日本文化への興味から生まれた「日本で働く」というキャリア思考
私が日本に興味を持ったのは、アニメや漫画がきっかけでした。日本のアニメはストーリーやキャラクターが魅力的で、見るたびに新しい発見がありました。そのため、日本の文化や歴史についてもっと知りたいと思うようになりました。同時に、日本料理も大好きで、本場の寿司やラーメン、その他の郷土料理に強く興味を持つようになりました。
さらに日本語を教えてくれた先生方から聞いた話や日本に関する写真を見て、その美しさと人々の親切さに感動し、ますます日本に行きたいという気持ちが強くなりました。 ミャンマー人学生が日本で働く余地はあるのだろうかと考えるようになりました。
日本での就職活動のきっかけとなった友人との会話
私が日本で働きたいと思うようになったのは、タンリン工科大学で電子通信学を専攻していた最終学年のときでした。大学のカフェテリアで昼休みを過ごしていたとき、友人たちと将来について話し合っていました。そこで、日本が働くには最高の場所だという話になりました。日本では、電子工学や電気通信の仕事を見つけることができ、高度な産業の一部として最新技術を学びながら、自分の知識を生かすことができるからです。就職には日本語の資格が不可欠であることを知っていた私は、その会話に触発されて日本語の勉強を始めました。
キャリアサクセスのための日本語習得: 私の学習スケジュール
- 2020 – 2021 – 日本語学校で日本語能力試験N5とN4を勉強しました。しかし、当時のパンデミックの影響で、日本語能力試験の試験は世界中で中止されました。日本語能力試験N3の勉強を進めました。
- 2021年12月 日本語能力試験N3に合格しました。
- 2022年3月 ミャンマーから海外に研修生を派遣する団体でフルタイムで働き始めました。日本も研修生を派遣している国の一つなので、働きながら日本語を勉強することができました。
- 2022年10月 日本語能力試験N2に合格しました。
FAST OFFER Internationalとの旅の始まり
2023年12月、ASIA to JAPANのスタッフが Association of Japan Myanmar Mutual Cooperation (AJMMC) を訪れ、日本の就職市場やFAST OFFER Internationalの無料プログラムについて説明しました。彼らはまた、日本におけるエンジニアの就職機会の多さについても話してくれました。以前からAJMMCからASIA to JAPANのことは少し聞いていましたが、彼らが自分たちのプログラムについて話すのを聞いて、すぐに登録することにしました。
入念な準備で面接を突破
登録したその月に、初めて日本の就職面接を受けました。残念ながら不合格でした。この経験は、次回に向けてどのように改善すればよいかを私に気付かせてくれました。
次の面接のために、メンターと何度も練習し、入念に準備を始めました。準備の甲斐があり、ある企業の一次面接には合格したものの、二次面接ではインターネットの接続が悪かったために落ちてしまいました。その時はとても落ち込みましたが、諦めずに努力を続けました。
2023年4月、3度目の挑戦で3社の面接を受け、そのうち2社に合格しました。内定通知を受け取ったときはととても嬉しかったです。4カ月にわたる就職活動の末、私はついに内定を手にしました!それまで何度も面接に落ち、自信をなくしていましたが、自信を取り戻すことができました。
内定を頂いた2社のうちの1社に入社を決めた最大の理由は、その会社の方が私の知識やポジションにマッチしていたからです。その会社は、私の専門であるエレクトロニクスと通信を生かせる仕事を提供してくれました。また、その会社が香川県という田舎にあることにも魅力を感じました。都会よりも通勤が楽だと思ったからです。香川での生活もとても楽しみです。
ミャンマーから香川県へ: 日本での新たな出発
日本で働くという夢を叶えてくれた恩師、家族、親しい友人たちに心から感謝しています。彼らは私の困難な道のりを支え、励まし、導いてくれました。今、私の未来は希望に満ち溢れ、すべてが手の届くところにあると感じています。
入社後の夢は、すでに持っているスキルを向上させながら、異文化や語学を勉強することです。また、自分の専門性を磨くために新しいことに挑戦することにもワクワクしています。そしていつの日か、日本とミャンマーの架け橋となるような国際的なプロジェクトに携われることを願っています。