マレーシア工科大学で電子工学の学士号を取得し、海外で活躍する未来へ
子供のころの最初の夢は医者になって人々を助けることでしたが、すぐに血が怖いことに気づきました。その夢を捨てて、私の第2の夢は世界に羽ばたくことでした。マレーシア工科大学で電子工学の学士号を取得したのはそのためで、その学位が世界的に需要のあるスキルを身につけられ、高収入の仕事につながることを私はわかっていたのです。その予測通り、日本にはマレーシア人向けのエンジニアの仕事がたくさんあることがすぐにわかりました。
大学在学中、卒業をするためには、他のマレーシア人と同じように、私は外国語を勉強しなければなりませんでした。幸運なことに、私は日本語を選択したので、私が最終学年のとき、FAST OFFER internationalのCEOが、日本語授業中に日本就職に関する説明会を開いてくれました。そこで私は、私の工学の学位と基本的な日本語能力を持ち合わせていれば、日本での就職に役立つことを知ることができたのです。
その上、FAST OFFER internationalは面接のために無料で6日間日本に滞在する機会も提供してくれた。また、日本は技術大国として知られているため、そこで働けば、自分のスキルをアップさせ、よい経歴を得ることができると考えました。そこで、私はすぐにFAST OFFER internationalに申し込みました。母には事前に話しましたが、父はマレーシアに残ってほしいと以前から私に言っていたので、父にはこの段階では黙っていました。
父には内緒でしたが、母の全面的なサポートのもと、FAST OFFER Internationalを通じて獲得した面接を受けるために日本へ飛行しました。日本で就職できることが決まったとき、母と私は有頂天になりましたが、父には秘密にしておかなければなりませんでした。父がどう思おうと、私は自分の夢を追いかけると決めていたのです。
家族の懐疑心に打ち勝つ: 私の海外でのチャンスを受け入れる
当然のことですが父は私が日本に行こうとしていることに結果的に気づき、父は本当に私を日本に行かせたくありませんでした。大切な娘が外国で一人暮らしをすることを心配していたのです。正直なところ、私たちの関係はぎくしゃくしてしまいましたが、私は父と何度も、できる限り最善の方法で意思疎通を図り、最終的には私が正しい決断をしたことや、私を信頼してくれるよう努力しました。父と話をするとき、私は父が許可を出すことを求めていたのではなく、むしろ娘が成長しているという事実を受け入れてもらおうと努力しました。父は、娘がこの先もずっと側にいてほしいという感情的な思いから私の日本就職に反対していると分かっていたので、私が、父がただ私の面倒を見たいという愛情深い父であることを理解していることをアピールしました。
私は父に、日本で働くことで私は成長することができると伝えました。そして、一つ私が知っていることは、彼も私にとって最良な決断を望んでいることでした。現実的に父(や母)は私の残りの人生を一緒に過ごせる訳ではないので、私はもっと自立することを学ぶ必要があると私は父に伝えました。そして最も重要だったのは、私が幸せであってほしいと願う彼の心に訴えかけることでした。世界に羽ばたくことは私の夢であり、だからこそこのチャンスをつかむ必要があったのでした。この数年の間、私が日本で生活する中で、父は私が日本生活をしていることに適応し、私が日本で一人暮らしをすることを不安に思う気持ちよりも、私を愛し、私に対して信頼する気持ちを強く持ってくれるようになりました。
マレーシア人エンジニアの日本での生活
日本に来た当初は会社の寮に住んでいたので、お金をたくさん貯めることができました。給料もマレーシアの初任給よりずっと高かったです。
日本で働く機会を得たことで、それまで抱いていた固定観念が大きく覆されました。自分が信じていた固定観念のいくつかを壊されたり、いくつかの日本の文化的規範に、より繊細な理解を示せるようにようになりました。この経験は、よりグローバルで柔軟な視点を私に与えてくれたと考えています。
マレーシア人が感じた日本の労働文化
1.私の働く日本企業は過労対策に積極的
日本の労働文化は極端で、過重労働が当たり前だという固定観念があります。しかし、私が働いている日本企業での経験は、個人的にはそのステレオタイプを覆すものでした。日本人は「カイゼン」を信じています。昔は確かに働きすぎが当たり前だったのかもしれないですが、私が経験した範囲では、過重労働の悪影響を目の当たりにしたことから、現在の日本企業は、よりグローバルになるにつれて、持続可能な開発目標(SDGs)を達成することを望み、過重労働の現状を打破しようと積極的に取り組んでいると感じました。
