夢は日本でエンジニアに:私が選んだキャリアのかたち

内定先企業

発電所や受変電設備、交通、工場などの社会インフラ設備の建設を通じ、産業・社会の発展を支える基盤づくりが主な事業領域。

インド出身の電子工学学生。日本のEV技術に非常に興味を持っているため、日本での就職を希望している。この目標に向かって日本語はすでに勉強していて、日常会話レベルは問題ない。卒業論文では、インドでEVバイクを普及させるためのプロジェクトの研究に取り組む。

Profile

国籍・地域
インド
大学
SRM大学
学部
電気工学
最終学歴
学士

『インパクトのある技術を発明したい』という思いが、日本就職に導く   

テクノロジーはいつも私の好奇心をくすぐる。小学生の頃に、小さな電子の流れが電気を作っていることに興味をそそられた。そして高校生のとき、アップル社に興味を持ち、彼らが2008年にスマートフォンのタッチスクリーンを開発したことを知る。その時、どうすればいつかインパクトのあるテクノロジーを発明できるのか、当時の先生に尋ねてみた。すると先生は、研究開発のキャリアにつながる電子工学を勧めてくれた。 日本での就職がこの夢を叶える鍵になるとは、まだ考えてもいなかった。
ある日、携帯電話で電子決済をしていたとき、QRコードに興味を持った。インド人はみなこの技術を使っていて、電子決済の使用率は世界一だからだ。今では世界中で使われているが、日本のある企業が、自動車部品にラベルを貼るためにこの2次元マトリックス・バーコードを発明したことがわかった。間違いなく、私の興味に火がついた瞬間だった。     
大学では、新幹線、電気自動車、デジタルカメラをはじめとした、日本のテクノロジーについて学び始めた。また、このような素晴らしい技術を生み出す上で、日本の模範的な労働文化と理念が重要な役割を果たしていることも知った。このような側面を学んだことで、日本にいる自分を容易に想像することができ、自分の性格や価値観が日本文化にフィットするかを考えることができた。しかし、私が教授から学んだ最も良いことは、日本には外国人向けの仕事の機会がたくさんあるということだった。そのため、私は日本で働くことを自分のキャリアゴールに設定した。  

大きな成果:日本での研究開発職のキャリアを掴む 

日本での就職における、最終面接の後、私は自信を持っていた。何があろうと、自分のベストは尽くしたと思ったからだ。これは、その前の日に、自信のあった面接で落ちてしまった時にも感じた感情だった。   
最後の1社の面接の結果を待つ間、私は友人とランチに出かけた。面接に成功した人がツケを払うべきだ、と冗談を言い合った。その時、私の電話が鳴った。手が震えながらも応答ボタンをタッチし、人事からの言葉を聞いた。電話の後、私は喜びつつ、それでいて誇らしげに、「ツケは私が払う」と友人に伝えた。  
プレッシャーが取り除かれたことで、私は日本での観光により時間を割くことができた。きれいな道路や通り、超高速の電車、ハイクオリティな自動販売機の弁当を堪能した。翌日には会社見学があり、最終的に自分が所属することになる会社を見ることができた。最終日、私はASIA to JAPANの送別会に、伝統的なパンチャをかぶり、胸を張って参加した。   
思えば、初めての日本旅行で、「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦 」を日本の映画館で観るという小さな目標があった。しかし、その時は面接を受けた会社から断られたため、父のお金を使うことに罪悪感を感じてしまい、見ることはなかった。そして、二度目の日本旅行でようやく成功したときには、もう映画館では上映されていなかった。インドに戻る飛行機に乗ったとき、運良く機内上映の映画の中に「ハイキュー」を発見した!まるで2度目の成功が身にしみたようだった。嬉しさがこみ上げてきた。    

仕事のチャンスを超えて: 日本での生活で興奮していること    

 私はこの会社で働くことにとても興奮しているが、日本での仕事の機会を得たことは、私のキャリア目標を達成するためだけではない。
日本そのものを楽しむことができるのだ。  
 

日本の美しい自然は都市と共存している   

私は自然が大好きだ!しかし、インドで自然を見ようと思ったら、街から遠く離れなければならない。一方、日本には緑豊かな山々と賑やかな大都会が融合した美しい風景がある。草原や広い空を眺めながら、自転車で街を走るのが楽しみで仕方がない。   

日本のアニメーションを学びたい。   

空いた時間には、アニメーションを学ぶことで自分のアートの教養を高めたい。
そのために、日本以上の場所があるだろうか?給料のおかげで、必要なアプリを扱えるiPadを買う余裕もある。   
 

日本でもっと活躍したい。   

私と同年代のインド人エンジニア学生の多くがそうであるように、私はほとんどの時間を勉強に集中させ、スポーツを疎かにしてきた。日本では、もっとスポーツ、特にバレーボールに打ち込みたい!ハイキューに登場できるような競技力ではないかもしれないけれど、日本では今までできなかったことに挑戦し、新しい自分を発見できたら素敵だと思う。
可能性は無限大だ。自分の将来のために、これ以上いい国はない。