「内定者体験記」マレーシア マレーシア工科大学 物理学

PROFILE

国籍・地域マレーシア
性別男性
大学マレーシア工科大学
学部物理学
内定先企業設備設計や機械設計、プラントエンジニア業等を専門に、耐火物の製造販売、工業窯炉の設計施工、ファインセラミックスの販売等を行っている

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「ピタゴラスイッチ」とSNSの影響 

 

僕は常に日本のSNSコンテンツに影響を受けて育ちました。Xに投稿される日本のネット漫画、Youtube、ニコニコ動画の動画コンテンツ等、日本のコンテンツはとてもクオリティが高いのです。 

 

例えば、日本のネット漫画は、絵を中心に構成されています。最初は翻訳ツールを使って、漫画の登場人物の日本語の台詞を理解していました。読み進めるにつれて、多様な日本語表現や単語に出会い、それを繰り返していくうちに、だんだんすらすらと日本語を読めるようになっていったのです。 

 

他にも、NHKのピタゴラスイッチやラムダ技術部というYoutubeチャンネル等、理科に関する教育番組や動画を見ていました。特にピタゴラスイッチは素晴らしいと思います!なぜなら、すぐに答えを教えるのではなく、子供が自ら観察し、発見できるようにデザインされているからです。僕が物理学に興味を持ったのも、中学生のころに物理学の視点から世界を理解することが楽しいと思ったからでした。そのため、小さいころに楽しいと感じられるような体験をすることはとても大事だと思うのです。最初は子供向けのコンテンツで物足りないと感じるときもありましたが、見ていくうちに子供の視点から見た新しい見方に気付くことができ、興味深いと感じるようになっていきました。 

 

このように日本語のコンテンツに慣れ親しんでいた僕は、マレーシア工科大学で一年半にわたり日本語授業を受講し始めたのでした。そのクラスではJLPT N5レベルの教材を学習していましたが、僕は自主学習やFAST OFFER Internationalの日本語クラスに参加したことで、日本語で会話をする能力を培っていきました。
 

 

 

日本就職を視野に入れ始める 

 

卒業後の進路を考える段階では、シンガポールで働こうという漠然としたアイデアを持っていました。マレーシアでは、物理学専攻は大学の研究員や教授になることが多く、民間企業での職は限られています。大学の先輩もシンガポールで就職をする人が多くいるので、シンガポールで働くことになるのだろうと思っていたのでした。 

 

そんな僕が日本就職を視野に入れ始めたのは、ある偶然の出来事が起因しています。 

 

ある日、僕はFAST OFFER Internationalを通じて日本企業と面接をした友人と、将来のキャリアについて話し合っていました。彼の話から、日本の企業が、R&Dやイノベーションに力を入れており、自社プロダクト開発に積極的であることを知りました。これはマレーシアの企業のアプローチとまったく違うものでした。そして、それは僕がやりたい仕事でもあったのです。僕は物理学の研究者になりたいというよりかは、物理学の知識を使って企業のイノベーション促進やプロダクト開発に貢献したいと考えていたのです。 

 

そのように話し合っていると、僕の携帯に突然、日本語の先生からFAST OFFER Internationalプログラムを推薦するメッセージが届いたのでした。これは偶然の出来事でした。そこから、僕はなんだか運命的なものを感じ、日本で働けるか挑戦してみようという気持ちになり、FAST OFFER Internationalに申し込んだのでした。 

 

 

日本で自分の夢の仕事を手にする:初めて日本に渡航

 

FAST OFFER Internationalを通して、僕は日本に渡航して面接を受ける機会に巡り合いました。そして驚いたことに、選考を受けるポジションはすべて、僕が志望するプロダクト開発やリサーチに関係しているものだったのです! 

 

実際の面接では、面接官は僕と丁寧に辛抱強くコミュニケーションをとろうとしてくれました。また、僕が用意していた企業への質問にも詳しく答えてくれました。結果は合格でした!FAST OFFER Internationalの力を借りながら、自分で努力した結果が報われたと思い、幸せな気持ちになりました。 

 

そして、この日本渡航が僕にとって初めての海外体験でもありました。今まではSNSを通してしか知らなかった日本に実際に訪れたことで、僕にとって「未知の国」ではなくなりました。そして、「日本で住んで、働いても大丈夫だろう、僕なら馴染めるだろう」という確信を得ることもできました。 

 

 

日本企業との面接で準備したこと 

 

僕が内定をもらうために注力したのは、面接を受ける企業の情報を日本語でリサーチすることでした。 

 

僕は企業のHPから、その企業の会社の規模や売り上げ、事業内容、商品のラインナップ、どんな技術をもっているのかについて深堀りしました。また、僕の知識が生かせそうな事業や商品についても調べました。それから、その企業の口コミを調べることで、会社の雰囲気が自分とあっているのかの判断材料としました。 

 

そしてこうした下調べはすべて日本語で行いました。こうした情報は日本語で検索することでより多くの情報を仕入れることができます。日本企業は情報開示をしっかりと行っているためです。これにより、面接で使われやすいトピックに関連する日本語の単語や技術用語を理解することにつながり、面接で自分の専攻や技術力についてアピールするうえで大変役に立ったのでした。実際の面接でも、面接官は、僕が企業の商品や技術についてよくリサーチをしてきたことに驚くと同時に感心してくれました。 

 

 

日本語学習者へのアドバイス

 

日本語学習の中に楽しみを見つけることで、習慣化させる 

僕の場合は日本のSNSコンテンツでしたが、皆さんも日本語に関わるもので、自分の興味とつながっていることを探してみてください。僕はピタゴラスイッチやラムダ研究所等の理科コンテンツや教育番組で、物理学で使う技術用語を覚えることができていたのです。これは面接でも役に立ちました。 

 

しっかり基礎を固める 

物理学や何事もそうですが、基礎を固めないことには上達は遠のきます。ひらがなやかたかなをはじめとして、簡単かつ基礎的な分野をマスターした後に難易度を上げていきましょう。 

 

日本語で検索して、調べ物をする 

面接を受ける企業について調べる際も、検索ワードを日本語にして検索していました。また、大学の課題に取り組む際に、日本語で書かれた論文やウェブサイトを参考にすることもありました。日本語で「学ぶ」ことで、最終的に日本語の技術用語や表現をたくさん知ることができます。 

 

また、日本語の科学用語を調べてそれを中国語に翻訳し、英語に翻訳しなおすということもしていました。中国系マレーシア人である僕は、中国語と日本語の漢字の違いや、英語で習った科学用語と日本語での用語の違いを知ることができて、興味深かったのです。 

 

 

FAST OFFER Internationalプログラムに参加した感想 

 

10月にFAST OFFER International プログラムで日本に来日したとき、スタッフが一生懸命助けてくれたことにすごく感動しました。また、一緒に面接会に参加した世界中からの学生達もそれぞれに個性があり、日本でこれから働くことになる友人を得ることもできたのです。手厚いサポートとケア、そして世界中から来た友人達との出会いをくれたFAST OFFER Internationalにとても感謝しています。