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【2023年度版】日本人留学生に聞いた就活事情|おさえておきたい日本との就活スケジュールの違い

日本人留学生の就職活動事情

目次

 コロナ禍における海外への渡航制限も徐々に緩和されてきたこともあり、ASIA to JAPANはコロナ禍以前のように海外の大学や学生へ訪問できるようになりました。実際に現地で得た多数のヒアリングから、学生の現状や就活に対しての考えなど見えてきたことがあります。今回は、このヒアリングから得た海外大生の就活事情についてご紹介します。


海外大生の現状について

 欧州の学生は、これまでは就職活動に向けて年明けごろから情報収集を始めていましたが、今年度は9月頃から動く傾向になりそうです。
日本人留学生を採用する企業でも、その対象は北米に通う学生中心の傾向が強く、イギリスやその他欧州の大学に通う学生に対しては、そもそも採用対象にならないケースもあり、学生たちは「欧州に赴いてくれる企業が少ない。」「なぜ自分たちは採用対象に入れてもらえないのか。」と落胆した様子で、その結果、北米の学生と同じスケジュールで就職活動に向けて動くことになっているようです。
そのため、採用選考の際に欧州の学生を対象にいれる配慮があったり、わざわざ大学訪問を行う企業は学生に歓迎されています。日本人の留学先の学校数としても北米の次に多いのは欧州であり、まだ競合の少ない欧州の学生を採用対象とすることは、企業にとってもメリットがありそうです。

海外大生の就活への志向性

「就職活動における情報収集のファーストコンタクトは、対面が望ましい。」「そこでお互いに関係が構築ができれば、本番の採用選考は勉強の合間を使ってオンラインで実施するのがベスト。」といった声が北米・欧州問わず意見に上がりました。大きな要因としては、学問と就活の両立が困難であるということです。対面で、直接企業に質問を投げかけることで、効率的に就職活動を進めようとしています。
海外の大学に通う日本人留学生からは、「勉強と両立させながら就職活動をしていくのは並大抵ではなく、また現地では日本企業の情報収集すらもままならないので、夏休みで日本に帰国している間に会社を知る機会をもっておきたい。」と、限られた時間でしか就活準備を行えない現状を吐露しました。

実際欧州大生の年間スケジュールを見てみましょう。

一覧を見るとわかるように、日本と同様に学業と就活を並行して進めており、長期の休みの際はインターンを行っております。
 ASIA to JAPANでヒアリングした中でも前述の、「夏休みで日本に帰国している間に会社を知る機会をもっておきたい。」と考える学生は多いです。しかし、その時期は説明会を実施する企業が少なく、短期間で情報収集を行わなければならない学生からは、「効率的に情報を得ることができない。」という声があがっていました。日本と年間スケジュールが異なる海外大学に通う学生にとって、日本で就職活動を進めていくのは、見えない苦労が結構多いのが現状です。
 学業との合間を縫って就活を行う北米・欧州の優秀な大学生にとって、前述のように「会社を知るのは=対面、関係構築後の本選考=オンライン」という対応が可能な企業に好印象を抱く傾向にあり、いま最も求められている選考方法といえるでしょう。

 

ASIA to JAPANが機会をサポート

ASIA to JAPANでは、海外大生に日本の企業を知ってもらう機会を提供しています。

東京での対面交流会『FAST OFFER』
開催時期:6月、12月

正規で留学する日本人学生を対象に具体的なキャリアをイメージするきっかけを提供する「対面交流会」を、東京の国際フォーラムにて開催予定です。
時期としては海外大生が一時帰国をする夏休みの6月と、冬休みの12月にあわせて開催します。
本年の対面交流会は、2024年または2025年卒の留学生が主な対象者です。企業説明会というフォーマルな場ではなく、学生にはールモデルとなる様々な業界で働く先輩社員と気軽に直接対話することで、目指すキャリアのきっかけを掴んでもらいます。OB・OG訪問がなかなかできない海外大生にとっては、効率よく日本の企業を知ることができ、一方で企業も専門知識を有する学生と交流できる場となります。

海外大へのオンキャンパスプロモーション
開催時期:9月、10月

海外大生へダイレクトに認知を広め、採用に大きな役割を果たす「オンキャンパスプロモーション」を今年も実施します。
オンキャンパスプロモーションとは、簡単にいうと海外の大学に直接訪問しキャリアイベント前に、海外大生に認知させていく活動です。
通常、大学生活を日本で送れば、企業の名前や業務内容について情報を得る機会が自然と増えます。しかし、情報源が限られる海外大生においては、偶然の出会いはまずなく、企業との接触の機会が少ないことによって選択肢の狭さを感じていることが調査でわかっています。
このサービスでは、情報弱者の海外大生に対してアピールするポイントをしっかり届けることを目的としています。
今年は、北米や欧州の約50校への訪問を予定しています。

 

まとめ

海外大生だけでなく就職活動を行う者にとって、企業の情報は多く得ていたいと思うのが心情です。海外にいることで企業情報が伝わりきらず、企業にとって渇望する人材でもエントリーしてもらえないという現状は大変もったいないです。ASIA to JAPANは、優秀な学生を輩出する大学の学生団体との強いコネクションを持ち、現地の就職学年はもちろん低学年まで対面での強い繋がりを築いています。優秀な学生と出会うチャンスはまだまだございますので、ご興味のある企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。

 

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