小櫛探鉱鑿泉株式会社

代表・小櫛様(中央) ご担当者様(左・右)

― 御社の従業員規模と、外国籍社員の在籍状況について教えてください。

現在の従業員数は23名で、そのうち外国籍社員が5名在籍しています。

内訳は、ベトナム出身の社員が1名、インドネシア出身の社員が4名です。インドネシア出身の社員については、技能実習から特定技能へ移行した社員もいます。

外国籍社員の比率を意図的に高めてきたというわけではありません。その時々で必要なポジションに合う人材を採用してきた結果、現在の構成になっています。

 

― これまで外国籍人材を受け入れる中で、不安や抵抗はありませんでしたか。

私が入社する以前から外国籍の社員が在籍していたため、外国籍人材を受け入れること自体に、社内で大きなハードルはありませんでした。

現在働いているインドネシア出身の社員も会社に非常に馴染んでいますし、仕事の面でも周囲が助けられる場面が多くあります。

国や一人ひとりの考え方によって違いはありますので、実際に一緒に働いてみなければ分からない部分はあると思います。ただ、外国籍であること自体を理由に受け入れに抵抗があるという雰囲気は、当社にはあまりないと感じています。

 

― 今回、改めて海外人材の採用に取り組まれた背景を教えてください。

当社でも新卒・中途の両方で採用活動を続けていますが、特に理系人材の採用には苦戦していました。中途採用でも、求める専門性を持った方を採用することは簡単ではありません。

そうした中、弊社代表が日本経済新聞を通じてASIA to JAPANの取り組みを知り、海外人材も採用対象として検討することになりました。

また、当社は毎年アメリカで開催される展示会にも参加していますが、そこでインド企業と接する機会が増えていました。今後の事業を考える上でも、インドという市場をより重要視していく可能性があるという認識があり、人材面でもインドに目を向けるようになりました。

 

― FAST OFFERへの参加を決めた理由を教えてください。

社長から「一度話を聞いてきてほしい」と言われ、説明会に参加したことが始まりでした。

当社では理系人材の採用に以前から苦労していましたので、インドの大学で専門分野を学んでいる学生と出会えるという点には関心を持ちました。

参加している大学や学生のレベルも高いと感じ、当社が求めている人材と出会える可能性があるのではないかと考え、採用を進めることになりました。

 

― 学生と面接して、どのような印象を持ちましたか。

今回はすべてオンラインでの面接でした。

学生については、全体的に甲乙つけがたいという印象でした。専門性や能力の面で大きな差を感じるというよりも、いずれの学生もしっかりと学んできていると感じました。

その中で、日本語でのコミュニケーションも確認しながら、当社で働くことに前向きな方とのご縁につながりました。

 

― 入社後の受け入れについて、どのような準備を進めていますか。

まず、「何を担当してもらうのか」「誰について仕事を覚えてもらうのか」を明確にすることが重要だと考えています。

また、業務内容についてもできるだけ”見える化”する取り組みを進めています。

当社の仕事は専門性が高く、すべてをマニュアル化することは難しいのですが、まず基本的な知識を勉強してもらい、その後、先輩社員と一緒に現場へ行って、実際の仕事を経験しながら身につけてもらう予定です。

入社前にも専門分野に関する資料を渡し、少しでも事前に勉強してもらえるよう準備を進めています。

 

― 現場では外国籍社員の受け入れについて、どのように捉えられていますか。

もともと人手が足りないという状況もあり、外国籍だからという理由で反対するような声はありませんでした。

また、社内では入社6、7年目の若手社員が成長し、後輩に仕事を教えられるようになってきています。新しく入る社員を現場で育成する体制が、少しずつできてきているところです。

もちろん、人と人ですので実際に働く中で相性などはあると思います。ただ、最初から国籍によって区別するような考え方は、当社にはあまりありません。

 

― これまで外国籍社員が活躍した事例があれば教えてください。

中国籍の社員が在籍していた際には、中国企業とのやり取りで力を発揮してくれたことがありました。

例えば、必要な材料を探す際に中国企業との調整を行い、現地まで足を運んで交渉し、輸入に向けた手続きを進めるなど、言語や現地とのつながりを活かして対応してくれました。

また、現在現場で働いている外国籍社員についても、すでに「いないと困る」と感じるほど会社を支えてくれています。

仕事だけでなく、日頃から笑顔で挨拶をしてくれたり、周囲を気遣ってくれたりすることも多く、こちらが助けられていると感じる場面があります。

 

― 外国籍社員の増加によって、社内に変化はありましたか。

現在は、日本人か外国籍かということをあまり意識せず、一緒に働く仲間として接していると思います。

むしろ、会社として外国籍社員に助けてもらっているという感覚の方が強いです。

また、社員旅行で海外へ行ったり、アメリカの展示会に社員が同行したりする機会も設けています。会社としても、できるだけ国籍や文化による垣根をなくすことを意識しています。

 

― 今回採用した方には、どのようなことを期待していますか。

まずは、日本での生活に慣れてもらうことです。

その上で、できるだけ長く働いてもらえたらと思っています。

当社の仕事は専門性が高く、日本人であっても一人前になるには長い時間がかかります。5年、10年と経験を重ねる中で身につくことも多いため、最初からすぐに結果を求めるのではなく、諦めずに長く続けてもらいたいです。

会社としても、周囲の社員と一緒に支えていきたいと考えています。

また、今後インド企業とのやり取りが増えていけば、その際には本人のバックグラウンドを生かして活躍してもらえる場面も出てくるのではないかと期待しています。

 

― 今後のグローバル人材採用について、どのように考えていますか。

当社としては、日本人か外国籍かということ自体を、それほど大きく分けて考えていません。

必要なポジションがあり、そこに合う方とのご縁があれば、国籍に関係なく一緒に働いていきたいと考えています。

大切なのは、入社した方が長く働ける環境をつくることです。

これまで外国籍社員に助けてもらってきた経験もありますので、これからも一人ひとりが会社に馴染み、長く力を発揮できる環境づくりを続けていきたいと思っています。