私の勤める会社では「ノー残業デー」を設け、社員が勤務が終わり次第帰宅することが保証されています。また、上司が帰宅するまで職場にいることを強制されることもありません。有給休暇も多く、ゴールデンウィークのような有名な休暇もあります。
さらに、女性である私には、月に1回の有給休暇も与えられています。そして、妊娠した際には、多くのサポートを受けることも保障されているのです。妊娠した女性には、会社と日本政府が負担する1年間の有給産休が与えられているのです。最初の数カ月は給与が全額支給され、残りの期間は給与の半額が支給されるというものです。
2.外国人として、日本の暗黙のルールを守ることは期待されていない
日本経済は絶えず拡大し、企業はよりグローバルになることを目標にし続けています。つまり、多くの企業、特に都市部の企業は、ますます外国人に親切な環境に変わってきているのです。ほとんどの日本人は、外国人が異なる文化を持っているのを理解していますし、外国人が日本の暗黙のルールを完全に守ることは期待していないのです。
例えば、日本人の話し方やコミュニケーションの取り方は非常に間接的です。ネイティブの日本人は通常、直接「ノー」とは言わず、回りくどい言い方をするのです。その意味を完全に理解するためには、文脈に気を配り、言葉のニュアンスを拾う必要があります。外国人にとって、これは厄介なことであり、職場ではさらに厄介なことになりかねません。現地の日本人であれば、このような間接的な表現でも、簡単かつ明瞭に意味を理解することできますが、その文化の中で育っていない外国人にとっては、すべての表現が曖昧だと感じる可能性が高いのです。このような場合、私は常に意味を明確にしようと努力し、わからなければ質問をし、繰り返し言い直すことで正しく理解できたかどうかを確認しており、これは大変役に立つことに気づきました。日本人の方々にとっては当たり前のことの繰り返しに聞こえるかもしれないのにも関わらず、日本人の方々はとても忍耐強く、助けようとしてくれます。
3.日本人は、厳格なシステムに従って、迅速かつ同期的に動く
マレーシアでの学生生活と日本企業におけるインターン時代の経験は、まったく異なるものでした。私たちの文化では、自分のペースで行動するのが一般的です。世界の他の国々が走っていても、私たちは常に自分たちの足跡をたどることを優先します。日本とはまったく違うのです。
日本では人々は集団で素早く動く傾向があると思います。迅速で効率的な対応をするので、物事の進展も早いです。また、物事を組織的かつ効率的に進めるためのルールやシステムも徹底されていると感じました。 最初のうちは、こうした集団行動のルールが自分の成長ペースを落とすように感じましたが、ルールがあることでミスを防ぎ、チームの他のメンバーとともに迅速かつスムーズに物事を進めることができると気づきました。
また、私は会社を通じてフランスでしばらく働く機会に恵まれました。そのおかげで、日本での仕事とフランスでの仕事の違いを目の当たりにすることができました。フランスではルールが少ないので、仕事の進め方がより自由になりますが、その分、ミスを犯す可能性もあり、その責任はすべて自分にあるのです。
4.日本企業は研修を重視する
私が以前持っていた日本に関する多くのステレオタイプは覆されたかもしれませんが、日本のルールと効率に関するステレオタイプは的を得ていたと思います。すべてのルールを学び、効率的に仕事をするために、日本企業では研修が非常に重視されています。私が入社したとき、ジョブコーチがつき、しばらく一緒に働いてくれました。研究開発チームに所属していましたが、研修中には生産ラインでの作業も経験しました。これにより、会社の技術者のためにプロセスを改善する方法を実際に経験することができました。全体として、私のトレーニングは丸1年かかったのでした。
5.学校で習うビジネス日本語だけが日本語ではない
私は大学で3学期間、基本的な日本語を勉強しました。日本に来てからは、仕事中に日本語を使ってコミュニケーションをとることができたため、徐々に日本語が上達していきました。しかし、オフィスの外での人々の話し方に驚きました。自分の耳で知っている日本語と同じように聞こえるのに、なぜかまったく理解できなかったのです。東京以外の地域では、仕事以外の会話は、地元の人たちによってその土地の方言で話されることがわかりました。ビジネス日本語(学校で習う日本語)は、日本国内を移動するには十分ですが、東京以外に拠点を置き、仕事以外でもっとカジュアルな交友関係を持ちたいのであれば、方言の基礎も学ぶ必要があるかもしれません!
