マレーシアから日本へ:分析化学学者の日本就職体験

内定先企業

大気・水質・土壌の計測に幅広く対応する分析・計測機器を供給する日本企業

マレーシアのマレーシア科学大学を卒業したマレーシア人の分析化学者は、FAST OFFER Internationalとの予期せぬ交流を通して、日本でのエンジニアのキャリアへと進路を変えました。

Profile

国籍・地域
マレーシア
大学
マレーシア工科大学
学部
分析化学
最終学歴
学士

日本に無料で行ける?そして無料の日本語授業?是非FAST OFFER internationalに登録しなくちゃ! 

正直に言うと、2018年にFAST OFFER Internationalに登録したときは、ほとんど何も期待していませんでした。幸運であったこととFAST OFFER Internationalの懸命なサポート、そして日本語をもっと学びたいという私の熱意によって、私は期待を超える体験をすることができました。    

大学で学ぶ多くのマレーシア人と同じように、私も卒業のために外国語を勉強しなければなりませんでした。私はアニメや日本ドラマが好きだったので、4学期間は日本語を選択して学びました。FAST OFFER Internationalが私の学校に説明会に来たとき、日本語の授業が無料で受けられ、日本に無料で渡航できるというサービスの内容に興奮しました。その過程で日本への就職が決まっても、私にとってはもってこいの状況に思えました。

マレーシア人が日本でたくさんの仕事のチャンスを得ることができるのか、私にはまるでピンときませんでした。私には信じられないことだったのです。もし日本で仕事が見つかったら、先進的な技術であふれた歴史を持つ国からサポートを受けられると思いました。それでも、(日本で私が職を見つけられるとは)あまり期待はしていませんでした。もし日本で仕事が見つかったら、それは私にとって大変うれしくて驚きにあふれた出来事だろうと思いました。  

それでも、私はこう思ったのです。「FAST OFFER internationalのプログラムは完全に無料だし、失うものは何もないだろう!」でも実際は、そんなに単純なことではありませんでした。マレーシア科学大学で分析化学を専攻していた私は、最終学年の間、勉学で忙しくより多くの仕事をこなさなければならなかったにもかかわらず、FAST OFFER internationalのプログラムに私はイエスと答えて参加したのでした。それでも、FAST OFFER internationalの日本語授業は楽しく、興味深いものでした。だから私は挑戦することに決め、この貴重な機会を最大限に生かそうと決めたのでした。   

そしてついに、6日間にわたる日本企業との就職面接を受けるため、日本に渡航することができたのです!その旅に参加したマレーシア人の同期たちは、日本で就職面接を受ける国際的な才能の持ち主で、全員が修士号を持っていたのでした。   

最終日、合格者リストが発表されるとき、私は不合格だと確信していました。もともと受かるとは思っていなかったので、あまり悪い気はしませんでしたが、それでも罪悪感でいっぱいでした。マンツーマンで時間をかけて面接の勉強をし、私の答えをひたすら添削し、あらゆる可能性を想定して指導してくれたASIA to JAPANのメンターに、申し訳ない気持ちでいっぱいだったのでした。FAST OFFER internationalのチームが、私をここまで育ててくれたのです。しかし、突然、自分の名前が呼ばれたのです!なんと、私は合格者リストの一番最後に呼ばれたのです。この予想もしていなかった成功に、嬉しさがこみ上げてきました。家族に(日本就職の機会を得たことを)話したら、とても応援してくれました。   

 

在マレーシア日本大使館で日本の就労ビザを取得 

日本への就労ビザを取得するのは、内定先企業からの求人と全面的なサポートがあれば簡単でした。私は内定先の人事部と協力して、必要な要件をすべて揃えました。私は必要なものをすべてデジタル版で提出し、企業も私に必要なものをオンライン上で送り返しながらやり取りをしました。会社と私の要件のやり取りには1カ月ほど時間がかかりました。要件がすべて揃い次第、ビザを取得するためにマレーシアの日本大使館に行きました。その日のうちにビザの結果が出たので、驚くほど効率的だと感じました。 

  

日本でのマレーシア人エンジニアとしての仕事と生活  

最初の会社では、研究開発チームに所属していました。研修はとても丁寧で、プロジェクトに一緒に取り組んだり、会社のシステムを指導してくれたりするジョブコーチがつきました。そのため、最初のうちは圧倒されて迷うことはありませんでした。それに、困ったことがあればいつでも助けを求めることができるのです。   

