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インド・ビスブバラヤ工科大学の卒業生。航空宇宙工学専攻。インド大手企業のインターンシップでは、飛行機部品やエンジンの製造工学部門の配属となり、部品の品質点検・製造過程の記録などを行った。卒業研究は「電気自動車充電センター向け風力タービンの設計・製造とテスティング」で、電気自動車の普及に追いつかない充電インフラの供給を目指した。設計~テスティングまで一連のプロセスを経験している。チームワークを大事にする日本の就業文化に共感し、日本就職を希望している。

内定先企業

日本の多国籍電子・電気機器製造会社

企業からの評価ポイント: 高い日本語力とこれからもそれを高めようという意欲。研究の目的や着眼点のユニークさ、実際にモノをつくって動かして、検証して改善するという一連を経験している点

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Profile

国籍・地域
インド
性別
男性
大学
ビスブバラヤ工科大学
学部
航空宇宙
学歴
学士

MESSAGE

私は幼い頃からずっとアニメなどを見ていたので日本は好きでした。
高校生になって、インターネットにアクセス出来るようになり、日本に住んで働いている外国人と日本人の生活を見て、本当にすごいなと思っていました。もちろん、日本へ行きたい、日本で働きたいという気持ちがあったけど、それが無理だと思い込んでいました。

MITE大学で四年生の時、カナダで修士の勉強を目指していて、それに向けて大分お金を払って英語の試験を受け、必要な点数を確保しました。暫くすると、大学で日本語を勉強する機会が提供されました。それが運命だと思って、ためらわずに日本語の研修を選びました。最初に日本人の先生に日本語を習いました。先生はクラビンさんのことだからN1を達成できると言ってくれました。その言葉に励まされて、Q3に合格してから自分でN2を勉強することにしました。

2021年の10月、友達がStudyGoJapan のサービスを紹介してくれました。最初の面談で私の日本語能力が試されました。
さらに面接の流れや、必要な情報を分かりやすく説明してくれました。自分の日本語には自信がなかったけど、ASIA toJAPANのスタッフには、大丈夫、面談は問題なくできると言われて安心しました。

2021年の11月に、ある会社とマッチングされました。面接の各段階の前にメンタリングセッションが行われました。そこで、それぞれの段階で予想される質問の内容、答え方、するべきではないこと、いい印象を与えるように言うべきことなどについてディスカッションしました。
それだけでなく、メンタリングセッションの時間も自分のスケジュールに合うように決めることが出来ました。それらのメンタリングセッションがなかったら、面接に受からなかったと思います。

私にとって一番怖かったのは、自分の研究テーマをPPTで十分に説明することでした。でも、メンターと話し合ったところ、プロジェクトの説明は10分どころか、15分しっかり話せるようになりました。
SPIテストを受ける前にも、そのテストの内容について悩んでいた時、メンターにメールで連絡しました。直ぐに私の疑問に答えてくれました。
そればかりか、担当スタッフの方からもメールをいただき、疑問を解いて下さいました。本当に感動しました。
日本へ行って、自分のキャリアを始めるのを楽しみにしています。

FINAL YEAR PROJECT

1.題名:電気自動車充電センター向け電力供給用風力タービンの設計、製造とテスティング

2.研究の目的
インドでは最近、電子自動車の数は増加する一方です。
今の充電インフラで将来の需要を満たすことはできません。さらに充電センターに供給されている電気は石炭で生成されています。石炭の使用では環境に地球温暖化などの色々な問題があります。
この問題を解決するために電気自動車を石炭を使って生成された電気で充電するのでは温暖化に効果がありません。
風力タービンを使えば環境に影響を与えないで充電できます。それでこのプロジェクトをすることにしました。
風力タービンを使って電気自動車充電センターに電気を供給できるかを見つけ出すのが主な目的です。

3.実施内容
①システムの仕組み
このプロジェクトで作られた風力タービンを高速道路の仕切りに設置されます。
道路を走る車によって風が吹きその風に含まれるエネルギーによって風力タービンのブレードが回って、それに取り付けられている発電機が電気を生成します。この電気は 電子自動車充電ステーションに供給できます。
このプロジェクトを様々な段階に分けました。

②最初に風力タービンのに関する色々な研究論文を集めました。
風力タービンの中でも種類がたくさんあります。大きく分けると縦アクシス風力タービンと横アクシス風力タービンがあります。縦アクシス風力は大きくて風の方向に向けていないと回転できません。
一方、横アクシス風力タービンは風の方向に関わらずに回転できます。道路の両側に風が吹くのでこれはもっと適当です。集めた研究論文でこの使用に合う最適タイプを選びました。

③次は “Q-ブレード”というソフトを使って、理論的な分析をしました。
その分析で風力タービンの発電に影響を与える様々な要因と要素を考慮して、発電とそれぞれの要因との数学的な関係を見つけそれを操ってソフトで設計しました。何度も試行錯誤して理想の結果を得ました。

④充電センターに電気を供給出来るように大量で道路の仕切りに風力タービンを設置するが必要があります。
それらの風力タービンの間の距離も大切な要因です。それも同じソフトで分析し最適な距離を算出しました。
次は実際にプロトタイプを作って実験を行いました。

4.結果
風力タービンが設計した通り機能しているかないかそれを確認するために、大学の空気力学の研究室にある大きい扇風機で実験を行いました。
この扇風機が高速道路でのような風を再現することができます。さらに出る風の速度も正確に制御することができます。その特徴を使って、毎秒5メートルから毎秒15メートルの風の速度に相当する発電のデータを取得しました。それ共に、正常回転の範囲と上達できるところなどを見つけました。
平均速度は毎秒9メートルで、それに相当する発電は22ワットで風力タービンの間の距離は7メートルでした。

5.振り返り
①作製した風力タービンは設計した通り機能していました。しかし発電量は思ったより低かった。
理由は2つあります。1つ目はブレードと風力タービンのシャフトを接続するために使ったベアリングの質が良くなかったからです。そのため、摩擦が生じて、それは回転の抵抗となっていました。
良い質のベアリングを使えばこの問題を解決できます。2つ目はここで使った発電機はこの風力タービンに合っていなかったと思います。そのため少しエネルギーが失われていました。大量で製造する時は風力タービンに合っている発電機を別に作ればこの問題を解決できます。

②最後に私が気づいたのは理論的な分析に時間を費やすよりある程度まで基礎的な計算して、直接プロトタイプを作れば、もっと効果的だと思います。
実際の実験から得たデータは理論的な分析のデータより役に立ちます、さらにどこに問題があるのかを開発の最初の段階で見つけることができます。もちろん最初には障害が多くあるが全体的にはより効果的な方法だと思います。

③エンジニアは問題を解決できるような能力があるのは必要です。同時に問題を予測して、それを問題にならないようにするの方が大事だと思います。

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