2022年11月から12年にかけて、インド最高峰の大学群インド工科大学(Indian Institutes of Technology/IIT)の採用面接会である「IITプレースメント」が実施されました。
インド工科大学の学生を採用するには、大学が主催する面接会「プレースメント」への参加が必要です。
世界トップレベルのエンジニア採用ができる、IITプレースメントには世界各国の有名企業が参加します。
インド工科大学とコネクションをもつASIA to JAPANは、日本企業のIITプレースメント参加をお手伝いし、過去最高数となる合計150名の採用支援を実現しました。
プレースメントの参加実績やインド工科大学への現地訪問を重ね、着実にIITとの関係性を強化できていることを実感できる結果となりました。
IITプレースメント参加、インド人エンジニア採用に興味がある企業様はぜひお気軽にご相談ください!
【1月26日(木)IITプレースメントウェブセミナー開催】
ASIA to JAPANのこれまでのノウハウをもとに、1月26日(木)にIITプレースメントの担当教授も複数お呼びして、2023年のIITプレースメントのトレンドを予測するパネルディスカッションを開催いたします。
・今年の開催は現地開催?オンライン?それともハイブリット?
・どのような職種をIITの学生は望んでいるの?
・12月前にプレースメントを参加することが可能?
・昨年の結果と今年の予測
など、IITプレースメントに既に参加されている企業様はもちろん、今後の参加や、海外採用、外国人採用をご検討中の企業様にとっても必聴のウェブセミナーです。
是非お気軽にご参加ください。
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景気低迷の中、2022年IITプレースメントは予想を上回る結果に
2022年のIITプレースメントはコロナ禍を経て、世界的に景気が低迷する中の開催。コロナ禍の混乱がおさまりつつあり、オフライン/オンラインが並行して開催されました。
今年のIITプレースメントは、不景気によりGAFAMなどの巨大テック企業の参加が少なく、採用人数やオファー金額が例年よりも低くなるのではないかと予測されていました。
しかし結果としては、Old IITを中心にオファー金額や内定数は好調でした。
外資系企業、インド国内企業ともに過去最高額の年収提示があり、予想を上回る結果に。詳細は本記事後半でお伝えします。
近年プレースメント参加企業数は右肩上がり、インド国内の年収も毎年上がっている状態です。
今後のIITプレースメントはさらに注目度が高まり、競争も激化すると予想しています。
IIT全23校と関係性を構築し過去最高150名の採用成功!
ASIA to JAPANが支援した日本企業では合計150名、例年の2倍近いIIT学生の採用に成功しました。ASIA to JAPANが支援した企業全体で1万人ををこえるインド工科大学からの応募をいただきました。
今回は全てオンライン参加で対応しています。
過去最高の採用数を実現した背景
日本企業がIITプレースメントで採用を勝ち取るためには、戦略的なプレースメント参加が不可欠です。
オファー金額が結果に直結するため、闇雲な参加では世界トップクラスの企業とぶつかり日本企業の提示金額ではほぼ勝ち目がありません。
ASIA to JAPANは次の点をおさえ、2022年のIITプレースメント参加を支援しました。
- これまでのプレースメント参加のノウハウ
- IIT全23校との関係性を構築し最新の動向をキャッチ
- New IITの早期プレースメントに積極的参加
特に11月に行われたNew IITの早期プレースメント参加が功を奏し、過去最高の採用数につながったと分析しています。
インド工科大学からも「日本企業ならASIA to JAPANに相談」な存在に
ASIA to JAPANはインド工科大学全23校とコネクションがあり、現地訪問もしてきました。訪問時は各IITカレッジのトップ層に出迎えていただき、情報の入手はもちろん親交を深めています。
インド工科大学からは日本国内では唯一、世界トップクラスでIITと深い関係が構築できている日本企業であると認識されています。
実際にIIT側からも、ASIA to JAPANへ日本企業のIITプレースメント参加を歓迎する熱心な声を何度もいただいています。
IITプレースメントの参加やIIT各校とのやりとりを、イチから始めることは時差や文化の違いもあり大変負担です。IITプレースメントに興味がある企業様は、ぜひASIA to JAPANにご相談ください。
日本企業とIITの架け橋になれるよう、ASIA to JAPANは今後もIITとの関係性を強化していきます。
IITプレースメントのオファー年収速報(2022年)
2022年のプレースメントでのニュースを速報でお知らせします。
今年は外資企業、インド国内企業ともに過去最高額のオファー金額が提示されました。
速報① オファー年収最高額を大幅更新