多くの日本企業が研修に力を入れていますが、日本全国どこでも同じというわけではありません。例えば、私が現在働いている会社では、私は3ヶ月しか研修を受けませんでした。    

最初の会社で本当に感謝しているのは、ワークライフバランスの育成に積極的だったことです。私たちは上司より多く働くことを強制されることはありませんでしたし、定期的に「ノー残業デー」があり、女性は生理関連の問題で月に1回有給休暇を取ることができました。   

 

コミュニティを見つける: 日本にいるマレーシア人との絆  

それから約1年後、同じくFAST OFFER Internationalに参加し、同じ会社で働くことになったもう一人のマレーシア人が私に声をかけてくれました。私たちは素晴らしい友情を築き、寮で一緒に暮らすことになりました。彼女は私と同じ経験を持っているので、母国語で言いたいことを十分に伝えることができたのでした。    

私たちは一緒に、日本のすべての都道府県を訪れようと計画しています。絵のように美しい季節の変わり目に訪れる日本の祝日だけでなく、マレーシアの祝日もたくさん祝うことができました。他の友人を誘って一緒に祝ったりもしました。マレーシアの祝日である「マレーシア・デー」には休暇を取り、マレーシア人経営の本格的なマレーシア料理レストランで食事をしました。この大阪のお店のように、日本全国でほかにも色々なマレーシアレストランを見つけました。    

また、金曜や月曜の休日を利用して、電車を乗り継ぎを活用して、日本各地を散策しました。    

  

キャリアアップ:日本での転職  

1年も経たないうちに、もっと給料の高い半導体業界で働きたいと思うようになりました。以前、半導体メーカーでインターンシップを経験したことがあったので、その業界へ転職するための経験を積むことがすでにできていました。   

日本に来てからの転職の難しさは、人によって違います。私は最初の会社から転職するまで3年半かかりました。その間、同じような境遇の友人と会っては転職活動を行っていました。本気度や決意によって、転職を成功させるスピードは違うのものになると思います。私の場合、一度に1-2社しか選ばなかったので、自分に合った会社を見つけるのに時間がかかりました。1回目は強く準備することができませんでしたが、そのおかげで、次の面接のためにどのように準備するのがベストか考えることができました。日本の就職面接では、準備が重要なのです。 

 

チャンスをつかむ:マレーシア出身者として日本でのキャリアをスタート  

何社か受けた後、最終的に日本で最も大きな企業のひとつに採用されました。私が選ばれた主な理由のひとつは、マレーシア人としての強みがあったからだと思います。   

この日本の大企業は、よりグローバルに変革することを望んでいたのです。:それは文化の壁を越えることができ、且つより多くの言語を話すことができる社員を増やすことを意味します。マレー語、中国語、英語という中華系マレーシア人に典型的な3つの言語に加え、日本語も話せるようになった私は、彼らにとって有望に映ったのでしょう。マレーシアにはさまざまな言語があり、マレー語、中国語、英語で会話できる相手が尽きることはありません。   

私が今働いている会社は、持続可能な開発目標を達成するために、外国人に優しい会社を目指しています。そのため、給与制度は他のグローバル企業と同様、KPIベースになっています。また、より包括的な職場のために、女性エンジニアを積極的に採用しようとしています。 

 

日本国内で引っ越しをする難しさ    

日本では、できるだけ長く一つの会社に勤めることが望ましいとされていますが、もしあなたが転職の必要性を感じ、すでに日本語を十分に上達させているのであれば、日本には非常に多くのチャンスがあるのですから、間違いなく次の仕事を見つけることができます。しかし、もちろん転職にはそれなりの難しさがあります。まず、その会社特有の厳しいトレーニングを再度受けることになります。   

しかし、最も困難なことの一つは、通常、転職は引っ越しを意味します。私の場合、3年半できた友人と遠く離れなければなりませんでした。現在の会社の工場もやや田舎にあり、文化的なニュアンスや地域の条例、インフラの違いなど、私にとっては初めてのことがたくさんある。 

地方には公共交通機関があまりないので、運転ができなければなりません。新しい場所ということは、地元の人たちが違う方言を話すということでもある。移転するということは、私の住む地域には異なる条例があるということでもある。リサイクルに関するルールは場所によって違うかもしれないし、今まで通りやっているだけでは罰金を取られるかもしれません。自転車が好きなら、歩行者や道路の通行に関するルールも異なるかもしれません。歩行者天国では自転車を降りなければならないところもあるし、警察署で登録してナンバープレートのようなステッカーをもらうところもあります。 

新しい言語、新しい政策、新しいマレーシア料理店など、引っ越しをするたびに新しいことを学ばなければならないのです。    

 

チャンスをつかみ、日本でキャリアをスタートさせましょう! 

