株式会社菊池電業社

実際の面接の様子

―これまでの外国籍人材採用について教えてください。

外国籍人材については今回が初めてではなく、これまで中国籍やベトナム籍の人材を採用してきました。

最初に外国籍社員を採用したのは10年ほど前です。現在、その社員は当社の中でも大きな現場を任せられる存在となっており、今回の採用面接にも面接官として参加しました。

 

― 10年ほど前から外国籍人材を採用されていた背景を教えてください。

当時から、このまま日本人だけを対象に求人活動を続けていても、どこかで採用に大きな壁が出てくると感じていました。

新卒採用についても、以前は応募自体はあったものの、なかなか入社につながらないという状況がありました。

そうした中で採用したのが、中国出身の社員です。

非常に働く意欲が高く、本人の姿勢や能力を見て採用しました。結果として、現在では当社の中でも重要な仕事を任せられる存在になっています。

そうした経験から、「日本人か外国人か」という区別自体に、あまり意味はないのではないかと考えるようになりました。

 

― 最初に外国籍社員を採用した際、不安はありましたか。

一番大きかったのはコミュニケーションです。

当社は施工管理の仕事をしていますので、現場では職人の方だけでなく、お客様とも直接やり取りをします。

日本語で十分に意思疎通できなければ、現場を任せることは難しいのではないかという懸念はありました。

当時は今ほど外国籍人材の採用が一般的ではありませんでしたので、「まだ日本人を採用できるのに、なぜあえて外国籍の人材を採るのか」という空気もあったと思います。

 

― 実際に入社された後、周囲の反応は変わりましたか。

少しずつ変わっていったと思います。

最初に入社した中国籍の社員は、4月に大学を卒業して入社し、その年の10月頃には「一人で現場を任せてほしい」と自らアピールしていました。

実際に現場を任せ、最後までやり遂げた頃から、周囲の見方が少し変わってきたように感じます。

資格についても積極的に勉強し、かなり早い段階で取得していました。口では厳しいことを言っていた社員も、そうした姿勢や成果を見て、少しずつ受け入れ方が変わっていったのだと思います。

 

― 今回FAST OFFER in KANAGAWAに参加されたきっかけを教えてください。

神奈川県のセミナーに参加したことや、以前から交流のある同業企業から声をかけていただいたことがきっかけです。

これまで外国籍人材の採用経験はありましたが、中途採用が中心でした。

今回、新卒の外国籍人材についても一定数の候補者と出会えると知ったことは、参加を決めた大きな理由の一つです。

 

― 面接会のサポートについてはいかがでしたか。

説明も分かりやすく、担当者から丁寧にサポートしていただきました。

また、今回は神奈川県から補助金についても案内をいただきましたので、そうした情報も含めて支援していただけたことは助かりました。

インタビューの様子

― 実際に学生と面接して、どのような印象を持ちましたか。

私自身、インド出身の方と面接で話をするのは初めてでしたので、最初は「きちんとコミュニケーションが取れるだろうか」という不安がありました。

ただ、実際に話してみると、こちらが丁寧に話せば十分に理解してもらうことができ、可能性を感じました。

特に驚いたのは日本語力です。

年明け頃から日本語を勉強し始めた方でも、短期間でこれだけコミュニケーションが取れるようになっていました。その背景には相当な努力があるのだと思います。

今回面接官として参加した中国籍社員は、もともと外国籍人材の採用に対してかなり厳しい見方をしていましたが、実際に学生と話した後には高く評価している候補者もいました。

普段から厳しく見ている社員の評価が変わったことも、今回印象に残ったことの一つです。

 

― 採用した方を、今後どのように育成していく予定ですか。

基本的には、これまで日本人や他の外国籍社員を受け入れてきた方法と大きく変えるつもりはありません。

まずは社内で研修を行い、その後は現場の先輩社員と一緒に実際の仕事を経験してもらいます。

仕事を覚えるだけではなく、資格取得に向けた勉強も進めながら、少しずつステップアップしてもらいたいと考えています。

 

― 今後のグローバル人材採用について、どのように考えていますか。

採用市場は常に変わっていくものだと思っています。

当社も以前は日本人採用が中心でしたが、そこから中国籍やベトナム籍の人材を採用するようになり、今回はこれまであまり接点のなかったインドやインドネシアの人材とも面接する機会ができました。

数年前であれば、当社がインド人材の採用を検討するとは考えていなかったと思います。

国によって人材市場の状況も異なりますし、日本で働きたいと考える人材の出身国も今後変わっていくでしょう。

だからこそ、常に情報を取り入れながら、自分たちの採用に対する感覚もアップデートしていくことが重要だと考えています。

ずっと同じ採用方法が通用するとは思っていません。まずは実際にやってみて、そこで感じたことや学んだことを次につなげていく。

そうしながら、日本人、外国籍という区別にとらわれず、当社に合った人材と一緒に働いていきたいと思っています。