2022年のプレースメントではオファー年収の最高額が大幅に更新されました。米国系ヘッジファンド会社Jane Street(勤務地:香港)がストックオプションなどを含む6,000万円のオファーを出しました。
オファーを受けたのは、次の3校に在籍する合計3名。
- IIT デリー
- IIT ボンベイ
- IIT カンプール
昨年度の最高オファー年収は米国系企業Uberの3,500万円でした。
速報② インド国内企業のオファー金額も過去最高を記録
インド国内企業のオファー金額も好調。ストックオプションなどを含む3,000万円のオファーがあり、過去の最高金額を更新しました。
インド国内の平均年収は、年々上昇しています。IITプレースメントで提示されるインド国内企業のオファー金額も外資系企業と肩を並べるほどに上がっています。
参加企業の増加やオファー金額の上昇など、今後のIITプレースメントの競争は激化すると予想されます。
Old IITのプレースメント速報(2022年)
IITの中でも最難関といわれる、次の5校は「Old IIT」と呼ばれています。
Old IIT
- IITマドラス
- IITデリー
- IITボンベイ
- IITカンプール
- IITカラグプル
Old IITにはインドの最優秀層が集まるため、プレースメントには世界の名だたる企業が参加します。プレースメントはオファー金額で採用結果がほぼ決まるため、優秀な学生を獲得するため当然オファー金額も積み上がります。
2022年のOld IIT各校のオファー年収や傾向についてまとめました。
IITマドラス
IITトップであるマドラス校では、25名の学生へ年収3,000万円相当のオファーがありました。
合計772名の採用がありましたが、そのうちの半数以上である445名がDay1で決まっています。
参加企業は331社。MicrosoftやP&Gなど大手外資系企業をはじめとする企業が採用に成功しています。
IITデリー
デリー校では50名の学生へ、年収3,000万円相当のオファーがありました。速報でもお伝えした過去最高の年収6,000万円相当のオファーが外資系企業より出ています。
Day1では昨年の1.2倍である660名に内定が決まりました。うち250名はインターンシップ経由の内定(Pre-Placement Offer /PPO)です。
外資系企業は次の国より企業が参加しました。
- 香港
- オランダ
- シンガポール
- 韓国
- 台湾
- イギリス
IITボンベイ
マドラス、デリーとあわせIITトップ3であるボンベイ校。25名の学生へ年収3,000万円相当のオファーがありました。デリー校と同様に過去最高の年収6,000万円相当のオファーが外資系企業より出ています。
ボンベイ校では1,500名以上の学生に内定があり、合計400以上の企業が参加しました。
外資系企業からの内定は合計63名、うち日本へは28名内定が出ています。そのほか台湾、アメリカ、シンガポールなどから内定がありました。
IITカンプール
IITカンプールではDay1からDay5中に181の企業が参加、770名の学生に内定が出ました。207名にインターンシップ経由の内定(Pre-Placement Offer /PPO)がありました。
デリー校、ボンベイ校と同様に、外資系企業より最高オファー年収6,000万円相当の提示がありました。外資系企業からの内定数は74名、昨年比1.6倍と好調です。
インド企業からも昨年の1.5倍である年収3,000万円相当のオファーがありました。
IITカラグプル
IITの中でも学生数が多いカラグプル校ではDay1で760名、Day1からDay5では合計1,300名の内定がありました。IIT全校の中で最多の内定者数です。
外資系企業からは合計45名の内定があり、うち日本企業は28名です。ASIA to JAPANが支援した企業様での内定が大半を占めています。
外資系企業ではAppleやGoogleからも内定がありました。
外資系企業からの最高オファー金額は4,400万円相当。インド企業からも最高1,600万円の年収オファーが出ました。
今後のIITプレースメントは競争激化すると予想
2022年のIITプレースメントの振り返りをお伝えしました。
GAFAMの参加が控えめだったことや綿密な参加計画をしたことにより、ASIA to JAPANを通して過去最高150名を日本企業への内定につなげることができました。
Old IITの振り返りをとおして分かるように、GAFAM以外の外資系企業からも高額な年収提示がありIITプレースメントの競争激化が予想できます。
さらにインド国内の年収が上がり、外資系企業に並ぶほど高額オファーが出るケースも見られます。
日本企業の提示できるオファー金額では、早期プレースメント参加や参加校と参加日の計画が必須です。
ASIA to JAPANはインド工科大学全23校とコネクションを持っています。今後も年間を通したオンラインでのやり取りはもちろん、継続的な現地訪問も行い関係を強化していきます。
IITプレースメント参加にご興味のある企業様は、お気軽にご相談ください!