EN

グレートブリテン及び北アイルランド連合王国(United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)

目次

 

1.基本事情と特徴

首都 ロンドン(London)
人口 約6,708万人(2020年英国国民統計局)
言語 英語(一部地域でウェールズ語、スコットランド語、ゲール語も併用)
宗教 国教はキリスト教。イギリスは寛容な多宗教社会のため、他にもイスラム教、ヒンドゥー教、シーク教、ユダヤ教、仏教がある

イギリスは、日本同様の島国であるため、陸続きのヨーロッパ諸国と違った独自の文化が発達してきた歴史がある。そのため、日本のような島国根性が国民性として挙げられる。また、イギリス内でもロンドンではグローバル意識が高く、スコットランドは独立志向がありイギリス人ではなくスコットランド人という意識をしている。歴史的に見て、スポーツや政治経済の仕組み構築など、イギリス発祥のものも多いため、そういった先駆者であるという高いプライドをもっている傾向がある。

2.教育事情

イギリスの教育課程は6-5-2-3(4)制を用いている。義務教育は、基本的に満5歳から満16歳の12年間、イングランドのみ満5歳から満18歳の14年間である。ただし、日本の義務教育とは異なり、学校機関に就学させる義務がない。そのため、ホームスクーリングで学ぶ学生も一定数存在する。
公立校に通う場合、義務教育の期間であれば無償で授業を受けることができる。

教育課程においては、5歳から11歳前後まで「プライマリー・スクール」と呼ばれる初等教育機関に通い、その後は16歳まで「セカンダリー・スクール」に通う。
セカンダリー・スクールの修了時点で、イギリス内の全国統一学力試験「GCSE(General Certificate of Secondary Education」と呼ばれる中学卒業検定を受験する。この成績によって、次の進学の可否や就職における合否の判断材料となる。
セカンダリー・スクール修了後は、大学進学を希望する学生のためのシックスフォームと呼ばれる教育機関に進学する。卒業時には「GCE-Aレベル(General Certificate of Education, Advanced Level)」という全国統一試験を受験し、合格することが学歴の証明となる。
イギリスは3学期制に分けており、年間スケジュールは9〜12月が1学期、1〜3月が2学期、4〜5月が3学期で卒業式は7月に行われるのが一般的。

3.日本への関心と日本語環境

イギリスの人たちは、日本や日本人に対して複雑な印象を抱いでいる。最先端の技術を持ち合わせており、かつ勤勉な人が多い、そして日本のグルメは繊細でレベルが高いという好印象がある。一方で、仕事でほとんど休みがない、仕事では真面目すぎて冗談が通じにくいと勤勉に対する逆の印象を持っている。しかし、アポイントで遅れたり、ミーティングに途中から参加するなど相手の時間を奪っている意識が足りないとビジネスにおいては悪印象を持っている。

4.就職事情と仕事観

イギリスの学生の就職活動は様々な手段が存在する。ソーシャルメディアやネットワーキングサイトを通じた企業の採用担当者とのコネクション構築、大学のキャリアサービスの利用、またはプレースメントを通じて就職することもある。
「プレースメント」とはインターンシップに近しく、多数の大学では学部課程コースで1年間の就業体験の機会を提供し始めています。短期間のインターンシップとは異なり、学生が実際に責任を伴うビジネスを体験することができる。
この期間を通してソフトスキルや技術スキル、社会的および専門的なネットワークを構築できるため、学生がキャリアについて考えることのできる良い機会である。また、プレースメント期間の成果次第で、内定や学生の授業料を支給する企業もある。

5.主な大学

■オックスフォード大学(University of Oxford)

■ケンブリッジ大学(University of Cambridge)

■セント・アンドルーズ大学(University of St Andrews)

 

>>大学一覧ページへ(※現在作成中)

(脚注)
・(参考)JETRO
・(参考)beo
・(参考)オックスフォード・インターナショナル・エクスチェンジ

この記事をシェアする!