日本で生活する上で、日本語を学ぶことは非常に重要です。就職の面接に合格するためや、仕事仲間とのコミュニケーションのためだけでなく、私生活にも影響するためです。ごく基本的な日本語だけで日本生活を送ることは、最初のうちはとても大変なことなのです。だからこそ、私が最初にしたことのひとつは、私と同じ同志を見つけることでした。
つながりを築く: 日本での生活に適応するためのコミュニティの役割
同じくFAST OFFER Internationalを通じて就職し、同じ日本企業で働くことになったマレーシア人と連絡を取るようになりました。その時、彼女はすでにその会社で1年働いていました。同じような経験を持つ人と母国語で話せるというのは、とても新鮮でした。もちろん異国の地にいることは楽しかったですが、1年目はまだ日本語が初歩的だったので、自分を表現しきれないことが多かったのです。
また、彼女は私の旅行仲間にもなりました!私たちは日本中をよく旅行しました。日本には見るべきものがたくさんあります。初めて出会ってから何年も経った今でも、私たちは一緒に旅行の計画を立て、これまでに訪れた日本のすべての都道府県を示すデジタル地図を保管しています。
もうひとつ良かったことは、私たち二人で自分たちの文化を祝うことができただけでなく、他の日本人や外国人の友人と一緒にマレーシアの文化を共有できるようになったことでした。マレーシアでは多くの文化が融合しているので、多文化的なお祝いがたくさんあります。だから、私たちは日本にいても、マレーシアのようにお互いの文化を共有し祝い続けることができました。
FAST OFFER Internationalには、今の仕事を得る機会をくれたことに感謝していますが、さらに感謝しているのは、FAST OFFER internationalによってこのような素晴らしい友人とつながることができたということです。
ホームシックな時に欠かせないマレーシアの味
マレーシアでは、サンバルやラクサなど、日本ではなかなか手に入らないような風味豊かな現地のペーストの瓶詰めをたくさん手荷物に詰め込み、日本生活に備えました。日本に到着後すぐにCOVID-19の大流行が起こり、3年近く飛行機で帰国することができなかったため、これはとても役に立ちました。その間、私は落ち込んだときやホームシックになったときだけ、買いだめしておいたマレーシアの味を味わうことにしていました。それは幸せと安らぎを得るための手っ取り早い方法のようなものでした。私の食材は2年目にはすでに賞味期限が切れていましたが、ありがたいことに食後に病気になることもなく、まだ生きています!
私の夢である日本一周、そして世界へ
同じ会社で働く旅行仲間がいれば、スケジュールを合わせるのは簡単で、いつでもすぐに日本中を旅することができました。日本の効率的な交通システムで移動も楽なのです。さらに特筆すべきは、もし一人で旅をしていても、女性一人で深夜の街を歩いても、他に類を見ないほど日本が安全であることです。これはほかの国にはない、貴重な特権です。
この仕事を通じて、一時的にフランスに駐在し、日本だけでなくほかの国にも行くことができました。フランス語も少し勉強しました!フランスとの違いを目の当たりにしたことで、日本文化についてさらに多くのことを学ぶことができました。日本は多くのルールの中で成功をおさめており、時には圧倒されることもありますが、それはミスから身を守るためのシステムなのです。フランスでは、自由で余裕があり、それはある意味素晴らしいことですが、責任を負うべきミスを犯しやすいということでもあるのです。
日本で子供の頃の夢を叶える
初めて日本に行ったとき、私の夢は世界に羽ばたくことでしたが、自分は会社の出世街道を上るような野心家ではないと感じていました。それにもかかわらず、卓越した職場環境のおかげで、私は同業者に遅れを取らないよう、自然と良い仕事をし、良い成績を収めるようになりました。その結果、フランス駐在という世界に羽ばたく機会を得ることができたのでした。
さらに、私が直接それを追求しなくても、自分の心に従った結果、ある意味で私の最初の夢(医療関係で人の命を救う)を叶えることにつながりました。会社を通じて、私は最終的にヘルスケア部門の研究開発チームに異動することができました。私は病院や開業医と協力して、彼らの仕事の負担を減らす方法を模索してきました。調べてみたところ、マレーシアでは現地の医療現場の仕組みが異なるため、私がやっているようなことはできないだろうし、生産ラインでの仕事に限られてしまうと思います。しかし、私が今いる日本の部署では、私自身が医師にならなくても、医療現場に入り、自分なりのやり方で人々を助けることができるのです。
励ましの言葉
日本にはマレーシア人にとって多くのチャンスがあると思います!マレーシア学生の才能と語学力を生かせば、グローバル化を目指す日本企業に多くのシートがあるのです。
もっと多くのマレーシア人が日本でのキャリアの機会を活用することを願っています。逆になぜ皆さんはこのサービスをまだ利用していないのですか?FAST OFFER Internationalのプログラムは、日本語授業、仕事のマッチング、日本への無料旅行、徹底した指導など、すべてが無料です。チャンスに備え、チャンスが来たら掴み取るだけです!