが、日本で働くことは諦めませんでした。留学が落ち着いた頃FASTOFFER Internationalに登録し、本格的に日本での就職を視野に入れ動きました。留学準備以降日本語の勉強をなかなかできていなかったので、ASIA to JAPANの提供する「Worldwide Japanese Class」に参加し、世界中の学生と一緒に日本語を学びました。 

加えて、面接対策やスピーキング能力向上のためにオンラインで日本人の先生と会話練習を行うクラスも受講しました。そのおかげで面接を受けるに十分な日本語能力を身につけることができました。 

ASIA to JAPANのスタッフさんと面談をし、書類提出などが終わった後、2社から面接のオファーを頂きました。面接準備は簡単ではありませんでした。なぜなら日本企業の面接は中国企業の面接とかなり異なる点が多いからです。中国企業は技術的な知識を問われ、テストがとても難しく、その点数が選考の上で非常に大事です。一方で日本企業は中国と比べてテストが易しく、学生の性格を重視します。日本の独特な面接スタイルの対策は大変ですが、私はこのスタイルの方が学生一人一人を見てくれるのでとても良いと感じました。また、FYPのPPTスライドを準備して説明練習を沢山行い、メンターセッションも利用して模擬面接練習も行いました。 

1つ目の会社では1次面接には合格したものの2次面接は不合格でした。その時は落ち込んだものの、次に待っている企業の面接に進みました。そして2つ目の会社で2回の面接を突破し、内定を頂くことができました。内定を頂いた時は興奮するほど嬉しかったです！ 

就職活動の上でのアドバイス 

私は2024年４月に入社予定です。入社後は実践的なプロジェクトの経験を積み、AI分野で自分自身の技術力を向上させたいと思っています。また、日本で働いて生活する中で日本語ももっと上達させたいです。 

この日本での就職活動経験を経て言えることは、日本語のスキルが一番重要だということです。まずは日本語の勉強を第一に優先させて頑張って下さい。 

また、教科書と実際の会話での日本語はかなり異なります。まずは単語や文法を身に着けることが必要ですが、面接のためにはスピーキング力も必要です。そのためには日本人と一緒に練習することが一番大事だと思います。そのためできたら、日本語の会話レッスンを受講するか、日本人の友人などとたくさん話すことをおすすめします。 

また、就職活動をする上では自己分析も重要です。自分の長所や短所を理解し、面接の時は自己分析を基に自分のことを表現できるように頑張って下さい。