日本での経験を振り返ると、感謝の気持ちでいっぱいです。信じられませんでしたが、FAST OFFER Internationalが私を信じてくれたおかげで、私は想像以上に大きい成果を上げることができました。日本にはマレーシア人のための仕事が本当にたくさんあります。日本就職までにはたくさんの困難がありましたし、今も経験していますが、すべてに価値があると感じています。日本には楽しむべきこと、感謝すべきことがたくさんあるのです。自分の力で生き、成長することを学んだこの経験は、私に計り知れない成長をもたらしてくれました。    

もっと多くのマレーシア人に、この機会を利用することを勧めます。大学に行ったら、外国語の必修科目に日本語を選ぶと、すでに大きな違いが生まれますよ。できれば修士号も取ってください。そうすれば、学士号を持っている人たちと同じ仕事をしながら、より高い初任給を得ることができ、より大きな昇給を得ることができます。そして、FAST OFFER Internationalに登録すれば、無料で日本語の授業を受けることができ、日本でキャリアをスタートさせる可能性がもっと広がります。    

 

日本を目指すマレーシア人への重要なアドバイス  

  • できれば修士号を取得しましょう!日本では、修士号取得者は学士号取得者と同じ仕事をするにもかかわらず、高い給与を得られるほか、昇給も大きくなるという一般的な給与制度を利用することができます。
     
  • できるだけ早くFAST OFFER Internationalに応募しましょう日本語の基礎があれば、FAST OFFER internationalのビジネス日本語クラスを利用して、日本語力を強化しましょう。大学の最終学年になったら、学士号でも修士号でも、就職活動が正式に始まります。早めに応募すれば、十分な日本語レベルに到達するのに十分な時間が得られるのです。26歳になるとビザのルールが変わり始めるので、できるだけ早く日本就職の準備を始めるのが好ましいです。   
  •  選択必修の外国語は日本語を選びましょう。2学期から3学期で日本語の基礎は身につきますが、それ以上の期間日本語を学習するとチャンスは飛躍的に広がります。
  • 日本におけるマレーシア人の強み: 多言語・多文化は日本のグローバル化目標におおいに合致します。 多言語話者であることはマレーシアでは一般的かもしれないですが、日本ではそうではないのです。 
  • 奨学金がある場合は、奨学金の詳細を確認しましょう。最も一般的なローンの1つであるPTPTNローンは、一定の成績に達しなければローンを返済しなければなりません。民間企業の奨学金には通常、日本で働く前に何年間かその企業で働かなければならないという保証が付いていますが、手数料を支払うことで保証を解除することができるケースがあります。 
  • マレーシアの郷土料理を作れるようになりましょう!私は幸運にも料理が得意だったので、パンデミックの流行で何年も家族と会えない中でも、故郷を思い出させる家庭料理を作り、ホームシックを癒すことができました。飛び立つ前に家族直伝のレシピを手に入れることを忘れないようにしてください!適切な食材が見つからない場合は、工夫すればいいのです。お気に入りのマレーシアの味を再現したいと思ったら、東南アジアの隣国であるベトナムやタイ、フィリピンから出荷された同等品が食料品に並んでいるはずなのでそれを使うとよいですよ。 
  • 日本でコミュニティーを見つけてください。 共通の体験を持つ人々を異国の地で見つけるのは本当に特別な経験になります。そうしたコミュニティーを見つけるためのハックをしりたいですか?それは、FAST OFFER Internationalに、あなたが入社しようとしている会社やその周辺にいる他のマレーシア人について尋ねてみましょう!彼らがあなたと同じ経験をもつ人々を紹介してくれるでしょう。 
  • 外国人のための日本でのエンジニアの仕事。 どのような専門分野が日本への就職に最も有利か悩んでいるなら、工学部の学位を取得しましょう。技術職の求人は通常、グローバル化を目指す企業に多く、外国人にも門戸が開かれています。また、日本語のレベルも、文系の仕事に比べれば理系人材はそこまで要求されません。 

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